ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

死亡フラグ。
日時: 2011/06/22 06:56
名前: 機械人間α ◆faeEHB.vks (ID: .pdYDMor)


お初にお目にかかります、機械人間αと申す者です。
名も無き凡人に名前をつけようとしたらこうなりました。


小説については見よう見まねってやつですね。
更新はのろのろやって行きますので悪しからず。
上記で述べましたとおり、初めましてなのでよろしくお願いします。


本編はレスにて。
ごゆっくりなさっていって下さいませ。


目次/contents

プロローグ >>1   1 >>4 >>7

Page:1 2 3



Re: 死亡フラグ。 ( No.7 )
日時: 2011/06/21 22:02
名前: 機械人間α ◆faeEHB.vks (ID: .pdYDMor)





げ……マジで……?

「何寝てんだって言ってんだよ、起きやがれ糞野郎!」

「お……お前…………誰!? 何人の家勝手に入ってきてんだよ!! てか此処二階だよ!? 何、上ってきたの!? 帰れ帰れ!!」

言いたいことを全部言い切って、私はハァハァと息を切らしながら不法侵入者を見つめた。
二十歳くらいだろうか。小柄なのに背が高く、短くて黒い革ジャンを羽織ってブラックジーンズをはいている。髪の毛は染めているのか染めていないのか、深紅に輝いている。所々黒いところがあるから、きっと染めているのだろう。目は……、オッドアイ?

「何じろじろ見てやがる。ったく、質問攻めの後は観察かよ?」

黒と赤のオッドアイのきつい眼で睨まれた私は、眼を伏せて言った。

「何の用よ」

すると、男はふっと笑って当たり前のように当たり前じゃないことをしゃあしゃあと口に出した。

「よく聞いた。死んでもらうためさ。……理由なんぞ聞くなよ? どうせ、下らないから」

ああ、そうか、こいつは私を殺しに着たのか。……ん?私を、殺しに?
え、それってやばくない?不法侵入の上に殺しかよ、うわ。不法侵入された時点で通報しときゃよかった。
死んでもらうといわれても、案外冷静な自分に驚きつつも、伏せた目線をあげてキッと男の目を睨んだ。
当然私より背が高いため、下から目線になって全然恐ろしくないことも分かっている。

「死んでもらう為? ならいいよ、殺せば。私も其のほうが嬉しいし」

死にたいから。私の言葉は少しも震えていなかった。
本能が叫ぶ、〝生きたい〟とは違う。私の本能が叫ぶ、〝逝きたい〟を言葉に発しただけ。
私は、心から死にたいんだ。

表情も変えない私に、男は言った。

「そうか、お前は死にたいのか。……気に入ったよ、俺はお前を殺さない」

「え?」

「まあ一種の嫌がらせとでも思ってくれ。お前、仲間になる気はないか?」

二人の間を、長い静寂が通った。



Re: 死亡フラグ。 ( No.8 )
日時: 2011/06/21 23:56
名前: 玖織 (ID: Uo8bNy4h)

こばわー
トリップない事は気にしないでくださいww

見ていなかった内に2話も更新しているとは…!
しかも好物要素てんこ盛りなようでww
赤髪 オッドアイ…
頂きます!!(mgmg

な な 何と!
あの(どの?w)駄作を読むなんて…
目と脳が腐りまっせww

更新頑張ってくださいb

Re: 死亡フラグ。 ( No.9 )
日時: 2011/06/22 06:55
名前: 機械人間α ◆faeEHB.vks (ID: .pdYDMor)

眠い。六時半におきた機械人間αです、お早うございます。


玖織様...

はよざまーす(

いや、一話目は二千字くらい書いた筈なんですが、短くてorz
二話目はショックで700しか書いてないんで。
いきなり萌えキャラっていうか、人気出そうなキャラ来ましたよね。
名前が決まってません←
召上れ! さて、俺も頂きます!(

大丈夫です、もう腐ってますからw
眼鏡ちゃんですし、頭悪いですし、いやマジ系の。

頑張らさせて頂きますノシ

Re: 死亡フラグ。 ( No.10 )
日時: 2011/06/22 20:06
名前: 機械人間α ◆faeEHB.vks (ID: .pdYDMor)
参照: 目指せ三千文字的な。



