ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 奈落の底に降るゆき 〜泣いて 叫んで 失って〜
- 日時: 2011/07/13 22:55
- 名前: ゆき (ID: ySP8nr/s)
こんにちは^О^/
ゆきと言います!
小説読んでみてください。
∵∴∵∴∵∴∵☆ 〜登場人物〜
ゆき 中1
みずき 中1
つきほ中1
れん 中1
さつき 中1
あき 中1
ゆきとみずきとつきほは、小学校の時の友達
れんとさつきは、ゆき達と同じ小学校
あきは、ゆきと同じ中学校
∴∵∴∵∴∵★ 〜プロローグ〜
憎くて 憎くて 憎みたりないものなら
私の明日は、どこにあるのでしょうか。
憎くて 憎くても 憎みきれないものなら
貴方の明日はどこにあるのでしょうか。
貴方の明日は、私が守ります。
だからどうか憎まないで…
第一章 〜ゆき 悪夢編〜
私は、今だに夢の中をさ迷っています
貴方が、夢の中だけ優しくしてくれるからです…
私は、今だに夢の中をさ迷っています
自分が笑えるようにと…
私は、今だに夢から覚めません
貴方が笑ってくれないからです…
第二章 〜ゆき 殻壊し編〜
自分を守ってくれる殻にいつまで守ってもらうつもりですか?
貴方の殻には、もうひびがはいっています。
自分を守ってくれる殻にいつまで守ってもらうつもりですか?
貴方の殻は、貴方のことが嫌いです。
いつまでも、守ってもらうつもりなら
貴方は、きっとこれから奈落の底につき落とされます
もうそれは、避けられません…
第三章 〜ゆき 偽の笑顔編〜
今笑っている笑顔は、本物ですか?
いいえ 違います。
今笑っている笑顔は、本物ですか?
笑っていないと、いけないから本物の笑顔はもう捨てました。
今の笑顔は好きですか?
嫌いです、醜くゆがみ、愛想笑いも下手な笑顔です…
***************************************************
一〜三章のプロローグは、ゆきのことを書いていて、ゆきが主人公のお話です。
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- Re: 奈落の底に降るゆき 〜泣いて 叫んで 失って〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/08/06 12:14
- 名前: ゆき (ID: ySP8nr/s)
第一章 〜悪夢編〜
私は、この夢はずっと良い夢だと思っていたのに
悪夢だと知らずに夢の中に填まっていった私は、底無し沼のように一度填まってしまったら抜ける事が出来なくなっていた
もがけばもがくほど深く沈んでゆく
そうやって私は、大切なものを失っていくのでしょうか
悪夢は、終わらない……
ピピピピピピッ!!
カチッ
部屋に朝を知らせる目覚まし音がなり響く
「中学校行かないと……」
ふいに漏れた一言が私の心を重くする
「行きたくない」
行きたくないんなら、さぼっちゃおっか?
悪い考えが頭をよぎる
いいね!!いいね!!
私は、気づけば布団の中に入り込んでいた
早く学校行かないと!!
頭では、そう考えても体が行きたくないと言っている
まぁ、いいでしょ、2日3日休んだって!!
私の両親は、共働きで家には居ない
だって寝てたらいい夢見れるもんね!!
夢でしか良いことは、ないから
だから、寝るしかないんだよ
そんなに眠りたいなら一生寝ていられる方法あるよ
私の頭にそんな声が聞こえてきた
えっ?
一生寝ていられる方法あるよ
それってどんな?
死ねばいいんだよ
死ぬ?
死ねば楽になれるし、一生いい夢をみれるよ
そうだね!!
それか人を殺すか
殺す?殺してどうするの
現実逃避だよ、ウザイ奴みんな殺して逃げるの
何で?
逃げて悪者になるの、そしたらこんな世界で生きなくても汚れた世界で生きているほうがよっぽど快感だよ
そうなの?
そうだよ
だから、早くいい夢みたいなら
人を殺そう?
- Re: 奈落の底に降るゆき 〜泣いて 叫んで 失って〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/08/07 10:02
- 名前: ゆき (ID: ySP8nr/s)
〜悪夢を見続けて……〜
最後に見た夢は、とても気持ちが良い夢でした
もう二度と見ることが出来ない夢でした
服には、赤く滲んだ血
手には、金属バット
目には、涙……
私は、人を殺してしまった
でもバレないと思う……
絶対に……
あれから、私は眠るのが怖くなってしまった
怖くて……怖くて……
3:26
枕元にある時計がその数字を現している
「いかないといけないな……」
私が大好きな場所
唯一の居場所……
「ゆきー!!会いたかったー」
「ゆきー 学校どう?」
「男子投げ飛ばされたんじゃねぇーの(笑)」
「なわけないじゃん!!」
「アハハハハハハ」
ここは、私が小学生のときから通ってある塾
小学生時代は、ものすごい幸せだった……
「ゆきどうかした?」
中学校は、私だけ他の中学校に行ってしまったから……
後悔の念が強く残っていた……
「いや、別に……」
「ふーん?」
「元気ないよな?」
れんのその言葉に私の涙腺が緩む
誰も気付いてくれないって思ってたけどここには、いたんだね……
私をわかってくれる人が……
「本当に何でもないから!!」
私は、無理矢理笑顔を作った
みずきとつきほ私の大切な友達
あきは私の良き理解者
れんは私の好きな人
こんな人達が傍にいたら……
「まぁ、何かあったら言ってね」
言えるわけないよ人を殺しただなんて……
嫌われたくないよ……
言えないよ……
- Re: 奈落の底に降るゆき 〜泣いて 叫んで 失って〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/08/09 17:09
