ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 悪魔なんていないと思う時期が私にもありました…。
- 日時: 2011/07/09 16:00
- 名前: セミ (ID: zeBAwFgA)
クリックどうもですm(__)m
えっと・・・初めましての人の方が多いと思います^^
セミといいます。
よろしくお願いします
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- Re: 悪魔なんていないと思う時期が私にもありました…。 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/09 17:54
- 名前: セミ (ID: zeBAwFgA)
う……嘘だろ、俺の頬に一つ冷や汗が伝う、汗ばんだ手の中に握られるモノクロの写真の中央で優しく微笑む女、50年前に死んだはずの百目鬼マリアが俺達の目の前に現れた、突然に静かにそう、それはまるで幽霊のように。
「おいおい何だよ君達その目は……まるでハトがRPG-7を食らったような顔してるぜ、まぁ粉々になってるけどね」
ふぅ、と溜息をつき写真と同じく目の奥が笑っていない寒気がするような目で俺達を見る。
「しゃ、喋った……。」
俺の隣にいる谷川風香が後ずさりし、今にも悲鳴をあげそうな顔になっている。
「おいおい、私みたいな化け物の目の前で声を出しちゃだめだってお母様に教わらなかったのかい谷川風香ちゃん?」
「いやっ……何で私の名前、知ってんのよ!!ペタンとその場で力なく尻もちをつく。
「お、おい大丈夫かよ!」
そう言いながら木原悠馬は心配そうに風香の傍による。
「最近の子は何も知らないなぁ、私みたいな化け物の前で地声で喋ったら名前以外にもスリーサイズやらアソコのサイズだって分かっちゃうよ化け物だもん♪君だって迂闊だよ木原悠馬君!」
そう言って脅えてる俺達をおもしろがっているのかクルクルと踊るように周りあー楽しー、と言った後俺達を見ながら左手の細長い人さし指で空気に字を書き始めた。読んで字のごとく空気に、百目鬼が指を動かすたびに青白い炎が出てそれが文字になる。
【木原悠馬】【谷川風香】 空中に二つの青白い炎の文字が浮かび上がる。
「……いいかい君達。名前を悟られるのはね金玉を万力でミンチにされるより恐ろしい事なんだよ。今私がこの文字を握りつぶせば、君達二人は存在ごと消える、私は悪い化け物じゃないけど、本当の名前を語ったらどこかの悪い化け物たちに魂食われちゃうよ?」
「まぁ、みんなのアイドル、マリア様はそんなことしないけどさ。とりあえず本題に入ろう……君たちの願いはなんだい?」
マリアがニッコリと微笑むと文字はふっと消えた。
クソ……完全におちょくられてる、がどうやら本物の化け物みたいだな。情けねえよな…全くたった一人の友達も助けられないで挙句の果てに都市伝説を当てにするなんて…。心底自分が情けなくなる。
「頼む……悪魔に、悪魔に魂を売った友達を助けてくれ!」
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