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Reverse リバース 〜もしも、あの頃に戻れたなら〜
日時: 2011/07/16 20:29
名前: 運命の輪廻 ◆dz7xvk6L7g (ID: IsQerC0t)

プロローグも兼ねてしまいますね。

あなたは知っていますか?1度だけあなたが望む頃に戻れることができることがあることを。あの頃に戻れるとしたらどうしたいですか?それは人それぞれ。さぁ、始めましょう。お話の始まりです。

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Re: Reverse リバース 〜もしも、あの頃に戻れたなら〜 ( No.1 )
日時: 2011/07/16 21:28
名前: 運命の輪廻 ◆dz7xvk6L7g (ID: IsQerC0t)

リバース#1−1 

「じゃあね〜また明日ね〜」

「うん、バイバーイ!」

女性2人が駅で別れた。そして、女性1人が手を振って見送った後、ため息をついた。

「あ・・雨降ってきた・・・。どうしよう。傘持ってきてないわ・・・」

そこで、女性は近くにあったタクシーに乗り込むことにした。そしてまた一息つくことにした。

「はぁ・・・」

すると、タクシーのドライバーが運転中に声をかけてきた。

「お客さん・・どうかされましたか?」

突然のことだったのでびっくりしてしまった。

「いえ、なんでもないですよ。」

「そうですか・・あなたは何か悩みを抱えているようだったので・・」

そのタクシードライバーの言葉にはっとした。

「わかるんですか・・?」

タクシードライバーはふっと笑って言った。

「普通の人の出すため息というのは軽い。大体悩みを持っている人は重いため息になってしまうのですよ。」

それからタクシードライバーは続けて言った。

「よかったら話していただけませんか?私は昔、カウンセラーだったんですよ。悩みを抱えるのもいいかもしれないけども少しはふっきらないとやっていけませんよ。」

女性は少し考えたが、カウンセラーと言う言葉を聞いて安心したのか、悩みを話すことにした。

「実は私・・母親の死に目に会えなかったんです・・・。」

運転手はピクっと反応した。

「その時は私、出張で海外にいてわかりませんでした。私が海外から戻ってきて1ヶ月経ってからそのことを知りました。」

「・・・。」

運転手は黙っていたが、重い口をあけた。

「では、1ヶ月前の日に・・」

「戻れるのでしたら、ずっと母親のそばにいたいです!!」

彼女は涙を流していた。運転手は何かスイッチを押した。

「その母親が入院していた病院はどちらですか?」

「東相加病院(ひがしそうかびょういん)です!」

すると、車体がバリバリバリっと電気をまとったような音が聞こえた。

「1ヶ月前の『東相加病院』で。それでは・・いい旅を。」

そこで彼女はふっと意識が無くなった。

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