- 名前: ゆき (ID: ySP8nr/s)
〜過ちに気付いた時には……〜
「なぁ、本当になんも隠してないのか?」
二人肩を並べて帰る帰り道、突然れんが口を開いた
「えっ?うん……」
言いたくても
言えない……
言ったらどんな顔をするかなんて
考えたくもない……
あれほど誰かを傷つけるのが怖かったはずなのに
それすらも……
一瞬にして壊してしまうことが出来てしまう……
「ゆき?」
れんが私を不思議そうに見る
「何ともないって……」
「何も言ってないけど(笑)?」
「…………」
いつか言えるときが来るのかな
何もかも……
抱えていること全部肩代わりしてもらおうなんて、考えてないけど
一人で抱え込むには負担がかかりすぎておかしくなりそう……
今のうちが花だよ……
誰にも何も知られていない今が……
「おい!!」
「何?」
「いい加減本当の事言えよ!!」
「は?」
「皆気付いてんだよ!!お前がおかしいのは!!」
「…………」
「何があったんだよ?」
「…………」
「黙ってても、わかんねぇーよ…」
「わからなくてもいいよ!!!」
私は、それだけ言うとその場から逃げ出した
自慢じゃないけど私は、そこら辺の男子よりも足が速い事だけがとりえだから結構足が速い訳で……
「おい!!待てよ!!」
後ろかられんが追いかけて来る
れんも結構足が速いから追い付かれないように私も頑張って走る
「おい!!」
「来ないでよ!!」
必死になって叫ぶ私
それを追いかけるれん
気づけば自分家の前まで来ていた
私は、スグに家の中に入ると鍵を閉めた
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「おい!!開けろよ!!」
家に親が居ない事を知ってるれんは、ドアをドンドン叩く
「帰ってよ!!」
「何でだよ!!」
「れんには、関係ないでしょ!!」
ふと右に目をやると金属バットに血が生生しく付いているのが目にはいる
脳裏には、あの光景が浮かんでくる
大好きなさつきは、今何をしているかな……
私がさつきが好きと言うよりも大切な人だと思っている
中学校に中々馴染めなかった私に真っ先に声をかけてくれた男の子
でも、酷い事もいっぱいした
笑ってほしいのに
笑ってくれないの……
何で?
自問自答を繰り返すばかり……
わからないよ……
私は、力が抜けたようにその場に崩れ落ちた
後ろからは未だやむ気配のない声が聞こえてくる
また、夢をみる
悲しい夢を……
謝ったら
許してくれますか?
笑顔で話かけてくれますか?
それとも
一生笑顔を向けてもらえないのでしょうか?
教えてください
私は、どうすれば良いのですか?
- Re: 奈落の底に降るゆき 〜泣いて 叫んで 失って〜 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/23 18:18
- 名前: ゆき (ID: ySP8nr/s)
〜味方〜
ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!
「開けろよゆき!!」
あれから1時間も経とうとしてるのに何も変わらない状態
私もれんも……
何もかも
変わらない……
「ゆき!!開けろって!!」
「……」
「開けねぇならドア蹴飛ばすぞ!!」
本当は、しないくせに
いい加減飽きた
その時ドアを叩く手の音が止んだ
諦めてくれたのかな
って思ったけどいちおのために玄関から離れた
「何かあるんだったら言えよ……」
れんの静かな声が聞こえてくる
「みんな心配してた……
お前は、みんなに…仲間に心配かけたいのかよ!?」
仲間
っか……
「一人で抱えこまなくていいんじゃねぇーの?
みんなお前の味方なんだし」
私がした事を知ってもその言葉を言ってくれる?
全体言わないよね……
結局は、一人になるんだよ
当たり前だけど
気付いてほしかった
私の笑顔の奥に隠された闇に
気付いてほしかった
私の気持ちに
悪あがきしたかった訳じゃないのに
もうどうしたらいいかわからないの……
ただそれだけなのに……
「無理だよ!!言えないよ!!
言ったらみんな私の事嫌いになるから!!」
「嫌いになんかならねぇーよ」
「嘘だ!!事実を知って私の事嫌いにならない人なんて世間からみたらおかしい人何だよ!!」
「だから何?
俺はまだお前がした事を聞いてないから何とも言えないけど
さっきも言ったように何があっても俺は、お前の味方だ!!
そのためだったらおかしい人って思われてもどうでもいいんだよ!!」
「……」
「だから言えよ」
「……」
私は、ある事を心に決めた
そして
ガチャッ
- Re: 奈落の底に降るゆき 〜泣いて 叫んで 失って〜 ( No.5 )
- 日時: 2011/11/08 17:42
- 名前: ゆき (ID: ySP8nr/s)
〜決意〜
ガチャッ
「ゆき!!ゆ…き…?」
「…………」
「ど…した…?」
れんは、私が手に持っている“ソレ”を見て、言葉を失っていた。
「お前……もしかして……」
「何?」
れんは、一瞬ためらってから
「人殺し……した……とか……?」
「そうだけど」
「……そのバットで?」
「うん」
「そっか……、そういう事な……」
れんは、しばらく何か考えこんでいた。
「バットは、さ……」
「えっ?」
「人を殺す為にあるんじゃねぇーよ」
「うん?」
「俺達は、ずっと……試合に出る為にバット振ってきた。」
れんは、野球部だ。だから……
「だからさ……、誰かの為にバットを使うんだと思う……」
言っている事は、意味不明。
だけど……
言いたい事は、伝わってきた……。
その言葉の意味を理解しようとする頃には
溢れ出す涙が止まらなくなっていた……。
「うん……」
「理由を教えてほしい。何をきいても、お前の味方だから」
「……っ、う…ん……」
私は、静かに口を開いた。
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