ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 焔の天秤-Opening of the story-
- 日時: 2011/07/10 22:34
- 名前: 凪雲 ◆Kqe55SnH8A (ID: Uo8bNy4h)
- 参照: 元*玖織ですw
——その少女は8人目だった。
【焔の天秤-Opening of the story-】
初めまして、そしてこんにちは。
凪雲と申す者でございます。
シリアスでは2作目、コメディ板なんてもう…
シリアス2作は完結する所存ですw
この小説はシリーズ物にする予定です。
D○やF○などのように…
最後までお付き合いしてくださったら泣いて喜びます。
では、この話を読むにあたって諸々の注意などをば。
*注意*
この小説はかなり「とある」シリーズに影響されています!
パクりではありません、リスペクトです!!
そして、荒らしや宣伝はお断りですw
コメントしてくださった方の小説は訪問するかもしれませんがw
*目録*
0th プロローグ
>>1
1st その少女は8人目(準備中)
*広報*
7月10日スタート!
*神様*
Homura no Tennbinn -Monogatari no hajimari-
...Nagumo Presents
Page:1
- Re: 焔の天秤-Opening of the story- ( No.1 )
- 日時: 2011/07/10 22:34
- 名前: 凪雲 ◆Kqe55SnH8A (ID: Uo8bNy4h)
- 参照: 元*玖織ですw
*プロローグ*
夜が迫る静かな街。
流れる人の波の中に1人佇む少女がいた。
烏の声が夕闇に響く。
途方に暮れながらも彼女は微かに苦笑し、自分にはまだ笑う気力があったのかと思った。
『もう嫌…ッ、消えてよ!!』
『化け物っ!!』
『キモチワルイ』
『キモチワルイ…』
『キモチワルイ……』
耳にこびりついた声が離れない。
トラウマと言う物だろうか? 少なくとも、彼女の心に傷が出来てしまったことは事実だ。
あたしにこんな力があるから…
見下ろした両手に涙が落ちる。
それを止める事も出来ないまま、彼女はそのままその場に座り込んだ。
彼女には目もくれず、人の波は流れ続ける。
いつ訪れるか分からない救済という光を求め、ただ彼女は嗚咽した。
- Re: 焔の天秤-Opening of the story- ( No.2 )
- 日時: 2011/07/10 23:40
- 名前: 凪雲 ◆Kqe55SnH8A (ID: Uo8bNy4h)
- 参照: 元*玖織ですw
*1st. その少女は8人目*
「くそ…ッ!! ついてねぇ…!!!」
まだ6月だというのに真夏のような暑さだったその日、男は街を疾走していた。
右手にはナイフ、左手には黒い大きめの鞄。
首には先刻まで口を覆っていたであろう白いタオル。
いかにもさっきまで銀行強盗してました的な風貌で、実質彼はそれをしていた。
他にも共犯者が3人いた筈なのだが、何時の間にか彼は1人になっていた。
仲間が消える瞬間には必ず爆音がした事はあえて考えないようにしている。
「はいはーい、ちょっと止まってー」
「!!」
能天気な声が空から降り注ぐ。
瞬間、男の身体を何かが地面に押し付けた。
「…ッてぇ…!」
「ちょっと職質いいッスかー? まぁ、証拠はもう透視んだんだけど…」
地面に身体が押し付けられる。反論しようにも息をすることさえ難しい。
軽やかに男の眼前に降り立った金髪の男が笑う。
「こちら監視員S−4、最後の容疑者確保ー。本部に向かいまーす」
『同じくS−7、3も任務完了。こちらも本部に向かいます』
耳につけたイヤホンから聞こえる声。
その声は硬いように聞こえるが、実際はこっちの金髪がふざけすぎているだけだ。
「じゃあ、行こうか? きっつーいお仕置きが待ってるけどね」
そう言って金髪男は強盗犯を見下した。
そして、飛び立つ。
只の跳躍では無く、天を駆けるように。
念動能力(サイコキネシス)。精神の力で万物を動かす能力。
金髪男は自嘲気味に笑った。
…——この街は、普通じゃねーな。
面白すぎるよ、本当に。
特に、君とかね。
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