ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 黒い蝶は闇に消える
- 日時: 2012/04/04 20:03
- 名前: 璃亜 (ID: O72/xQMk)
初めまして、璃亜です。
まだまだ初心者、未熟者なので、静かに見守ってやってください。
でも、アドバイス、感想等の意見は聞きたいと思っております。
タメ口OKなので、どんどん話しかけてください。
☆璃亜プロフ
・名前 :璃亜(りあ)
・性別 :女
・年齢 :12歳、中1
・誕生日:1月13日
・在所 :埼玉県
☆キャラ設定
・名前 :黒泉 蝶 (くろいずみ ちょう)
・性別 :女
・年齢 :15歳
・性格 :何事にも冷静。他人の言うことに惑わされない。
自分の正しいと思う直感で動く。
・容姿 :真黒な髪は、腰の辺りまでの長さ。瞳は紅色。
死装束の形で、真黒な自布に紫の菊模様の着物を着ている。
右瞳を失っており、包帯をしている。
・備考 :労咳を持ち、既に死んだと考えられている。
親は居ず、彼女が5歳頃に出て行った。
では、次回からスタートです。
—————
>>1 プロローグ 「貴方は」
>>2 No.1 「彼女は恨みを持つ者の元へ」
>>3 No.2 「嘘」
>>4 No.3 「依頼完了」
>>8 No.4 「紋章と契約」
>>10 No.5 「月から」
>>11 No.6 「手助けの蝶々」
>>14 No.7 「恨みとは時に凶器となる」
>>17 No.8 「屍の山と蝶々」
>>18 No.9 「労咳の襲い掛かり」
>>20 No.10 「斗無の過去」
>>28 No.11 「初めての来客」
>>30 No.12 「必要の無い蝶々」
>>33 No.13 「宣戦布告」
—————
>>5 黒泉蝶 見本絵
>>9 レオン キャラ設定
>>29 豹牙、リィ キャラ設定
—お客様—
夢華様☆ Speade様☆ クリスタル様☆ 蝶歌様☆
- 黒い蝶は闇に消える ( No.8 )
- 日時: 2011/09/16 17:07
- 名前: 璃亜 (ID: O72/xQMk)
No.4 「紋章と契約」
数年前のことだった。
蝶は幼き頃から両親に捨てられ、いつも一人だった。
食料もほとんど無く、更に持病を持ち、一日暮らすのでも大変だった。
あの日も、行くあてもなく道を歩いていた。
?「お前、随分哀れな格好をしているな・・・」
突然声が聞こえ、蝶は立ち止まった。
蝶「誰・・・。何所に居るの・・・?」
?「お前の真後ろに居るだろう」
蝶は振り向いた。
そこには、深緑色の髪をした男が立っていた。
面白そうに蝶を見、薄笑いしながら。
蝶「・・・何方ですか?私に何か用でも?」
?「俺は【レオン】・・・。お前、誰かに恨みでもあるのか?」
蝶「私が憎いと思っているのは、この世に生きている者全部よ」
レ「ほう、面白い・・・」
レオンと名乗った男は、蝶をまじまじと見た。
そして口の端で笑うと言った。
レ「お前、俺と契約してみないか?」
蝶「・・・?」
蝶は不思議そうな顔をした。
状況が飲み込めていない故、知らぬ男から契約などという言葉が出たからだ。
蝶は改めてレオンに向き直り、問うた。
蝶「どういう意味かしら」
レ「俺と契約すれば、お前の憎い奴は幾らでも殺せる。そして、お前と同類の奴等の手助けが出来る」
蝶「なるほどね・・・」
蝶は考えた後、口に微笑を浮かべた。
蝶「いいわ。」
ふたつ返事だった。
レオンは微笑を浮かべて言った。
レ「では、お前の恨みは聞き届けた。契約を成立させる」
蝶「悪魔との契約は・・・右瞳を犠牲とする・・・でしょう?」
レ「ほう、よく知っているな」
蝶「右瞳に紋章を残せば、それが悪魔との絆になるらしいわね」
レ「そうだ」
蝶「既に私の瞳は使い物になってないわ。やるならやってちょうだい!」
幼かった蝶だが、レオンの方を見ていた瞳は力強いものだった。
レオンは薄笑いした。
レオンは蝶の前まで歩いて行くと、蝶の右瞳に触っり、爪をつきたてた。
途端に蝶は痛そうに顔を引きつらせた。
レ「これで契約は完了だ・・・。お前には同じく恨みを持つ奴の手助けが出来、その手助けとなる蝶を操れる力をやろう」
蝶「・・・」
蝶は何時の間にか死装束の格好になっていた。
これが、新しい黒泉蝶の物語の始まりだった。
- 黒い蝶は闇に消える ( No.9 )
- 日時: 2011/09/19 21:49
- 名前: 璃亜 (ID: O72/xQMk)
☆新キャラ設定
・名前 :レオン・サイトレルド
・性別 :男
・年齢 :?(自称18歳)
・性格 :人には優しくないが、馬鹿にするのは好き。
信じた人にはとことん尽くす。
