ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 殺人鬼が哂う夜。**02up**
- 日時: 2012/01/05 19:29
- 名前: 水蓮 ◆icIM9e/cy2 (ID: 84ALaHox)
皆様初めまして。こんにちはこんばんは。
ここで小説を書かせていただく、水蓮といいます。
シリアス系は読みましたが、書くのは初心者な者なので
正直うまくかけるかわかりませんが…。
出せる力を出し切るまで出し切って書いていこうと思います。
不束者ですが、どうかよろしくお願いします。
———————————————————————————————
**シリアスがお嫌いな方はお帰りください**
**作者と気があわねぇ…という方もお帰りください**
**荒らし、中傷、悪口をする方は来ないでください**
**作品の指摘は大歓迎です**
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****作品一覧****
#01 >>03
#02 >>04
それでは、この作品をお楽しみください。
Page:1
- Re: 殺人鬼が哂う夜。 ( No.1 )
- 日時: 2011/08/08 16:46
- 名前: 水蓮 ◆icIM9e/cy2 (ID: SI24yRUY)
——プロローグ—
いい夜だ…。すごく、素敵な夜だ…。
—飲み込まれそうな暗い夜の空。
—散りばめられた多くの星。
—深紅に染まる赤い月。
俺の好きな景色さ…。人を…恐怖の色に変える為の…ね。
普通の人間共なら、俺達の事を「悪」と言うのだろう。
けれど、俺達は「悪」という事で存在を証明できる。
だったら「悪」大歓迎。何も怖がる意味がない。
俺達は『血』を求める。『愛』を求める。『体の一部』を求める。
俺達はそれがあれば満たされる。他にも求める物を持つ者が居るだろう
そして……、『人間に認められる』事を求め続けるんだ。だから…人間と会話する。
深紅の月夜の晩にね……。
さぁ…、始めよう…。最高の夜の遊戯を…。
恐怖と絶望で崩れるその目で、体の震えで、その人としてのか弱さで……。
殺人鬼達を…哂わせておくれ…。
- Re: 殺人鬼が哂う夜。 ( No.2 )
- 日時: 2011/08/08 17:23
- 名前: 水蓮 ◆icIM9e/cy2 (ID: SI24yRUY)
——キャラ紹介—
*紫霧野 葵(しぎりの あおい)
年齢18歳。性別♂
髪は長髪で一つ結びで結んでいる。色は深い青色。
いつも長袖コートを羽織り、奇妙な仮面を付けている。
顔が女の子よりな為、よく初対面には女に間違えられる。
クールで冷徹な性格。滅多に笑う事はない。
「血」を求めて、人を葬り続けている。
誰にでもタメ口で話す。
サンプルボイス**
「僕は葵…。という訳で死んでもらえる?」
「僕は血が欲しいのさ…。僕の求める、最高の血が…」
「誰が……、女だって…??」
武器は妖刀と短刀が3本。
*白柳 黒音(しらやなぎ くろね)
年齢15歳。性別♀
髪はセミロング。色は黒色で、一部を赤く脱色している。
どんな時でもラフな格好をして、着飾ろうとはしない。
普段はおっとりとした優しい性格だが、殺しの時は口調が男になり、荒っぽくなる。
「愛」を求めて、愛の狂喜によって人を葬りさってしまう。
普段は誰にでも敬語、狂喜になるとタメ口に変わる
サンプルボイス**
「初めまして。黒音といいます。(ニコ」
「あぁ…。愛はいいわ。愛は私を満たしてくれる…」
「なぁ…、受け入れろよ…。俺の…愛をさぁ…」
武器は薙刀。
*月島 楓(つきしま ふう)
年齢19歳。性別♂
髪は短髪。色は金色でメッシュが入っている。
いつでもスーツ。どんなときでもスーツ。
ちょっとナルシストが入っているが、重症ではない。
「体の一部」を求めて、葬りさる。主に髪の毛を。
だから、ターゲットにされるのは女性が多い。
女性には紳士気取りでいつでも敬語。
サンプルボイス**
「私、楓といいます。お見知りおきを…。」
「あぁ…、なんて私は罪作りな男…」
「貴方は美しい…、髪の毛…だけね…」
武器は大鋏。
- Re: 殺人鬼が哂う夜。 ( No.3 )
- 日時: 2011/08/09 19:27
- 名前: 水蓮 ◆icIM9e/cy2 (ID: NhY/JZtF)
——#01—
