ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

学校
日時: 2011/08/12 08:43
名前: NAHO (ID: km7KrdXm)

初心者です‥


絶対ヘタクソだと思いますが


よろしくお願いします!!

Page:1



Re: 学校 ( No.1 )
日時: 2011/08/12 08:46
名前: NAHO (ID: km7KrdXm)




学校なんか───



学校なんかイラナイ───



イジメ イジメ イジメ

イジメ イジメ イジメ



キレイごとで固められた裏は



キタナイものしかない




そうだ



自分で



こわしちゃえば



いいんだ───

Re: 学校 ( No.2 )
日時: 2011/08/12 09:05
名前: NAHO (ID: km7KrdXm)




毎日毎日、学校へ行き
勉強して、部活で疲れて
家に帰り、寝る。


そんなサイクルを続ける。


そのサイクルに最近
『イジメ』が入ってきた



「あ、美鈴ちゃんだぁ〜♪おっはよぅ!!テンション引くいねぇ」


「……」


「挨拶もできねぇのかよ…。チッ…」


「毎日毎日シケたツラしやがってムカつく。」


勉強の合間にイジメ。


息抜きには丁度、いい


イジメは見てるだけでもなんか楽しい


『見てるだけでも共犯者』
とかいうけど、先生も見てるだけ。


先生だって自分の立場が大事だから


見てるだけの私たちにとやかく言えない


かといって、実行犯たちにも言わない


先生も1人の生徒が理不尽にボロボロにされてゆく
様子を見るのは楽しいのか。


「あ〜あ、朝礼始まっちゃうよ。身だしなみ整えて
 裸足で行ってくれる??」


今日もここまでオール無口


流石、イジメられ慣れてる人は違う


私のクラスは校内で1番団結力が高いと思う


その理由は一目瞭然だし
みんなわかってる


ここまで大規模なイジメの正当化も珍しい


それはかなりのイジメ好条件が揃ってるおかげだ


ターゲットの”中田 美鈴”


彼女のいたクラスはどこも団結力があり
成績の平均が地域トップクラスだった。


息抜きにはほんとに丁度 いい


さらに彼女の家庭はボロボロだった。


母親の望まない妊娠・出産だったため
幼児期あたりからずっと育児放棄されてばかりだった。


つまり、イジメに関して口出しする人はいない。


彼女自身も暗く、内向的なため友達もほとんどおらず、
今となってはみんな離れていった。


私も離れていったその1人で───


Re: 学校 ( No.3 )
日時: 2011/08/13 15:32
名前: NAHO (ID: km7KrdXm)




───小学校───


3年生。


レイと同じクラスになれた。


『レイ!!同じクラスだね!!』


『うん!!ハナと同じって幼稚園以来だぁ』


レイこと、”向井 玲奈”は現在、美鈴イジメの
主犯格の1人。


主犯は”奥野 七瀬”。


『ねぇ、美鈴って知ってる?』


『中田 美鈴ちゃん??知ってるよ。
 去年同じだったもん』


『そうなんだ〜。どんな子?』


『暗いし、喋りにくそう…
 喋ってみる?』


『うんっ!!』


喋りかければ、喋ってくれる。
笑いかければ、笑ってくれる。


小学校3年生の常識はそんな程度だった。


『美鈴ちゃん‥だよねっ!』


   コクン


『すごい!絵うまいね!見ていい?』


   コクン


小学校3年生の言う『絵うまい』は
いかほどのものだったか。


『ねぇ、ハナ行こっ!!』


『あ、うん。バイバイ!また見せてね!』


『………』


   コクンッ


『ねえ、美鈴なんかと喋ってて楽しい?』


『え、喋ってないよ。一方的だった』


『楽しい?』


『別に。』


離れていったといっても
こんな程度にしか近づいてない。


美鈴に近づくというのは
こんな程度の事なのだ。


結局、友達なんていなかった。


「ねぇ、レイ。今日一緒に帰っていい?」


「珍しいね!なんかあった??」


「ん、なんかそんな気分だったから。」


「わかった。でも、部活どうしよう。
 うち帰宅部だし、ハナちゃんと行ってるじゃん…」


「今日はサボりたいの。行きたくなくなった。
 今日から帰宅部になろうかな!!」


「以外や以外!!歓迎するって!」


これは

うちの中学校の

暗黙のルール。



帰宅部に入るのは

悪いことを始めるときの

予兆を表す───



さて、



なにをしよう













Re: 学校 ( No.4 )
日時: 2011/08/16 07:41
名前: NAHO (ID: km7KrdXm)




「ナナセってどんな子?」


「え、うーん…。クレイジーとか?」


crazy いかれてる


「そんなスゴいイジメしてんの?」


「スゴいし…酷い。中学校でも小学校でも
 過去最狂だよ……」


美鈴が初めてイジメられたのは小3
私たちが離れた後。


そのときの主犯はレイで私は傍観者


「ウチが見てて1番ヤバかったのは硫酸かな…」


「硫酸って、溶けるやつ?!」


「うん。あれを、顔だと流石にヤバイからって 
 脹脛に少し薄めただけのヤツぶっかけてた」


ヤバイでしょ…


「それで、いつもと同じように振る舞えって命令してた。
 中田も珍しく叫んでさぁ、イタいよアレ。」


「ふーん。でも見てみたかったな。滅多に見れないよね」


少し驚いたような顔を見せたレイ
いつもまじめそうに振る舞う私の本性はこんなんだ。


「いがいとサディストかもね、ハナも。」


「そう?でも、今度硫酸やるときはうち呼ぶか
 教室でやってよ。」


レイは意地悪く笑った。その顔は
『嗚呼、ハナもこっちに堕ちてくれたんだ──』
つぶやいていた。



スカート短め(いつもより)リボン緩め(いつもより)


デビュー戦はこんな感じだろうか。


「…おはよー。」


「おーハナおはよ!」


「おはよ、岸沢華ちゃん♪でも…残念でムカつく話が…ね?」


ン?なんだろ…


「残念、なんと、あの中田が今日お休み!!」


?!


「え、嘘っ!マジで?!」


   コクン


「っさいっく…」


「あははは、小学校から無遅刻無欠席だけ 
 取り柄だったのにねー」


「ほんっとぉに、なんの取り柄もない
 イジメられっコなんだねぇ──!!!!アハハハハハッッ!!」


でも


次の日も


その次の日も


来なかった


つくえの上にレイがクロユリに花を飾った。


「花言葉…、呪い」


机の上にはシャーペンでいろいろ書いてある


そんなマイナーなことは、どうでもいい


とっとと出てこいよ。







Re: 学校 ( No.5 )
日時: 2011/08/16 07:45
名前: NAHO (ID: km7KrdXm)

「ねぇどうしたらいいと思う?」


「さぁ」


「あたしの願い片方叶うともう片方叶わないんだよねー」


「うん。ムリだろうね」


「あんた、片方叶えてよ」


「全部叶えても…いいけど」


フっと彼女が笑った。


やれるもんならやってみぃ。と…




Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。