ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 〜復讐者〜
- 日時: 2011/07/29 19:49
- 名前: 祥 (ID: QxIgp5vM)
はじめまして。
初めて、シリアスダークを書きます。
宜しくお願いします!!!
プロローグ
なんで、あいつはこんなことをしたんだ?
怨んでやる
憎んでやる
殺してやる
お前なんか、生きていなきゃいいんだ
俺が、最初の
復讐者だ
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- Re: 〜復讐者〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/30 14:21
- 名前: 祥 (ID: QxIgp5vM)
第一話
『優しい兄』
「お兄ちゃん!コレ、教えて!」
「いいよ、どこだい?」
お兄ちゃん。
優しいお兄ちゃん。
大好きなお兄ちゃん。
かけがえのないお兄ちゃん。
俺の、命の一粒とも言っていい。
とても、大事な存在。
でもそれが、一瞬で消えた。
あたしが、保育園のときだった。
バスで帰ってきた後、母父祖母祖父、全員殺されていた。
楽しかった、あの日々はもうない。
保育園で独りで生きることもできない。
行き場がなくなった。
悲しかった、でも気づいた。
兄がいないことに…
「お兄ちゃーん!お兄ちゃーん!」
必死で探した。
でもいなかった。
こけても、こけても、探し続けた。
家の前に帰ってきたときに、お兄ちゃんがいた。
「お兄ちゃん!お母さんが、お父さんが!!」
「ああ、しってるよ、でも、俺はこれで犯人になった、俺はなぁ…うちらの家族が嫌いなんだ、もう、無理、やっと殺せた、はっはっはっは!!」
「兄ちゃん?」
「次はお前だ。」
ドキ!
はじめて見た。
兄ちゃんの、あの目を…
恐怖心があるのか、体が動かない。
助けて!
兄ちゃんが、カッターを持っている。
怖くて怖くて、やっと体が動いたとき、俺は、刺されていた。
痛くて痛くて、耐えられなかった。
大量出血。
俺は、病院に即効で運ばれた。
手術をしたことは覚えていない。
ただ、気になることが一つある。
幼馴染だ。
幼馴染は、その日運悪く俺のうちにいた。
殺されているのか——
それとも、逃げていたのか———
俺は、幼馴染をかばった。
あの時俺の後ろにいた、由梨は生きているのか——
それより…
兄ちゃんは…
なんで、家族を殺したんだ!?
ゆるさねぇ…
このとき、決めた。
俺が、復讐者になると——
第一話END
- Re: 〜復讐者〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/07/30 14:32
- 名前: 祥 (ID: QxIgp5vM)
第二話
『怨む』
あれから十二年たった。
幼馴染はまだ見つからないままだ。
やはり、殺されていたのか?
知りたい。
もし死んでいたら、俺は生きている価値などはあるのだろうか——
苦しい。
怨んで生きていくのは苦しい。
せめて、助けを下さい——
俺は今、18歳。
高校は、不登校になっている。
親友は、いない。
親もいない。
一人暮らし——。
あの時、殺していなければ…。
窓開けると、陰口が聞こえてきた。
「ココの家、一家全員殺されたんだって!」
「うそ〜!」
まだしらねぇのかよ。
と文句をつける。
正直、口にしてほしくない。
このことは、簡単に口にしてはいけないものだと思う。
人の気持ちも考えろよな。
あ、俺は殺されたことにナってんのか。
近所は、すぐに勝手に、噂を立てる。
俺は嫌いだ。
近所のオバサンたちが…
第二話END
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