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歴史から消された物語
日時: 2011/07/18 23:33
名前: infinity (ID: nujUYaTi)

なに!?。
あの作戦から20年。上官からの命令で2285年〜2300年までの歴史文書を調べていた私はおどろいた。
なぜだ。なぜないんだ。
「ホームズ長官!!!!」
「なんだね。クラウザー君。朝から騒がしい。冷静かつ沈着に。これが名探偵と言われたホームズの意志じゃないか。」
「そんな理屈は知りません。」
「で、なんだね。」
コーヒーをすすりながら長官は私に質問を投げかけてきた。
「なぜあの作戦が2293年に登録されてないんですか。」
長官は椅子からたち、窓の外を眺めながら答えた。
「いやあ。今日は実にいい天気だね。」
「人間というものは自分の犯した間違いは見せたくないものだ。」
「どういう意味ですか。」
「ははは。君はいつになっても鈍感で単細胞だね。」
長官の皮肉たっぷりの台詞に私の腕は腰のベレッタにいってしまった。
「つまり歴史から消されたのだよ。」
「なぜですか。本部に訴えてきます。」
「やめたまえ。それはアリが象に話しかけるのと同じほど無駄な事だ。」
「しかし私たちが体験したあの事件は、、。」
「それはもう忘れよう。それに明日から長期休みだ。私と一緒にロンドンでも行くかね。」
「、、、、、。」
そう、20年前の同僚の一言であの事件は始まった。
俺たちが体験したのは皆嘘だったんだ。

まあ、序章はこんなもんですかね
登場人物はそのうち読むに連れて解りますと思います。

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Re: 歴史から消された物語 ( No.1 )
日時: 2011/07/18 22:36
名前: infinity (ID: nujUYaTi)

第二部


「明日からおれは細菌科学部に転勤する事になった。
いままでありがとう」
こう言って岸田は特殊部隊をやめる事になった。
「あいつは、手先が器用で頭がいいからな。とられてもしかたないか。」
  翌日、科学部の扉をあけた岸田はさっそくモリアーティー部長に命令された。
「君にはU-BHZXの研究開発に携わってもらう。」
「解りました。よろしくお願いします。」
そういって岸田は部長を見た。
つめは切ってないらしく長い。
かみも目が隠れるほど長い。持っていたコーヒーカップも汚い。
異様な雰囲気を放っている老人だった。
三ヶ月後岸田は新しい部署にも慣れてきた。
そんな時、帰りに俺は岸田を飲み屋に誘った。
俺はチャーハンをほおばりながら岸田に聞いた。
「どうだ、慣れてきたか。」
「ああ、問題ないよ。」
それを聞いたおれは安心した。
岸田は気が小さいやつだったからだ。
「そうそう、モリアーティーには気おつけておけ。」
「なぜだ。あの老人は研究熱心なひとだぞ。」
「お前はあいつの雰囲気が異様だという事に気ずかなかったのか。
「そういわれれば、、。」
「あいつはウイルスを悪事に使う可能性が高い。」
「そんなひとかな。」
「見て解るだろ。」
「まあ気をつけておくよ。」
「課題が終ってないから先に帰るよ」
「ああ、気をつけてな。」
岸田は雨が降る雨のふる闇夜を走っていった。
おれはその小さな背中を見て心が落ち着かなくなってきた。

Re: 歴史から消された物語 ( No.2 )
日時: 2011/07/18 23:27
名前: infinity (ID: nujUYaTi)

第三部   

「岸田例のあれをついに仕上げたか。」
「きのうクラウザーから聞きました。」
「やっぱりあなたは、、、。」
「それ以上言うな。」
そういってリアーティーはけんじゅうを岸田に向けた。
「やる事を終えた貴様はもはや必要ない。」
弾が岸田の胸を貫く音の後には薬莢が落ちる音しか聞こえてこなかった。
「ばかだな。それを言わなければもう少し長生きできたというのに。」
モリアーティーは極秘研究室の扉を開き、U-BHZXとかかれた試験管を見ながら言った。
「フフフ、実にいい青色をしている。」
モリアーティーの笑みは憎しみ、疲労感、怒り、屈辱感,これらのすべてが混ざっているかのごとく奇妙だった。
「もはやこの世も破滅だ。」
モリアーティーは腕を振り上げU-BHZXを叩き付けた。
「ふははははは、、、、、、。」
モリアーティーの体は死者のように焼けただれ、何かを求めるように両手を前にだしていた。
「モリアーティー部長。レポートが完成しま!!?どうしたんですか。その傷は!!!」
大丈夫ですかと駆け寄るとその死体は研究員の首にかぶりついた。
「うわああああああああ!!!!!!。」
水しぶきのように鮮血がとび、あたりを深紅に染めた。
その研究員は見る見るうちにモリアーティーと同じような状態になった。
しばらくたつとWSGRのアメリカ支部のなかであちこちで死体が生者を食べるという状況が始まった。
「ホームズ中尉!!!」
「ああ。大変な事になったな。」
「部隊を地下研究室に派遣しましたが連絡が途絶えました。」
「アルファチーム20人じゃあの死者どもがどんなに弱くても数の関係で押さえきれない。」
「本部からの情報によるとウイルスの分散は早く、ワシントンDCの付近でも同じような状況が発生しているらしいです。大統領を救出次第全部隊を引き連れてアメリカ支部を放棄し、カナダの中心部に臨時支部をおけとの命令です。」
「解った。ロマノフ大佐に伝えてくれ。それとデルタのBチームを2階の
メインオフィスの鎮圧に派遣しろ。
「了解しました。」
俺はそれをロマノフ大佐に伝えた。
「うむ。報告ご苦労。残り部隊をすべて武装車両にの説出発の準備をしろ。おそらくデルタチームは使い捨てになる。」
「御意。」
「全部隊武装車両にのって待機しろ!!」
「了解しました。クラウザー少尉!!!」
だだだだだだだと部隊の足音がしそがしく響いてきた。
「デルタが鎮圧したぞ!!!。」
「本当か!?。
「本当です。もうこちらに来ました。」
「よし、全部隊出発!!」
500台を超える車両が一斉に走り出した。


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