ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- アナザー
- 日時: 2011/06/24 18:03
- 名前: 櫻井 劫火 (ID: enDlMgfn)
初めての投稿で、なにかとおかしいとこもあると思いますが暖かい目でご覧ください
Page:1 2
- Re: アナザー ( No.2 )
- 日時: 2011/06/28 16:40
- 名前: 桜ウサギ (ID: /PgFxqMH)
見ました!がんばってください!応援してます!!
- Re: アナザー ( No.3 )
- 日時: 2011/06/29 17:42
- 名前: 櫻井 劫火 (ID: enDlMgfn)
〜プロローグ〜
僕はいつも一人だった。
それは僕が、このアナザーアースに災いをもたらし続けている紅の一族の純血だからだ。
僕は学園と呼ばれるあらゆる種族の人が通う普通のアースで言う学校に通いだしているが紅の悪魔と言われ周りからさけられている。
とてつもなくおもしろくない学園生活を送っている中、僕は、とても面白い少女に出会った。
- Re: アナザー ( No.4 )
- 日時: 2011/06/29 18:02
- 名前: 櫻井 劫火 (ID: enDlMgfn)
第一話 復讐の少女
「お前!!俺と勝負しろ!!」
そのセリフ、いい加減飽きたんだけどなぁ・・・。
僕は紅の一族の純血だ。
周りの種族と完璧に対立し、今も起きている大戦が起きる最大の原因を
作った種族だ。
僕がいまいる学園は、その争いを止めるための武力組織育成機関、通称、学園だ。正式名称は誰も知らない。
僕はこの世に災いをもたらし、今も種族間での対立の争いの原因になっている
紅鳳凰の孫だ。紅鳳凰に殺された者は数知れず。僕を仇と言って今日もこうやって人が来る。
「僕は君たちと争う気はないよ。僕はこの世界で1000年も続いている大戦を止めたいだけにここにいるんだ。」
「そんなことどうだっていい!紅鳳凰に対する恨みを晴らしに来ただけだぁ!!」
そういって、この目つきの悪い少年は刀を振り上げる。
なぜ、アースでは銃、戦車などの近代兵器が戦争の基本なのにいまだに刀をふっているか?
その理由は簡単。
「君、遅いよ。」
この世界にはアースで言う超能力があるからだ。
「ぐぁっ・・・・」
少年の後ろに瞬月(しゅんづき)と呼ばれる高速移動でうしろにまわり、後頭部に一発拳を入れる。
「僕の瞬月はマッハを超すよ。君じゃまだまだみきれるもんじゃぁない。」
ちなみにこの超能力、アナザーアースじゃ曉っていう。
「調子に乗るなぁ!」
少年は威勢よくとびかかってくる。
「少し、頭を冷やしたら・・・いや熱くした方が治るかな・・?」
暁には属性があり、僕は日、雷が使える。
「曉3式雷高翔」
学園の建物内を雷が埋め尽くした
- Re: アナザー ( No.5 )
- 日時: 2011/07/08 17:40
- 名前: 櫻井 劫火 (ID: enDlMgfn)
暁には、1式から10式までのレベルがある。
1式はほんとに初心者でもできるような暁が中心で、10式は、僕でも扱えるかが不明な技が1つある。
簡単に言うと、1式は弱くて、234となるごとに強くなっていくってこと。
今のは3式の雷高翔。
3式でも学舎の半分が吹っ飛ぶ始末だ。正直やりすぎた。
学園というだけあって、教官がいる。
僕の前にいるのは玉水明良教官。年齢356歳だ。まぁ356歳といっても18にしか見えない。
なんたってアナザーアースは、16を超すとほぼ老けない。
だから爺さん婆さんになるには何千年っていきなきゃならない。
「さて、斗夢君。」
まるで風のように透き通った声で明良さんは話しかけてきた。
「君は、毎回、やりすぎですよ。少し加減というものを知りなさい。
「すいませんでした。」
この先生、怒ると怖い。なるべく怒らせないように、怒らせないように・・・
「私から、君に言えることは、もうちょっと落ち着いて生活してください。何度も学舎を壊されては困ります。純血の力は絶大ですので、これ以上暴れられると修復が間に合いません。」
「以後、気を付けます。それでは。いくぞ、十時。」
「はっ!」
ちなみにこの、逆立った髪に長身が特徴の少年は、十時、紅十時だ。
銃剣族と言われ、紅の一族に代々仕える一族で、銃や剣などの武器に化けることができる。
「しつれいしまし・・・」
「紅、斗夢!!!母上の仇!!」
「ちょ!」
いきなり目の前から、大剣が!!
