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- WORLD〜The Ability〜
- 日時: 2011/07/03 13:18
- 名前: みすたー・えっくす (ID: BZFXj35Y)
[ From Writer ]
こんにちは。おはようございます。こんばんわ。ちょっとブルーな「みすたー・えっくす」です。
誤字・脱字が多い汚い文になると思いますが、どうか最後まで見て行って下さい。お願いします。
内容は“超能力”or“非現実的”が中心です。まぁ、読みづらければ左上のボタンへ…
[×注意事項×]
1.誤字・脱字が多いので、読む際は気を付け下さい。
2.荒らし・喧嘩等は控えて下さい。
3.最低限のルールはお守り下さい。
4.パクリは一切ありません。
ではでは、お楽しみに♪
━━━━━━ ◇ ◇ ◇ ━━━━━━
人類は この日を迎える為に 誕生した_______
今 終わりが 始まる______
お知らせ
用語集
Prologue>>001
Epilogue
≪≪ The Ability ≫≫
cast 登場人物
Page:1
- Re: WORLD〜The Ability〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/01 18:05
- 名前: みすたー・えっくす (ID: BZFXj35Y)
─────Prologue
今から起こりうる出来事は、終わりの始まりの序章にしか過ぎなかった。
「行ってきまーす!」と、富豪が住む様な和の豪邸から、赤いランドセルを背負った女の子が飛び出してきた。
「凛花、そんなに急いだら危ないよ。」
女の子の名前を呼びながら、ブレザー姿の男子高校生が鞄を肩に置いて小走りで出てきた。
2人が出た途端、豪邸の玄関に設置された鋼鉄の黒い門が横へと閉じて行く。すると、門の脇から1人の老人が出てきた。
「行ってらっしゃいませ。凛花お嬢様、優吏お坊っちゃま。」
スーツ姿で白髪を丁寧に右分けした、見た目からして優しそうな使用人の中谷周蔵は、2人に笑顔で挨拶をする。
“総条”と言えば、東京都内では有名な富豪だった。世田谷区の一角に位置する総条家のお屋敷。森に囲まれ閑散と聳え立つ屋敷の広さは、詳しくは分からない。しかし、森一杯に屋敷は広がり、小川の流れる和風庭園が、どれだけ屋敷内が広大かを表わしている。
和室、洋室も存在し、そんな豪邸で優吏と凛花は何不自由なく暮らしてきた。
そんな彼らを、学校では恨んだり差別したりする者もらず、友好関係も豊富である。
更に、凛花は小学6年生にあるにも関わらず空手黒帯、優吏は高校で学年2位の成績所持者で、運動神経も恵まれている。
そんな2人は、これからも不自由のない生活が続くと思っていた。
桜の木が立ち並ぶ道を、兄妹は歩んでゆく_____
「お兄ちゃん、今度の参観日さぁ……お兄ちゃんが来てよ。」
凛花は優吏の横に並んだ状態で歩いていた。優吏は「はぁ?」と言いながら、凛花の頭をポンポンと叩いて言う。
「俺は学校があるし、父さんも忙しいから無理だよ。それに父さんが行けたとしても、SP付きで浮いちゃうしな。」
「だーかーらー、お兄ちゃんに言ってんじゃんか!!学校休んできてよ!!一度ぐらい参観日来てよ!!!」
バン!!
凛花は兄である優吏の膝を思いきり蹴ると、そのまま走って行き、数メートル離れた場所で振り返った。
空手黒帯所持者であるだけに、小学6年生だが威力は本物。優吏は振り返った凛花と目が合った。
凛花の目から 一筋の涙が頬を伝って アスファルトに落ちて行く
「……凛花、俺らの家は‘他の家庭とは違う’状態だから、参観日や運動会なんて行ってる暇は…………」
優吏は自身の言動に、自分自身で気付いた。しかし、時すでに遅しだった。
凛花はボロボロと涙を流し、再び振り返ってそのまま走って行ってしまった。
「あぁ……俺の馬鹿…………」
走って行く凛花の後ろ姿を見つめがら、優吏は後悔する。呼び止める力もなかった。
いや、呼び止めてもなんて声をかけていいのか分からない。
「……参観日…か………。」
* * * * * *
同時刻─────太平洋海上
見渡す限りの広大な海。そんな海のど真ん中を、一隻の軍艦が横切っていた。
日本海軍の軍艦‘シャホンテルス’─────
世界で2番目に巨大な軍艦であり、最大最強の大砲、最大の攻撃力と最高の防御力を兼ねそろえた戦艦である。
なぜ、そんな戦艦が太平洋を横切っているのか。
戦艦の甲板には、スーツ姿の年配男性と戦艦の責任者であり海将である男性がいた。
「この戦艦の甲板は特殊な合金で造られておりましてね、そこらのミサイルじゃビクともしませんよ。」
「射程距離と威力はどれ程だ?」
「砲口速度1,000mで最大で4万m先の対象物も狙えます。威力は普通の軍艦を一発で沈められる程です。」
日本軍隊の将官、来栖礼二郎は丁重な喋り方で、戦艦の素晴らしさを語っていく。
スーツの男性は来栖の説明に相槌を何度か打つと、コツコツと足音を鳴らして主砲や甲板を観察する。
「まぁまぁだな。後は乗組員、一人一人の…………」
スーツの男性が来栖に喋りかけた直後だった。
『提督!!本部から強制撤退の連絡が入りました!!』
来栖の胸に装備されていたスピーカーから、慌てた様子の隊員の声が聞こえてきた。来栖がスピーカーに手を差し伸べる。
その瞬間、
ズドォォォォォォォォーーーーーン!!!!!!!!!
鼓膜が破れるほどの爆発音が、来栖の頭上から聞こえてきた。
見上げると、操縦席のある位置が黒煙と紅蓮の炎をあげて燃え盛っていた。
来栖は唖然とした表情で操縦席を見つめると、スピーカーに向かって弱々しく声をかける。
「そ…操縦席……応答し…ろ………」
「お前は馬鹿か。見れば分かるだろう、操縦席はもうない。」
来栖が後ろ振り向いた瞬間、スーツの男性が来栖の心臓に日本刀を突き刺した。
どこから湧き出たのか分からない日本刀、体を走る痛みに来栖は呻き声を一瞬あげると、すぐに息絶えた。
「あらら……これはこれは……軍の将官を一瞬で殺してしまうとは。」
スーツの男性の後ろには、先程まで誰もいなかった筈なのに、全身黒ずくめの若い男性が立っていた。
「ピック・ブロックス、貴様は黙ってろ。にしても、この体はシックリと俺の魂に合うな。」
ブロックスは不気味に微笑むと、黒煙の上がる操縦席を見上げて呟いた。
「世界侵略……始めちゃいますか…………」
Prologue End_____
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