ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 家族——なんて、
- 日時: 2011/07/17 00:09
- 名前: ユウ (ID: CW6zBFcM)
父親、母親、妹、そして私。
ごく普通の一般家庭。
でもどこか『ずれている』——
「ねぇ…
私はいらない子なの?」
そして煮詰まった様々な思いは、
いつか爆発する。
——『母さんは私の為に泣かない』
1
>>1 >>2 >>3
* メビウスリングという所でも同じ小説を書いています
* なのでパクリではないです
* 表現などまだまだ稚拙ですがよろしくお願いします
Page:1
- 1−1 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/16 11:39
- 名前: ユウ (ID: CW6zBFcM)
朝。
私、山本 利奈( ヤマモト リナ )は、激しいギターとヴォーカルの声で起きる。
携帯のアラームに設定していたロックバンドの音楽を止め、ついでに時間を確認した。
午前7:30。
閉じようとする目を擦りながら、起きあがって伸びをする。
着替えを済ませようと、ベッドから立ち上がった。
そして高校に行く支度を終えて、リビングのドアを開ける。
中学生の妹、怜奈( レナ )は今起きたのか、リビングのちょうど上にあるの自室から足音が聞こえる。
朝食を自分の分だけ適当に出して並べ、一人で席につく。
食パンとマーガリンとジャムと牛乳。
それをいつものように口に運ぶ。
そう、いつもと同じ朝。
これからも変わることのないだろう、規則的な朝——
- 1−2 ( No.2 )
- 日時: 2011/07/16 11:44
- 名前: ユウ (ID: CW6zBFcM)
ジャム類を片付けてリビングから出ると、母さんが自室から出てきた。
「おはよう利奈。今日はお弁当作れなかったから…」
「分かった、何か買って食べるね」
「ごめんね…」
寝坊したらしい母さんは、そう言って私に500円を渡した。
どうせまた、夜遅くまでテレビでも見てたんだろう。
「いいよ、別に」
それだけ言って、ローファーを履く。
…ちなみに父親は、今日もそうだけど、仕事の都合で滅多に家に帰ってこない。
休日なんて殆どないし、あってもずっと寝てる。
もう慣れたから、今更何も思わないけど。
「じゃ、行ってきます」
「行ってらっ——」
母さんの声を最後まで聞く前にドアが閉じた。
- 1−3 ( No.3 )
- 日時: 2011/07/16 20:38
- 名前: ユウ (ID: CW6zBFcM)
自転車で約20分。
近いのか遠いのかよく分からないところに、私の通っている尋芦( ジンロ )高校はある。
360度山。所々川。という田舎だ。
近くにコンビニはなく、あるのはスーパーとそして商店が2つ3つ。
尋高はかなりのバカ高。だから授業も楽だ。
不良と呼ばれる人たちも、例に洩れずいるんだけど。
そういう人たちでも絡みやすいし、それなりに楽しい。
…学校は、だけど。
そんな取り留めもない事を考えながら、2−Bの教室のドアを開けた。
- 1−4 ( No.4 )
- 日時: 2011/07/17 00:08
- 名前: ユウ (ID: CW6zBFcM)
「おはよ!」
「おはよー唯、今日は早いね」
「え、そうかな?」
榎本 唯( エノモト ユイ )。
私も合わせて4人いるいつめんの一人。
ふわふわしたショートカットの髪が特徴的な綺麗系の子。
ちなみに私と同じ自転車通学だけど、方向が真逆。
じゃなかったら一緒に学校へ行けるのに…
ま、別にあたしは一人でもいいけど。
「絵梨と楓は?」
「まだだよ、てかあの二人はもっと遅いでしょ」
「まぁね。電車通学だし…」
始業のチャイムが鳴る寸前か、鳴ってから来る安藤 絵梨( アンドウ エリ )と崎野 楓( サキノ カエデ )。
絵梨は金っぽい茶に脱色した髪、何個も開いているピアスホール、年中盛ってるつけま…とどこから見てもギャルなのだが、本人は否定している。
楓はわざわざ黒染めしたロングヘアーの毛先5センチぐらいをピンク色に染めている。絵梨と同じようにピアスをいくつもし、化粧が濃いが…こちらはバンギャである。
ここまで方向性の違う私たちが、どうして友達になったのか…今考えても不思議だ。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。