「……お前等は殺人鬼…信じてんの?」
暗闇に響く、低い声音。心臓に突き刺さりそうに冷たい声で。
人影は十人、いや二十人は超えているだろうか。
大半の人影は金髪やピアスをしていて、皆背も高い。
簡単に言って不良という輪の中に、先程聞こえた声の持ち主が居た。
彼は……、血に飢えた殺人鬼だ…。
「またその質問かぁ??話しそらしても、許さないよぉ??僕ぅ?」
「……殺人鬼は、居るさ。あぁ居るね…。」
「こいつ頭パァ?うちらと話噛み合ってこねぇんですけど。」
不良達はゲラゲラと品のない笑いを漏らす。
あぁ…。しまったな…。と殺人鬼は思う。
今回の人間も…不合格…だと…。
「おやおや?喋らなくなった??今頃怖くなりまちたか??」
「……はぁぁ。期待外れ。お前等、不合格…全員。」
殺人鬼が宙に浮いた。いや持ち上げられたのだ。
集団一力が有り余っていそうな男に。
「お前さ、調子乗ってんなよ??ガキンチョのくせにさ。」
「……低レベルの言葉を吐く馬鹿共に、言われたくねぇし。」
「……女を殴る趣味は…ねぇんだけどな!!」
片方の腕を振り上げ、不良は殴りかかった。
あぁ…ご愁傷様……。人間風情め…。
殺人鬼は……冷たく哂った。
「……、あぁ!?。ぎぇぁ!!」
不良は変な声を上げながらのたれ回る。
掴んでいた手と殴ろうとした腕と手首は…ぱっくり離されていた。
「……僕は葵。血を求める…。つう訳で…全員死んでくんない??」
殺人鬼、葵は…手に妖刀を持ち、不良の塊に近づいてくる。
凍った目で、不良を見下しながら……こう呟き…不良を地獄に落とした。
「僕……、男だし。間違えるとか…お前等クズ…。」
男の死に声が四方八方に響き渡り
裏路地には、紅い紅い血の雨が降り注いだ。
深紅に色づく満月の夜を、葵は颯爽と走る。
死体の塊は業者に任せた。あんなもの触りたくも無い。
そんな事をぶつぶつ思いながら
心底つまらなそうな顔をして走る…。
「予想以上に最悪な血……。不良から卒業するか…。
けど……近づいては居る…うん、近づいてる。
もっと最高な血を……捜してやるさ……。血…血…。」
殺人鬼、紫霧野 葵。
人間の血を好み、人間を好み……。
最高の…血を捜し求める殺人鬼。
- Re: 殺人鬼が哂う夜。**01up** ( No.4 )
- 日時: 2012/01/05 19:03
- 名前: 水蓮 ◆icIM9e/cy2 (ID: 84ALaHox)
——#02—
「いかれてる、いかれてるよ!!!お前ぇぇぇ!!!」
時刻は午前1…いや2時過ぎだろうか。
明かりもあまり届かない狭い裏路地。
まだ年も若いであろう男の声が悲痛に響いた。
彼の目には、赤い月と…『愛』に飢える殺人鬼しか写っていない。
「いかれてる……??いかれてるのは貴方じゃない…」
大人の雰囲気をしている少女、白柳黒音は言った。
手には、何人葬ったのだろうか…微かに赤く汚れた薙刀を持って。
「また…浮気??どうして……その過ちを繰り返すの…??」
「な…なんだよ!!!たか…たかが浮気じゃねぇか!!!!」
「たかが……??たかが……!?」
彼女の顔は悲しみと怒りで複雑に歪む。
—この苦しみを…私は何度…何度何度何度…
—私の愛を…貴方に尽くす愛を愛を愛を愛を……!!!!
—どうして…男達は…受け入れてくれないの…!?
すぐに表情を変え、男に微笑みを見せた。
「……ごめん、私も…少ししつこすぎたよね…。ごめん」
「い…いや…、もういいんだ。だから…もう……"別 れ よ"??」
その言葉を吐いた瞬間…彼の首と頭は切り離された。
彼女の…人間離れした薙刀の動きによって…。
すべてが一瞬…。本当に一瞬の出来事。
だが、彼女にとっては…愛した彼から紡ぎだされた言葉1つ1つが
何十秒にも、遅れて響いていた。愛する彼の言葉が…ゆっくり耳に響いて心地よかったのだ。
"別 れ る"という…単語が紡ぎ出されるまでは…。
無残に飛び散る彼の血の雨に打たれながら…。
愛に飢える殺人鬼は…、笑った。
「こいつも駄目。私の事全然愛してくれなかった…。
浮気したり…別れるとか言ったり…まじこいつの愛は"偽者"。
けど…たのしかったぁ…。久しぶりに…いい"偽者の夢"が見れた…。
けど…今度は"夢"は嫌だ…。"現実、リアル"の…
" あい "が…欲しいなぁ…。」
03の殺人鬼へと続く…。→
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