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現花 〜ututubana〜
日時: 2011/07/23 17:26
名前: 狂音 ◆jovT/9DNGM (ID: hdsE90P5)

どうも、狂音です
性懲りもなくやってきました
周りから相当の罵声が来そうです

さて……注意事項はネチケを守れです

はっきり言って注意事項を書くのが面倒になってきています

まぁいいや
早速本編へ

*神という名のお客様

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Re: 現花 〜ututubana〜 ( No.1 )
日時: 2011/07/23 17:48
名前: 狂音 ◆jovT/9DNGM (ID: hdsE90P5)

第一章--第零話  


「桜は散るね。次は梅」
「梅もすぐ無くなるさ」
「それは幻じゃないから。だから消える」
ああ、なんと残酷
現実の規則に抗えない
それが我ら
「そう----じゃあ……あれ?」
規則を抗ったものは死に堕ちる
「何処?」
三日月は欠けている
猫は歩く
それは必ずと決められたことだった
それは
人間が----逝く事も
だから、人間外になった








さぁ、現花を探そう

Re: 現花 〜ututubana〜 ( No.2 )
日時: 2011/07/25 11:23
名前: 狂音 ◆jovT/9DNGM (ID: hdsE90P5)

第一章--第一話


“水面の淵に永遠を”

題名だけ見れば誰かが経営してる普通のサイトだと思うだろう
日常とか、ブックとかが載ってるさ
だけど、本当は裏サイト
俺が通っている学校のね
ああ、今日も書き込みがあるや
俺は携帯でそれを確認すると、学校鞄を思い切り部屋の隅に投げつけてベットにゴロリと寝転がり、携帯で書き込みをみた
いつもなら、『斉藤死ね!』とか『黒瀬せんせー、鈴木さんにゾッコンらしいよ? 教師の癖に』とか、まぁまぁ良くもそんな話で盛り上がれるなって感じの話題だった。
だけど、今日は何処か違った

『現花、在リ処、示セ』

「は?」
わざと漢字以外を全部カタカナにして書き込みが一つ
更新されたのは昨日の夜中一時だ。いや、今日のって行ったほうが正しいか?
しかし、なんで急にこんな変な書き込みが?
すると、また一つメッセージが更新された
その内容は

『柳生 晴喜、必要』

柳生晴喜。
それは俺の本名だ
何で、俺が必要なんだ?

『人間ダメ、人外、現花、触レル』

「何の冗談だよ。コレ……」

『きゃははははっ! 何この新種のいぢめ! 柳生かわいそー、人間外だって』
『ま、いんじゃね? はっきり言ってどうでもいい』
『黙レ、クズ。柳生、特別ヨ。アイツ、世界、救ウネ』

意味が分からない
何故、俺が世界を救うんだ
俺を特に何の能力も無いただの平凡な男子高生だぞ?

『見テルダロ、柳生、オ前、連レテクネ』

連れて行く?
バチィッ
突如響く電磁音。
「痛ッ」
そして、手に鈍く走る痛み
視界が白に染まっていく

























----現花ノ在リ処ヘヨウコソ

Re: 現花 〜ututubana〜 ( No.3 )
日時: 2011/08/01 16:38
名前: 狂音 ◆jovT/9DNGM (ID: hdsE90P5)

第一章 第二話

「痛ぅ……」
どこの漫画だよ
そんなツッコミが尤もな状況だった
だって、考えても見ろ。急に意味の分からない書き込みが来て、携帯から青い火花の様のものが俺を包んで気づいたら何処か知らないところだ
漫画的オチもいい加減にしてほしい
「よいしょ……っと」
左腕にグッと力を入れて俺は立ち上がった
どうやら身体に異常はないらしい
こういう時はまずは情報収集だ。この世界のことを知ることからはじめよう
そう思った直後だ。“彼”の声が聞こえたのは
『まずは、九四八一七六一五一歳の誕生日おめでとう。また一段怪物へと近づいていていく。ねぇ? 吸血鬼ヴァンパイア
機械の声だ。最近有名になっているボーカロイドでも使っているのか?
「ふん、有難うよ。この時点でお前に質問は四つだ」
『いいよ、答えてあげる』
その声は人間ではないが故に不気味だ。こんなことを言ったらファンに怒られるだろうがこの状況では不気味じゃないなんて言っていられない
「まずは一つ。お前は誰だ?」
真剣な面持ちで俺が言うと相手は少し間を空けてこう言った
『それを言ったらゲームは成り立たない。だから答えられない』
「二つ目、何故お前は俺を知ってるんだ?」
『ひゃはははは! それは答えられる質問だ、うん。君は幻想間ファンタジアンの入場を許された地球上で極稀の生物だ。そんな有名人を----いや、有名鬼? か。知らないはずはないでしょう』
「三つ、何故俺が吸血鬼と知っている?」
『さっきと同様の答えだ』
「そうか。では四つ目……此処はどこだ?」
『そのまま、現花の在りシュトブゥーマウーファさ。名前は特にはないからね』
分からない。結果、質問で分かったことはほとんどない
ブツッ……。と何かが途切れる音がした
くそっ、まだまったく情報を聞き出していないのに会話を切断された
ただ、流れるのは風だけだった


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