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怖い話—短編集—
日時: 2011/06/20 17:49
名前: 真美 (ID: 9bv.WGUV)

ここは考えた怖い話を沢山読めます。
不気味で、意味が深い怖い話です。

※注意事項※

・荒らし禁止。(恋人募集・チェンメなども含めて)
・神作神文を求めている方はガッカリしちゃうかもしれませんw汗
・なぜこの話が怖いのか、どこが不思議なのか、良く考えて、わからなければスレ主に聞いて下さい。

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Re: 怖い話—短編集— ( No.1 )
日時: 2011/06/20 18:23
名前: 真美 (ID: 9bv.WGUV)

001  【  弟  】




私の弟の一樹は、生まれつき、耳が聞こえない障害を持っていた。
物心ついたときには、母親と父親は火事で無くなり、私と弟は2人で生きていくしかなかった。

島の病院から帰って来た後、二人手をつなぎながら海を眺めていると、一樹は隙をついて私の腕を振り切り、
崖に向かって走り出した。

「一樹!?」

私は急いで一樹の後を追った。

「待ちなさいっ一樹!」

届くはずのない声を出しながら、私は我武者羅に一樹を追いかける。

「—————おいっ!そこの女の子!危ないから崖から離れなさい!」

男の声が聞こえた。

弟の背中に触れた後、私達は真っ逆さまに海に落ちた。





次の日、島住民の目撃証言から、少女の飛び降り自殺と判明した。

Re: 怖い話—短編集— ( No.2 )
日時: 2011/06/22 17:40
名前: 真美 (ID: 9bv.WGUV)

002 【 窓 】


友達がいない私は学校が終わるとすぐに家に帰って、いつも部屋にこもっていた。
今日も部屋で漫画を読んでいると、とうとうお母さんが部屋に入ってきて、私を怒鳴り散らす。

そしてお父さんが私を物置に閉じ込めた。

結露で覆われる窓を見ていると、無意識のうちに人差し指で窓にこう書いていた。

  だれか友だちになって下さい

その時、水が文の上を伝った。
その下に続ける。

  わたしを助けて下さい

また上を水が伝う。

暫くして、ドアが自然に開いた。
外をのぞくと、両親が倒れていた。


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