「えーっと、其れは、私に仲間になれと? 死んでもらいに来たとか言う奴の仲間になれと。え、マジうけ」

布団の上でにこりともせずにすらすらと言葉を並べる女……もとい、菜都に向かって、男が同じような表情で答えた。

「なる気はないんなら出てけ。もうすぐ此の街は深紅に染まる。其の前に街を出ろ」

「街を出ろ? 何ふざけたこと言ってんの。此処は私の家。此処を失ったらすむところも無いんだよ、分かって言ってんの!?」

菜都の怒鳴り声が小さな部屋に、小さなマンションに、小さな街に響いた。其れは大きな声だった。
焦ってもいない、困ってもいない、嬉しくも無い。複雑な心情に飲み込まれそうになったから必死で足掻いて、逃れようとして発した大きな声。
菜都には、大声を出したことの意味さえも分からなかった。

私は何をすればいい?このまま仲間になってもいいのか?
分からない、わからない、ワカラナイ……。

「分からないのなら、とりあえず来い。一緒に、だ」

菜都の全てを見透かしたような切れ長の目がいっそう細くなった。
——笑った。
菜都は、こんなに心から笑顔が作れる人を見たことがない。……いや、彼は笑顔など作ってはいないのかもしれない。

「……分かった」

「そうだ、それでいい。……寝巻きの女と歩くのは恥ずい。攻めて着替えやがれよ」

「面倒臭いから制服でいい?」

「何でもいいよ、さっさと着替えろ」

男は後ろを向くと、腕組みをした体制のまま固まった。
お気遣いありがとさんよ、と口に出さずに呟いた菜都は、笑った。
随分久しぶりの笑顔。醜い容態なのに、笑顔だけがキラリと輝いて——……まるで、夏の太陽だ。

「終わったよー」

菜都の元気な声に振り向いた男は、行くぞと言って窓に体をくぐらせ、飛び降りようとした。

「私人間だから、玄関から出るね」

冗談交じりの悪戯っぽい笑顔を浮かべて、菜都は駆け足で玄関へ向かった。
鍵はかけない。財産も盗むものもないし、どうせこの家には帰ってこないことになるということを、彼女は知っていた。

黒いスニーカーをはいて外に出ると、彼女の知らない世界が一面に広がっていた。
カーテンを閉め切った部屋からは見えなかった景色。
雲と蒼が混ざったような水色をした空。もう一枚ヴェールをはがせば、青々とした夏の空が広がっていることだろう。
枯れた紫陽花についた葉が、太陽の光を受けて緑色にきらめいた。
菜都は、思いっきり空気を吸い込んで呟いた。

「夏の匂いだ」

窓から降りてきた男が菜都の頭をはたいて、お前は犬かと冗談を言うと、菜都がキラキラと笑う。
彼女が夢に見た、外の世界の風景だった。

「で、アンタ名前なんていうの? 何か、呼びづらい」

「……ルーエン。ルーエン・グロー。意味はよくわかんねぇ」

菜都はくすくすと子供っぽく笑って言った。

「ルーエンねぇ。何か、どっかのファンタジーゲームの街みたい。ほら、〝ルーエンの街〟とか」

「お前、ゲームやりすぎだろ」

「余計なお世話。で、何処に向かうの?」

ルーエンにあってから、彼女の笑顔がどれだけ増えたのだろうか。

「本部だ。面倒だから飛ぶぞ」

「え、飛ぶって?」

菜都は目をキラキラさせて問いた。
ルーエンがあきれたような目つきで返す。

「パタパタじゃねぇぞ、移動だ移動」

「其れって何かカッコイ——……うわっ」

菜都が言い終わるより前に、菜都の身体が宙に浮いてそのまま消え去った。
次に、ルーエンが消えた。



耳まで避けるような笑みを残して。





 *


「おっつ」

二人の身体が中に浮いた状態で本部に現れても、周りにいた人間——もとい、者達はびっくりもしなかった。
被害と言ったら、降りるときにバランスを崩した菜都の下敷きになったくらい。

「おお、此処が本部かー」

菜都は手のひらを開いておでこにあてて、本部全体を見回した。
——広い。
菜都の視界には膨大な都市が移っていた。
——此処が建物の中?まるで、本当の街みたい……。
彼女の住んでいた東京の街より遥かに大きく、進化した土地。
目を丸くする菜都に、ルーエンが説明を始めた。

「此の街が本部だ。寮じゃなくて、一人一人家を持ってて、其処で暮らしてるんだ。お前も此の街のどっかの家に住むことになるぞ」

「これが、寮的なやつねー……」

——住みたくねぇな、此んな宇宙都市みたいな所。
家と言っても、一軒家は一軒も見えない。見えるのは、高層ビルの群れにネオンだけ。




変なところでサーセン、保留っす。

Re: 死亡フラグ。 ( No.11 )
日時: 2011/06/25 10:43
名前: 機械人間α ◆faeEHB.vks (ID: .pdYDMor)

上げまする。


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。