「畜生、またまたなんなんだよ・・・。」
怒られたすぐだってのに、またか・・・
ちょっと憎たらしい復讐者に目をやると・・・
「え・・・きみ・・・・女子・・・・・?」
「な、何か文句あるの!?文句なくても殺すけどね!」
再び大剣が床から上に振り上げられ、僕の頭に飛んでくる。
「君!なかなか早いね!でも、今日はもう遠慮してくれないかな!」
「うるさい!あんたが私の母上を殺したんだ!」
少女は肩ちょい下まで伸びた艶のある黒髪を振り回し、大剣を振るう。
流石に、学舎内はまずいか・・・・
「逃げるな!!」
僕は、窓から、抜けだし、近くの森に向かった。
「女の子が復讐か・・・・はじめてだな・・・」
今日は楽しい一日になりそうだ。
- Re: アナザー ( No.6 )
- 日時: 2011/07/16 13:27
- 名前: 櫻井 劫火 (ID: enDlMgfn)
さて、この、学舎外にある森、あまりいい噂はない。
なぜなら、学園の中であるのに、教官の管理が届かず、森の中には魔物も多数いる。
正直こんなところで暁を使ってまで戦いたくないのだが・・・
「曉2式紅蓮飛燕!!」
このお嬢さん。そうとう俺に恨みがあるらしい。魔物が出てきたらどうするんだ。
まわりに狂気を撒き散らすこの森の中では疲労は危険だが・・・
「はぁ・・・・はっ・・・・」
向こうもこっちも相当疲れてきた・・・・
「君、なかなか早いね・・・疲れてきたよ。」
なんて微笑みかけても、
「あんたに刀抜かせてやる・・・!」
なんて言って、どんどん切りかかってくる。
流石の僕にも女の子切れるほど非情にはなれないもので、
ずっと手で相手の大剣の横を撫で、受け流し続けている。
この女の子、相当強い。このままだと、本当に殺されちゃうな・・・
「君、さっき、お母さんを僕が殺したって言ったけど、まさか白銀の一族の人かな?」
「っ!そうよ!私は相葉楓!!白銀の一族の純血で、最後の生き残りよ!」
「そうか・・・悪いことしたね・・・でも、しょうがなかったんだ。」
「なにがよ!!」
「君のお母さんは狂獣化してた。」
「え・・・・・」
「知らなかったんだ。お母さんがどうして失踪したか。」
狂獣化はおそろしい病気だ。
こういう狂気が満ち溢れた場所で、魔力を使い果たし、体力を消耗してるとまれに起こる。
狂獣化になった者は崇り神になり、災いをもたらす。
「うそよ!母上がそんなことっ!」
楓は信じたくないといわんばかりに刀を振ってくる。
しかし、その刀には先ほどまでの覇気が微塵のかけらもない。
「君のお母さんは狂獣化末期になったあと、玉水の一族のやからに捕縛され、紅の一族の聖域に放たれた。」
「・・・・」
刀が止まった。
「そこにいた僕がきみのお母さんと戦い、そして僕が勝った。」
「うそよ・・・本当に狂獣化してたならあんたなんかが勝てるわけがない。」
「僕が勝ったっていったら、嘘かな・・・実際は・・・『俺』が勝った。」
「っ!」
来た・・・これはもう一人の僕、いや、もう一人の俺、だ。
「あんた・・・目の色と髪が・・・。」
もう一人の俺・・・晴登が出てきたと同時に、髪が逆立ち色が銀髪になり、目が赤くなった。
「俺は、狂獣化したぐらいのやつだったら負けねぇ。」
「あんた・・・いきなりなんでそんなにかわってるのよ・・・・」
「あ?あぁ、わりぃな。俺は斗夢じゃねぇ、晴登だ。俺とあいつは別人格、っていったほうがいいか。」
「多重人格・・・」
