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- 意味がない歌
- 日時: 2011/07/10 14:57
- 名前: 叶奈 (ID: ySP8nr/s)
:・:・:・:意味がない歌:・:・:・:・:
クリックありがとうございます。
決して明るい話では、ありませんが
読んでもらえたら嬉しいです。
〜意味がない歌〜
プロローグ
小さい頃からの夢、歌手になること
それがあたしのたった一つの夢だった…
なのに、歌えない
歌えなくなったんだ…
あたしは、奈落の底でしか歌えない…
いや、奈落の底でも歌えない…
登場人物
山守 歌奈 中1 (やまもり かな)
野沢 楓 中1 (のさわ かえで)
相川 音 中1 (あいかわ のん)
水月 鈴架 中1 (みづき りんか)
水月 廉 中1 (みづき れん)
榊原 秋 中1 (さかきばら しゅう)
林原 水城 中1 (りんばら みずき)
相関図(歌奈目線)
楓 音
友逹 \ ↓いじめてる
廉 ← 歌奈 ー 鈴架
好き ↓ 嫌い
↓友達
水城 秋
見ずらくてごめんなさい。
詳しい説明
歌奈:夢は、歌手だったけど小5の時に事故で耳が聞こえなくなってしまう。 廉が好き
楓:歌奈の唯一の親友。
歌奈のことを気にかけている。
音:歌奈のことを気味悪がり、いじめている。 水城の彼女
鈴架:友達が沢山いるけどちょっとクール、歌奈のことが嫌い。
廉:鈴架の双子の兄、歌奈の事を気にかけている。優しい男子
秋:歌奈のことを気にかけている。楓のいとこ。
水城:音と付き合っていて優しい男子、音になにかを脅されて付き合っているとか…
以上です。
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- Re: 意味がない歌 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/10 15:53
- 名前: 叶奈 (ID: ySP8nr/s)
第1話
あの日、私の夢を奪った事故を私は一生忘れないだろう、
忘れるわけないじゃん…
でもずっとそれを恨んで生きていくのかな?
それが、嫌だったりする…
「歌奈起きなさい!!」
ママが私の体を揺さぶって、私を起こした。
山守 歌奈 中学1年生 耳が聞こえない女の子
私は、耳が聞こえないから口の動きで何を言っているか、読み取る。
耳が聞こえないから、声も出すことができない…
世間からみたら、可哀想な子
耳は、聞こえなくても学校には行かないといけないわけで…
私は、スクールバッグに教科書と楽譜を入れて、制服に着替えると学校に行った。
嫌だな、学校に行くとみんな私をチラチラ見てくる…
でも、そういうとき耳が聞こえなかったら惨めな思いをしなくていいんだよね〜…
私は、重い足取りで学校へと向かった。
学校に行く途中にある公園に同じ制服を着た男子がいた。
私が通りかかったらなんか言われるのかなぁーっと嫌な思いで公園の方に向かっていった。
公園の前まで来たとき、その男子が私の方に近寄ってきた。
なにかを喋っているようだった。
私は、うつむいていた顔を上げた、
そこに立っていたのは、私の好きな人、廉だった、後ろには友達の水城もいた。
「おはよう」って言ってるみたいだった。
私は、声が出ないから笑顔で応えた。
廉と水城は、何か私に言ってるみたいだけど、交互に喋るからよくわからない、
それを見かねた廉は、紙に
【昨日自転車にひかれそうになったから、俺達が今日は、自転車で学校まで送ってやるよ!!】
っと書かれていた。
私が頷くと、廉はなんか複雑な顔をして、水城の自転車を指さした。
私が「いいよ」っていった方がいかったのかな、っと思い一人落ち込んでいたら、水城が口をゆっくり動かして、私に何か言ってきた。
れ ん は きょ う じ て ん しゃ を わ す れ た ん だ よ
「廉は今日自転車を忘れたんだよ」
かな?じゃあ私は水城の自転車に乗るのか〜
でも、なんで廉は複雑な顔してるんだろ
そう思ったけど言わず、私は水城の自転車に乗った。
すると水城じゃなくて廉が水城の自転車に乗った。
「おい!!廉」
「俺がこいでやるよ!!」
「なんでだ?」
「コイツ重いから、水城は細いから骨折れる!!」
「ああ、そういうことか(笑)」
「変な意味じゃねーかんな」
「はいはい(笑)」
そんな、会話は歌奈に聞こえるはずもなく。
廉は、歌奈に「いいから」っと口で言って、自転車をこぎ出した。
その後ろを水城がのろのろと着いてくる。
廉は、背が150cmぐらいで細くてちょっと色白、髪は茶色がちょっとはいってて、顔もかっこいい、
水城も、廉と同じ感じだから二人共すごくモテルんだ、
でも、私の耳が聞こえてたら面白い話とか沢山できたのかなっとか…
私は、耳が聞こえないから可哀想な子だと思って相手にしてるだけなんじゃないかとか、
思ってしまう…
- Re: 意味がない歌 ( No.2 )
- 日時: 2011/07/10 18:21
- 名前: 叶奈 (ID: ySP8nr/s)
第2話
「歌奈!!あとちょっとで学校着くぞ!!」
廉が自転車をこぎながら、私の方を見る。
私は、コクリと頷いた。
「廉〜 お前、鍵落としてんぞー」
水城が廉の鍵をクルクル回しながらそう叫んだ。
「えっ!!本当だ!!」
廉は、多分そう言ったんだろう。
自転車を止めて水城が来るのを待った。
「はいっ!!」
「サンキュ」
「あんま自転車とばすなよ!!」
「わりー わりー」
二人は、そう言っているようだった。
廉が再び自転車をこぎ出そうとした時、廉の手が止まった。
私は、後ろから廉をつつく
廉は、私の方を振り向き
「………」
何も喋らなかった。
「?」
廉が前を向く、私も前に目を走らせる。
「…!!」
目の前に居たのは、音ちゃん…私をいじめてくる…音ちゃんだった。
「音…」
廉も音ちゃんが私をいじめていることを知っていた。
「廉ー 歌奈ー どーしたのー」
水城が後ろから叫ぶ…
「水城…」
音ちゃんがポツリと呟いた。
音ちゃんは、私をものすごい形相で睨み付けて
「廉… 何でこの子を後ろに乗せてんの?」
っと言った。
音ちゃんは、色白でほそくて短い髪を二つに結んでいて、身長145cmぐらいで可愛いからものすごいモテル女の子…
「別に…」
昔、廉と音ちゃんは付き合っていたらしい…
「別にじゃないでしょ!! なんで乗せてんのよ…」
「乗せたいからのせてる…
それだけだけど、音になんか関係ある?」
私は、廉が何を言っているかわからないけど音ちゃんは、私をチラリと見てから
廉に何か言った。
水城が私の横に来て私の頭を撫でた。
「?」
水城が急に私の目を手で覆った
「!?」
そして、10秒ぐらいしたら放してくれた。
私が首をかしげていると
水城は、力なく笑った。
私は、音ちゃんの方を向いてみる、音ちゃんは、なぜか満面の笑みで歩いて行ってしまった。
「?」
廉は、水城の方を向くと何か言った。
い う な よ…?
「言うなよ」
誰に? 何を?
水城は、無言で頷いた。
そして廉が前を向いた瞬間 水城は、私にキスしてきた。
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