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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 人喰い鬼と赤林檎
- 日時: 2011/07/09 14:52
- 名前: 自分勝手 ◆RCV/anvb3s (ID: B1rykyOu)
- 参照: 注意:この小説には、主人公の人名が出てきません
幸せの価値は人それぞれ。
林檎を食べる事が幸せな人が居れば、鬼に喰われ一生を終えることが幸せな人も居る。
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- Re: 人喰い鬼と赤林檎 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/09 15:05
- 名前: 自分勝手 ◆RCV/anvb3s (ID: B1rykyOu)
夜、人気の無い路地。 時代に取り残された白熱電球が照らすその道で、あなたは突然、後ろからこう言われます。
「君の幸せは、一体何?」
話しかけてきたのは、白髪の少女。 そしてその女の子の姿に、あなたは目を疑う。
白髪に、二本の少しねじれた角。 真紅の瞳。 そして、その鋭利な牙と爪。 明らかに、人間ではない。
そして、蛇のような尻尾をも揺らし、黙り込むあなたに、
「ねえ、幸せって何?」
そう、問う。
その質問に、答えますか……?
「そうだね、君の幸せは何なのかな? 僕の幸せは、死ぬ事だよ」
そう、僕の幸せは、死ぬ事。 もう、それ以外何もやる事など無いのだから。
「そっか。 じゃあ、林檎は……好き?」
少女の問い。 少女はその手に持った、林檎をかじる。
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