「正確には二つの魂を宿した多重魂魄とも言うらしいがな。この世界では。」
「それなら、あんたを殺せば!!母上の!!!!」
再び、楓は大剣を振り上げる。
「曉10式!!月女神覚醒!!!」
「ふん、たかが10式で。」
「はぁぁあああぁあ!!!」
楓の持つ、大剣が一回り大きくなり月の光を纏いだした。
その神々しい輝きを纏う大剣が振り下ろされる。その威力は想像を絶する強さで、
周りの木々は吹き飛び、地面は抉れ、学舎から2kmも離れているのにもかかわらず、向こうでは建物にひびが入りだしている。
たぶん、森は跡形もなく吹っ飛ぶだろう。
「はっ・・・・はっ・・・・はぁ・・・はぁ・・・やった・・・」
「ふん、やめておけ。この程度では俺は殺せないし、貴様には迷いが生まれてる。」
「うそ・・・・・」
楓の表情が驚愕で染まった。それもそうだ。周りの森は消え去り学舎にさえ半壊のダメージを負わせた攻撃をこの距離で無事なのだから。
「貴様は、本当に俺を殺していいか迷いが生まれてる。」
「なんで・・・・」
「貴様の母が狂獣化したなら、いずれは死ぬ。俺が殺さなくても時期に死んでいただろう。」
「そんなの関係ないっ!」
「強がるな。貴様、俺が怖いんだろ?やめろよ。」
「曉10式!!!月女神激昂!!」
再び、周囲に破壊の渦が生まれる。
「曉10式月女神咆哮!!曉10式月女神断罪!!」
次々と撃ちだされる荒業は、周りの時空さえも歪めていた。
「だから、無意味だ。」
「っ・・・・・なんで、なんで・・・」
楓の顔は驚愕と恐怖の二つしかなかった。
「元からお前。復讐心ないんだろ。あんたの技には復讐心が宿ってない。」
「そ、そんなこと!!」
「こっからは俺の空想だ。聞かなくてもいい。お前の母親は元から狂獣化の兆しが見えていたんだろう?そして、玉水に母親を売ったんだろ?あんたは母親の仇仇喚いてるけど、俺にはあんたの復讐心は母親に対してだ。月女神の力は母親に恨みを持った者に宿る。」
「・・・・・なんで・・・・」
「お前。俺を殺すことで母親を玉水に売った罪をなくそうとしてるんだろう?甘ったれんじゃねぇ!!ふざけんな!!!あんたが母親を売った罪は何やったってきえねぇんだよ!!!」
「そんなの・・・あんたにいわれなくたって・・・わかって・・・
「わかってねぇよ。微塵のかけらもわかってねぇ。いいか?あんたは罪を犯した。母親を売る、同じ一族の者を売るのは一族で1級の罪だ。」
「わかってる・・・」
「わかってるなら償え。お前は逃げたんだ。罪はさらに重くなった。」
「・・・・」
楓の目には涙が浮かんでいた。
「今からでも間に合う。償おう?」
いつのまにか僕が主導権を握っていた。
「もぅ私、無理だよ・・・母上を売って、自分だけ助かろうとしたんだ・・・私はもう助かっちゃいけない・・。」
たぶん、この子はつらい過去があったんだろう。自分のお母さんを恨みたくなるような、悲しい過去が。
「もう何も話さなくていい。言いたくないんだろう?言わなくていいよ。楓、今からでも罪を償おう。君がいつの日かお母さんに会えたとき、快く謝れるように。」
今日は楽しい一日にならなかった。
でも、これから立ち直ろうと決心したおもしろく、強くなりそうな女の子と会えた。
さて、明日こそはたのしくなるといいけどね・・・
「学舎、だいじょうぶじゃなさそうだね・・・まずはあれを謝りに行こうか。」
空にはいつの間にか月が輝いていた。
Page:1 2
この掲示板は過去ログ化されています。