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神殺しニート君。
日時: 2011/07/01 21:30
名前: イカ飯 ◆7dc6rjLZUg (ID: 0M.9FvYj)
参照: ちょっと心機一転のために。

こんにちは。初めまして……、って訳でもないかもです。
詳細はトリップ見ればわかりやすぜ…。

さてさて今回は『霊』とか『神』とかがいっぱい出てくる話です。
邪道バトル物ってとこですかねb。

題名からご察しいただけていると思いますが主人公はニートです。
おちこぼれです、そんな青年が主人公の邪道バトル。
お楽しみいただけたら幸いです。

※注意。
・駄作者は更新がくそがつくほど遅いです。
・成人的な意味の変態と荒らしは受け付けません。
以上です。

—目次—



—お客様—




前書きはこのぐらいででは物語へ参りましょうか。

Page:1



Re: 神殺しニート君。 プロローグ ( No.1 )
日時: 2011/07/02 15:51
名前: イカ飯 ◆7dc6rjLZUg (ID: 0M.9FvYj)
参照: 超短いです。サーセン((





——————————君は信じるかい、霊や神を信じるかい?
まあ、そこらにいる宗教一派はもちろん信じているだろう。
そこは元々そんな人たちの集まりであるので例外である。

多分一般人は大抵そんな事を信じないだろう。

もしあるとしたら、偶然怖い経験をしたという人たちだが霊とも限らないので、
それだけで可能性は絶対と決定付けるのは無理がある。




しかし。しかし人間が霊や神に憑依なんてされたら。
そりゃ信じるほかないだろう、自分の体に取り付いているのだから。
または、人間が霊や神に洗脳のような事をされても信じるほか無いだろう。
では、先ほどの例えで使った出来事が起こったら?
世界は狂い、人々は霊や神というものに支配され挙句の果てに、
世界は破滅へと導かれるだろう。


そして今、語ったようなことが現実でも起ころうとしている。
そんな時。


偶然の一致かどうかはわからないが青年はこの事件へと巻き込まれてゆく。
全てはこの青年に託された。青年は運命を背負って現実を守ることとなる。

その青年がニートだったとしても。

Re: 神殺しニート君。 第一章 ( No.2 )
日時: 2011/07/06 17:04
名前: イカ飯 ◆7dc6rjLZUg (ID: 0M.9FvYj)




季節は夏、夏といえば暑い。夏といえばメリットなし。
なんて思っている青年は電車の端の席で膝に肘をつき、
ひっそりと誰にも気づかれぬまま佇んでいた。
青年の黒髪はとにかくボサボサで毛が四方八方にはねている。
顔つきは特に目立つことも無い地味な顔つき。肌は日本人本来の色である。

「俺、電車なんてあんま乗らないし久し振りに外に出たからな。結構気まずい……」


青年は眉をひそめて独り悲しく独り言に呟く。
青年の名は『神野城里生』。田舎出身の25歳である。
性格は後ろ向きで優柔不断で友達も殆どいなかった。
まあ、今は上京し東京都民なのだが残念なことに彼は上京したにも関わらず高一の一ヶ月程以降特に何もしていなかった。。
上京したのは高校一年生の頃で彼の表情は明るく、性格も前向きであった。
しかし。現実の厳しさを知って堕落し引きこもりとなったのも、
高校一年生であった。才色兼備な中学からずっと一緒のクラスメートの女子に告白するも、
一秒で無理と断られたという出来事。まあそのぐらいなら想定していたのだが、
問題はその第二声だった。
その時に城里生は地味だし何より役に立たない、と言われた。





『役に立たない』




この一言がトラウマとなり、それ以来学校に通っていなかった。
大学はもちろんの事入っていない。それ以前に受験をしていない。
そして現在。職業はニート、田舎の両親の仕送りで生活している。
で、チャットで知り合った友達と今日ライトノベルの作家のサイン会へ行くことになっている。
場所はかつて奇声を発する古風なオタクが集っていた秋葉原。
待ち合わせは秋葉原の最寄り駅で午前10時に集合で12時がサイン会。
城里生はもちろんその作家は好きなのだが、あくまでも時間つぶしで行こうと思っている。


そして最寄り駅へと電車が到着し、人の海に巻き込まれながらもそれを抜けて改札口へと歩く。
切符を改札口へ入れて通ると向こうに見覚えのない青年が二人手を振っている。
外見の特徴からして多分待ち合わせしていた友達だろう。城里生は二人の下へ直ぐ駆け寄った。