・容姿 :深緑色の髪は肩につかない長さ。瞳は黄色。
服は前を開けてあり、胸が少し見える。
・備考 :派手を好む。
元は人間だったが、今は悪魔。
恨み強い。恨みの有る人に強力する。
後で絵を載せてみます。
- 黒い蝶は闇に消える ( No.10 )
- 日時: 2011/09/19 22:16
- 名前: 璃亜 (ID: O72/xQMk)
No.5 「月から」
蝶はまた、自室の何時もの窓辺に座っていた。
今宵は満月で、月明かりが眩しい。
まるで天から何かが降りてきそうだった。
蝶もそんな事を考えていると、月に影がみえる。
よく見てみると、それは深緑色の髪で、黄色い瞳を爛々と光らせているレオンだった。
蝶は驚いたが、窓を開けレオンを中に入れた。
蝶「随分と懐かしいわね・・・。半年位の再会じゃないかしら」
レ「そうだな。俺が居なくて寂しかったか?」
蝶「・・・ふざけた事言わないで頂戴。殺すわよ?」
レ「そりゃ勘弁してほしいな」
レオンは蝶の部屋を見回し、ため息をついた。
レ「まだこんな殺風景な部屋に居たのか、お前」
半年前と全くと言って良いほど変わらない部屋なのだ。
レオンの問いに、蝶は微笑を浮かべ答えた。
蝶「ええ。別に貴方の部屋ではないし、良いでしょう?」
レ「まあなぁ・・・」
レオンはまたため息をついた。
蝶はまた窓の外の月を見上げた。
その月はまだ、明るく光っていた。
レ「お前は本当に窓の外を見るのが好きだな」
蝶「ええ・・・。だって面白いでしょう?人間の生活を見たり、外の景色を見るのって」
レ「俺はそうとも思わんがな」
そんなやりとりをしていると、蝶の近くに常磐緑色の蝶々が飛んできた。
蝶はちらりとレオンの方を見たが、すぐに蝶々を手紙にかえた。
蝶はその手紙を開けたが、そこには一文字しか書かれていなかった。
『殺』
とても呪いや憎しみを感じた手紙だった。
蝶は手こそ少し震えていたが、口は笑っていた。
レオンもだった。
レ「これは・・・上手そうな魂が喰えそうだ」
蝶「憎しみは・・・人さえも恐ろしくさせる」
蝶はレオンと共に依頼者の元へと飛びたったのである。
- 黒い蝶は闇に消える ( No.11 )
- 日時: 2011/09/21 17:31
- 名前: 璃亜 (ID: O72/xQMk)
No.6 「手助けの蝶々」
蝶「此処のようね・・・」
蝶は夜道を辿り、依頼主のいる所にたどり着いた。
そこは荒地で、人気(ひとけ)も無かったが、一人の若者が、横になった土管に腰掛けていた。
その若者は口に笑いを浮かべ、ゆっくり前を向いた。
蝶は一瞬、その若者の瞳に一歩後ずさりしてしまった。
その瞳は黒こげ茶色の瞳だったが、憎みの執念が固まっている瞳だったからだ。
?「誰だ・・。俺に用か?」
蝶「私は黒泉蝶・・・。貴方の恨みを晴らしに来たの。・・・【堂凛 斗無(どうりん とむ)】さん・・・」
斗「俺の恨み晴らしねぇ・・・。俺の恨みは簡単にゃぁ晴れねぇぜ?」
レ「それが分かっていてこそ、面白いだろ」
蝶とレオンをまじまじと見た斗無は、土管から背を離した。
そして蝶の前まで来ると、姿勢を崩して言った。
斗「出来るっつぅんなら、一杯やってもらおうじゃんか?」
蝶はにやりと笑った。
そして紙と筆を出すと、斗無に差し出した。
蝶「では、恨む方の名前、書いて下さるかしら?」
すると斗無は、紙と筆を貸して貰うなり、紙一杯に名前を書いた。
これには蝶もレオンも驚いて、目を見張った。
そして蝶は書き終わった紙を渡された。
蝶は冷や汗を頬に垂らしながら、口に微笑を浮かべた。
蝶「・・・すごいわね・・・」
斗「恨みてぇ奴ならもっといんぞ?」
レ「どんだけの恨みがあるんだろうな。美味そうだ」
蝶はレオンに視線を向けた。
レオンは蝶を見下し、視線を斗無に戻して頷いた。
すると蝶は顔の前に手を出し、ふっと息を吹きかけた。
次の瞬間、蝶の手の甲に竜胆色の蝶々がとまっていた。
蝶「この蝶々は貴方の恨みを消す助けとなるはずよ・・・」
斗「ふ〜ん。便利なモンあんじゃねぇか」
レ「使いすぎには気をつけるんだな」
蝶「私達もなるべく努力するわ」
斗「・・・頼む・・・!!」
斗無は笑いながら去って行った。
蝶とレオンは、射すくめるような瞳で斗無の背中を追ったのであった。
- Re: 黒い蝶は闇に消える ( No.12 )
- 日時: 2011/09/22 08:51
- 名前: 夢華 (ID: O72/xQMk)
うわぁすごいね……
斗無さんどんだけですか。
続きが気になるー!
あ、こっちも二次元小説(紙ほか)で書いてるからヨロシクです♪
コメくれたら嬉しいな^^
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