ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

君と笑った日々は帰らない
日時: 2011/07/21 21:34
名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

ここでは……久しぶり……かな?
夏休みだ〜というテンションにまかせて、また、書いちゃいます。
今度は……完結させるんで。

注意書き
・グロが入ります。(確実?)
・駄目文です(神文が読みたい方は、別の方の所へ)
・更新遅いです。

目次




登場キャラ

・上条零
なぜか影がある人物。
主人公

・神童正次
零と幼馴染だった。
3年前に死去している。

・麻衣
裏表がある。
意外と美形。

Page:1



Re: 君と笑った日々は帰らない ( No.1 )
日時: 2011/07/21 16:35
名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

プロローグ

暗い道を1人の青年が歩いていた。
その後ろから、荒い息遣いが聞こえた。
その息遣いを不振に思い青年は後ろを振り向いた。
すると……
キラリとナイフが光り青年は逃げ出そうとしたが……
ナイフが青年の背中に突き刺さった。

「……!」

痛みに耐えようとしているのか、青年は5分ほど宙を仰いでいた。
その様子を見ていた人影は、何を思ったのか、もう一度、血に染まったナイフを振り上げ、青年に突き刺した。
青年から、血が吹き出る。
その血が、人影にかかる。
人影は、青年が絶命したのを確認すると走り去った。



切れかけの街燈が……青年を照らしていた。


Re: 君と笑った日々は帰らない ( No.2 )
日時: 2011/07/21 17:04
名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

第1話

嘘だ……嘘だ……嘘だ!
正次が死ぬなんて……

「うそだぁぁぁ!」

俺は、壁を何度も何度も殴った。
手が切れ、血があふれた。
その痛みも忘れ、俺は何度も何度も壁を殴った。
白かった壁が、少しずつ赤くなっていった。






「……!」

俺は布団から飛び起きた。
また……夢を見た。
正次が死んだときの夢。

もう……忘れたと思ったのに……

ふと、部屋の壁を見ると、あの時についた俺の血が……茶色い染みとなって残っていた。
そして、その染みの上には、カレンダーがかかっていた。
今日の日付には……バツがついていた。
そのカレンダーを見て、俺は一言つぶやいた。

「あの事件から……3年もたったのか……」

正次が殺されてから……3年。
長かったようで短い……

アレっきり学校に行っていない。
正次との思い出が多すぎて……そこにいるのが辛くなった。

3年もたち、最初はにぎわっていたニュースや紙面には、もうまったく載らなくなった。
人間はやはり……そういうものなのだろう。
最初のうちは可愛そうだ……非道い奴だとか、いっていた町の人間も、今では恐らく今日が命日だということも忘れているであろう。


顔を洗いに下へ降りると、もう、母さん達は仕事へ行ったのか静かだった。
顔に水をかける。
火照った頬が冷やされる。
その心地よい瞬間が俺は好きだった。

だが、やはり気分は重いままだった。
恐らく、今日が正次の命日のうえに、その日の夢を見たからだろう。

だが、また、正次を殺した犯人に対する憎しみが湧き上がってきた。
3年前にも湧き上がった憎しみが。

第1話オワリ

Re: 君と笑った日々は帰らない ( No.3 )
日時: 2011/08/31 12:31
名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

第2話

テレビをつけ、ニュースに目を通す。
犯人の手がかりなんて載る訳が無いのに……
そう思いつつも、3年前から毎日ニュースには目を通していた。
そして、今日。

殺人事件……強盗……○○氏の会見。

そして……

「3年前に何者かによって殺された、神童正次さんの事件の犯人の手がかりが発見されたというニュースが入りました。なんと、神童さん、殺害現場付近での目撃情報があがったそうです。犯人の特徴は、帽子を眼深にかぶり、身長は、160㎝前後だったそうです。男性か女性香はまだわかっておらず……」

俺は、そこでテレビを切った。
そして、この近辺に住んでいる人の該当者を挙げることにした。

「……植松……赤儀……松金……」

今の所、3人……
この中に正次を殺した犯人はいるのだろうか?
いたとしたら……殺してやる……

まずは……植松崇……だ。

ピンポーン

「はい」

扉を開け、顔をのぞかせたのは、植松崇、本人だった。
背はそんなに高くない。165㎝ほどだろう。

「どうしたんだ?零君」

「いや。ちょっと君に話があってね」

「なんだい?」

「ちょっと桜森に来てくれないか?」

「桜森?いいけど……」

「じゃあ、待ってるから」

俺は桜森に向かって走り出した。
もちろん、不自然に思われないように裏工作をするため。
アリバイを聞かれても大丈夫なように友達に手を回しておいた。

いざという時のナイフとロープを隠し持ち、あとからやってくる植松崇を待った。

「ゴメン。待ったかい?」

「いや。別に」

「で、話ってなんだい?」


「正次のことさ」

「……!」

崇の顔色が変わった。
こいつか?

「何か、知ってるんだな?」

「いや!俺は何も知らない。知るわけがな……」

「言い訳なんか聞くか!」

俺は忍ばせていたナイフを崇の腹に突き立てる。

「……!———……」

崇は何かを言おうとしたが、後ろに倒れ、そのまま動かなくなった。

「何か違う……こいつじゃないような気がする……」

俺はつぶやいた。
だが、今、いくら後悔しても、崇は死んだのだから、もう、戻らない。

俺も殺人犯か。
それもいいか。

第2話オワリ


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。