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- メンタルハイ
- 日時: 2011/07/24 15:40
- 名前: 白緑 ◆DSk/7PsMdc (ID: B1rykyOu)
この駄作はおはようからお休みまで寝っぱなしの白緑の提供でお送りします
一応、題名は仮です。 何か良いの決まったら変えるかもしれません
>>1 序章
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- Re: メンタルハイ ( No.1 )
- 日時: 2011/07/24 15:39
- 名前: 白緑 ◆DSk/7PsMdc (ID: B1rykyOu)
あー、やる気出ねえ。
そう、大声で叫ぼうにも、叫ぶ気が起きない。
何て言うんだろ? あ、そうそう。 無気力だ。
無気力……何だっけ? 無気力症候群? うん、それそれ。
「如月 ヒノメさん。 診察の時間ですよ」
あそうだっけ? 面倒くさいな、誰とも会いたくない。
ベッドからだるそうに、彼女は上半身を起こすと閉じていた目をゆっくりと開く。 その目は明らかに、面倒くさいと言っている。
見た目、16、7であろう彼女は、精神疾患を患っていた。 彼女の思考の通り、無気力症候群。 それも、超重度な。
生きている事を面倒くさいと思えば、彼女のレベルまで発展してしまえば最後である。 自殺を考え、自ら命を絶つ。
そんな彼女は、両手両足をベルトでベッドに縛られ、入院中だ。 手が自由になれば、自殺するかもしれない。
それも、こんな貴重なサンプルが。
「さて、如月さん。 どうです、気分は」
彼女は診察に来た白衣のオヤジの質問を無視する。 そして、再びベッドに倒れた。 いつもの事である。
「応答なし……。 体の具合はどうですか? どこか異常は?」
応答なし。 次々と白衣のオヤジは診断書を埋めていく。
いつものことだ。 この病に罹って早二年、ずっとベッドの上で倒れていたような気がする。 食事も取らず、点滴だけで生きてきたため既に体は痩せ細り、ベッドから上半身を起こすことこが限度。
今は、薬物治療で何か新薬を飲まされたところだ。 けれど、新薬も効果は無い。 体のだるさや、脳の中に居る何かを殺してくれたわけでもない。
何がしたくて生きてきたのだろう? 親は物心ついたとき、既に居なかった。 孤児院前に捨てられ、そこで育ち、二年前。
あの黒い炎が全てを焼き払った。 真紅の悪魔と呼ばれる怪物が、魔法のような力で孤児院を。 院長を殺そうとしたのだ。
そのとき、院長もあの奇妙な力で、私達を逃がしてくれたのは覚えている。 けれど、私はその場に残った。
木の陰に隠れ、院長とその悪魔の様子を、息を潜めて見ていた。
何か、話していたような気がする。 そして、真紅の悪魔が、院長を……
「……殺した」
その言葉と共に、彼女は足を縛っていたベルトを引きちぎり、ベッドから立ち上がった。 ……ありえない。
常人でもありえないのに二年間、ろくに動いていない人間が……そんな拘束用のベルトを引きちぎるなどありえない。 だが、彼女はその常識をひっくり返し、その部屋を後にした。
診察に来た白衣のオヤジは、腰を抜かし、うわ言のように繰り返している。
「化け物だ」と。
- Re: メンタルハイ ( No.2 )
- 日時: 2011/07/25 08:58
- 名前: 白緑 ◆DSk/7PsMdc (ID: B1rykyOu)
大あくび。 からの、熟睡。
病棟を出て直ぐに、彼女は糸の切れた人形のようにその場で倒れ、眠りに落ちた。 何がしたかったのかなど皆目理解できないその奇行。
一時中断
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