「お〜、来たかいな。キリ君」
「待ちくたびれたんだけど」

似非大阪弁を使う方が先に挨拶をしてきた。それに続いてクールそうな方が軽く本音を漏らす。
俺は適当な愛想笑いでその場をやり過ごす。
城里生のユーザーネームは『キリ』。名前の由来はもちろん、
自分の名前からである。
そして似非関西弁男が『偽皇帝』。いや、偽なら皇帝名乗るなと突っ込みたくなる名である。
最後にもう一人の方が『弥一』。何かの名前なのかは謎である。
二人共人間性が豊かでいい奴と城里生を思っていた。


「ほな、行こか。サイン会遅れるで」
「ああ」

そして秋葉原の中心地へと歩いていく。



……いきなりだが、彼等はつくづく不運な人間だ。
何故ならこの秋葉原に危機が迫っているからだった。

Re: 神殺しニート君。 ( No.3 )
日時: 2011/07/13 22:49
名前: イカ飯 ◆7dc6rjLZUg (ID: 0M.9FvYj)

「あー、やっぱ秋葉はいいなあ。そう思うやろ?」
「俺はどっちでもないですね」
「俺も同じく」

満面の笑みで偽皇帝は二人に話をふった。
しかし偽皇帝の一言に二人はあまりにも素っ気無さ過ぎる応答をする。
もちろんその反応を見て肩を落とし、大きなため息をつく。
城里生は軽く苦笑している、そして弥一は呆れた目で偽皇帝を見つめる。

しばらくすると、ふと偽皇帝はこんな話を始めてきた。

「そーいや二人共。秋葉の路地裏って今何でか物騒なんやけど知ってまっか?」
「………そこでシリアスムードにぐいっと来るんですか。俺は知りませんよ」
「ていうか、結局そういうのは頭逝った奴が暴れてるだけなんだよ」

二人はそれぞれ自分の意見を言葉として紡ぐ。
そこまで動揺の顔もなくさっきとさほど変わらない表情だ。
しかし次の一言で二人の表情は一変する。

「そうもいかないらしいんや、不思議な事に殺された奴等は面影もなく一発で三箇所抉られたらしいんよ。さらにコンクリも抉れてたってわいは聞いたで」
「「え、マジ?」」

その偽皇帝の状況説明を聞いた二人はあまりにもすごい事を聞いたためか、
偶然第一声がかみ合った。そしてタラタラと冷汗を掻いていた。
偽皇帝はまさかこんな反応をするとは思いもせず、
焦ってあくまでも噂やからな、と解釈を求めていた。
その後ぐだぐだ無駄話をしているとサイン会のある諸点の前へ着いた。
三人はここに来るまでで色々あったためかげっそりと表情が枯れていた。

「や……、やっと着いたで…」
「はー、ちょ、超疲れた」
「これは誰のせいだろうな……?」

弥一は最後にそういいながら呆れたような目で、偽皇帝をギロッとわざとらしく睨む。
対して睨まれた偽皇帝は即座に目をそらして口笛を吹くという古風な責任逃れをしようとした。
そんなやり取りをしている二人だったがその様子を気にも留めなかった城里生だけ先に書店へと入る。

その時目の矢先に大きな張り紙がある事に気づく。
そこに何とかいてあったか。

「えっと何々……。諸事情でサイン会は二時からに変更…、by店長……。クソ店長があああ!」

ここまでの苦労が一気に水の泡になったような感じがした。
あまりの悲しみと怒りのぶつけようが無かったので、
とにかく店長の悪口を一発口から放った。
運よく店長がいなかった為かクレームはきていなかったので城里生は安堵した。

「そうだったんかいな…。じゃあわいは裏でマジコン買って来るわ、ほなまた後でな〜」

後ろからひょっこり出てきた偽皇帝は颯爽とまた消える。
二人は本屋で立ち読みをしようとしていたが、弥一がふと先ほどの偽皇帝の言葉を思い出す。
その時、弥一の心に不安という感情だけ只管張り巡らされていた。

「まずいんじゃないか…、路地裏は危険だってあいつ自分で言ってたのによ」
「……!!」

城里生もはっとしたような顔をした。
彼はどうすればいいか思考の海へと旅立っていた。
そして思考の海から帰ってきた城里生は、迷い無くこういった。


「路地裏に行こう」

Re: 神殺しニート君。 ( No.4 )
日時: 2011/07/13 23:07
名前: イカ飯 ◆7dc6rjLZUg (ID: 0M.9FvYj)





あの後二人はすぐさま路地裏へと向かい、偽皇帝の捜索をしていた。
偽皇帝はマジコンを買うとしか言っていなかったため宛てが無い。
とにかく路地裏に店を構えているところを片っ端から探すしかない。
弥一は心の中に一つの考えが浮かび上がった。
それは二人だけだと効率が悪いからやはり分かれて捜索するという事。
しかし正体不明の化物が潜んでいるという事もあり、リスクも高い。

一時保留。


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