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銀の髪の人の手記
日時: 2011/09/08 20:42
名前: ㏍ ◆PZGoP0V9Oo (ID: 74bMPJTH)

銀の髪の人の手記って。。。題名だけつけました。
あとは適当に頑張ります

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Re: 銀の髪の人の手記 ( No.1 )
日時: 2011/09/13 18:06
名前: ㏍ ◆PZGoP0V9Oo (ID: ReMbFIQb)

00

 歩いていた。
 どこへ行くかは、わからない。
 ただ、何かを得ることを目指して、歩いていた。
 雪が今日は激しいな。そんなことを考えて、なお、歩き続ける。このせいで、体はもう、限界のはずなのに。
 ふと、何かにあたる。
 木にしては柔らかいな、と、ミカは思った。そして、あれにぶつかっていませんように、と願った。
 上を見上げる。
 ……あれにぶつかっていた。
 しかし、それは、ミカをよけて、動いていく。
 ミカは、ふうっと息をついた。
 よかった、面倒なことに巻き込まれなくて。
 ぶつかったのが、あれでなくて、よかった・
 そう、ヒトでなくて、よかった。
 ミカは、ヒトが嫌いだ。
 じゃあ、自分自身が嫌いなわけか?
 ではなくて。
 ミカはヒトじゃなかった。
 ミカは、天使だ。

Re: 銀の髪の人の手記 ( No.2 )
日時: 2011/09/14 18:19
名前: ㏍ ◆PZGoP0V9Oo (ID: 02MPxbPc)

01

 あたし、天使なんだ。
 殴られた。
 ミカが初めて地上に降り立ったとき、人は否定をした。ミカが天使であることを。なぜか、とミカは理解できなかったが、天使である自分は、この人の世では、冗談としてしか受け入れられないのだ、とやがて理解した。
 ほかにも理由はある。この世で天使はあがめられていた。
 うぉう。
 苦しんでいる人は、天使によって救われる。
 うぉう。
 うぉううぉう。
 その言葉はやがて波のように叫ばれた。
 しかし、この世に生きる人々は、困っていた。勝手に天使を騙る人がいようものなら、こうである。

——そんな馬鹿なことを口に出すな!天使様を騙ったら、ますます天使様が降りてこられない!

 ミカは思った。
 天使は、人々を救う。
 でも。
 でも。


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