ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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七つの大罪
日時: 2011/07/26 10:09
名前: セミ (ID: zeBAwFgA)

初めまして、セミと言います。

私がこれから書くのは、まぁタイトル通り人々が罪を犯す話です。すいません、よくわかりませんよね・・・・。

駄作者が書くので駄文になると思いますがよろしくお願いします!

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Re: 七つの大罪 ( No.1 )
日時: 2011/07/26 10:49
名前: セミ (ID: zeBAwFgA)

【暴食】
〜〜300年前〜〜
 ……腹が減った。
 もう、俺には歩く力すらほとんど残っていなかった、雪のように降り積もる火山灰の上で仰向けになり剣ヶ峰の噴火によって空はどんよりと曇りまるで夜の様に朝も暗い空を眺める……昨日は枯れた木の皮を食った、その前の日は……もう覚えていない。
 俺は、痩せた体を軋ませて何か食いものを求め立ちあがる。
 辺りを見回すと俺の様に無様に転がる一人の痩せ細った人間が、カラスに眼球を突かれても髪をむしられても、一切の反応もない。そんなことすらどうでもよくなったのか……もうすでに死んでいるのか……どう考えても後者だろうが。
 永遠の命が欲しい、食い物が食えなくなるだけで死ぬ様な脆い人間はもう御免だ……憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い、今度生まれ変わるなら弱い人間にはなりたくない……永久不滅の存在に……くそ、腹が減った……。


ドサッ……火山灰を巻き上げて俺はその場で倒れてやがて目の前が真っ暗になった。


 
 ……昔々、あるところに一人ぼっちの少年がいました 彼は自分の弱さをとてもとても恥じていました そしていつか来る自分の寿命を酷く恐れて夜も眠れない事もありました そんなある日、剣ヶ峰の大噴火による国全体が大飢饉に見舞われました 食う事も出来ず火山灰によって知らぬ間に病にうかされた少年は死という恐怖のあまり一つの妄想にとり憑かれる様になりました ≪人を食えば永遠の命が手に入る≫ 少年は手始めに餓死した農民の死体を喰らいました 次に死を待つだけの生きる希望もない女や子供を喰らいました やがて大飢饉も収まり国も落ち付いてもなお少年は人を喰らい付くしました そして気付いたのです人を喰らい続けていくうちに本当に自分が不死になるのを…… 100年後国を支配していた将軍が滅んでも少年はそのままの姿で生き続けました200年後も300年たった今でも…… 人を食い続けたその少年は≪鬼≫となったのです 少年は300年たった今でも死の恐怖という≪飢餓≫に浮かされ人を喰らい続けるのです。
 

Re: 七つの大罪 ( No.2 )
日時: 2011/07/26 23:14
名前: セミ (ID: zeBAwFgA)

【強欲】
 〜200年前〜
 
 村田一刀斎、彼はただただ強すぎた……。
 日本はすでに明治維新、新たな文化と技術により日本の既存の最強武器……【日本刀】が荒廃の一途をたどり、歩兵銃が流通していた頃の話。
 村田道場の息子、村田一刀斎。
 彼の華麗で息をのむような剣技を見たものは誰もが息をのみ、その強さに恐れをなし……≪生まれてくる時代を間違えた≫と、誰もが口をそろえてそう言った。
 彼は世が世なら将軍の下で剣術を指南するほどの……あの柳生すら目を見張るほどの剣豪だったに違いない、その剛腕から振るわれる神剣で天下を獲っていたに違いない……等々どの噂も彼の強さを讃えるものだった。
 一方、当の村田はそんな人々の声など気にせず、ただただ剣を一心不乱に振り続けていた、剣は死につつあるが、俺の剣は洋式兵器・装を導入した歩兵隊の連中すらも恐れをなし、俺の快刀乱麻の一太刀で軍隊を散り散りにさせ、鉄臭い敵の血の嵐をふかせると信じていたからだ。
 しかし…………いざ戦争に馳せ参じ血潮滾る死屍累々・阿鼻叫喚の戦場にて、歩兵隊の横列一斉射撃に無残にも散る。
 死に際に、荒廃し死体だけが転がる、戦場跡で辛うじてまだ息のある、村田の目の前に悪魔が現れる。

 ……昔々、ただただ強さのみを求める一人の青年がいました 彼の強さは歴史に名を残す名立たる剣豪達のうちの一人に名を連なることになるだろうとまで言われる神童でした 彼はそんな自分の才に傲ることなく一心不乱に剣を振り続けさらなる力を望み続けました そして、青年に千載一遇の機会が訪れるのです 名を挙げるにふさわしい国の一進を賭けた大戦争が始まったのです しかし青年は押し寄せる時代の波、近代兵器による効率的かつ合理的な戦法の前に倒れるのでした 足を 腕を 腹を 何カ所も何カ所も青年の体を鉛玉が貫き青年はただただ止まらぬ自分の体から零れていく血を眺めて死を待っていたのでした しかし青年は今際の際まで≪剣の事ばかり考え、力のみを求めていました≫
そんな、純粋で巨大すぎる感情に誘われたかのように一柱の悪魔が現れました 強欲を司るその悪魔は≪アモン≫と名乗りました…… ≪アモン≫は彼が望むさらなる力をくれてやると青年を誘惑しました ………… 、、、、 その後の青年を知るものをいません 彼を誉めたたえていた人達も惜しいとう言葉だけを残し彼を忘れるのでありました 

彼はどうなったのでしょうか? ≪アモン≫の誘惑に負けたのか……それとも………………・・・・…・・・・・・・・・・・・・・・・・。








   


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