ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 誰も知らないこの世界で
- 日時: 2011/09/15 20:07
- 名前: 白紙の上に一滴のインク ◆VgODpTM9tU (ID: lkF9UhzL)
今までの経験振り返る意味で
全力で、本気で小説書いてみます
というよりか、取り敢えずアレです
誰かわからなくする意味で、ボクのHNは毎回変わりますが、トリップはそのままなので判別はそっちでお願いします
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- Re: 誰も知らないこの世界で ( No.1 )
- 日時: 2011/09/17 14:02
- 名前: 黒インク ◆VgODpTM9tU (ID: lkF9UhzL)
ウィングウォーズ。 世間では、この戦争の事をそう呼んでいる。
ウィングと呼ばれる特殊な力を、古来の呪術によって封じられたこの力を、人類に再発させた結果。 今、この世界は日夜人が死に続け、無数の命がその力の前に散っている。
ウィングとは、本来人類の持つ力。 ただ、その強大過ぎる力ゆえに、古の文明によって封じられたはずの力だった。
この力が普及する以前、人類はナノマシンによって、遺伝子を通し生命力を扱う能力を使役していた。 だが、その遺伝子を使った能力者を、遥かに上回るバケモノ。
それが、ウィング能力者。 人類が、更なる高みに上り詰めるための力。力を得た人類が蝋で固めたその翼は、太陽に近づきすぎたのだ。
そう、とある英雄のように。
- Re: 誰も知らないこの世界で ( No.2 )
- 日時: 2011/09/17 16:50
- 名前: 黒絵の具 ◆VgODpTM9tU (ID: lkF9UhzL)
いつもと変わらぬ日常。 そして、いつもと変わらぬ自堕落な生活。 いつもどおり進んでいく時間の中に、俺は居た。 ウィングウォーズが終戦後、4年の月日が流れていた。
戦争時代。 いや、4年前。 俺は兵士だった。
それも、ウィングソルジャー。 つまり、能力者兵で、上位ウィング保有者。 Sクラスの明け者へ意図して恐れられていた生活から一変。
今は、伝説のゲーマーとして世の中に名を轟かせていた。
ネトゲは、凄く好きだ。 ネットの中で、人が死んでもその人は実際は生きている。 ステータスが下がったり、アイテムがなくなったりのペナルティはあるかもしれない。 だが、実際の命のやり取りではない。
硝煙の漂う、あの戦場とは違うのだ。
確か、4年前の俺は少年兵だったっけ?
今一、記憶があいまいだ。
「おっ、クエストの誘いか……。 お前はヤダ、何か生理的に受付けない」
そんな語句を延々繰り返しながら、最上位クエストの参加を誘ってくるプレイヤーで、手は止まった。
女キャラ。 それも、相当可愛らしいキャラクターと言う辺り、男を誘っているのがよく分かる。
が、俺はそんな簡単に釣られてやるつもりは無い。
断ろうとした直後だった。 相手方の台詞の一文に、背筋が凍る一言が……紛れ込んでいたのだ。
“目を逸らすな”
この言葉が、一番嫌いだ。 そして、一番大切なことだと思う。
そして、更にその文章は続く。
“現実へ、戻って来い”
“私達の組織に、入らないか?”
……。
“どうした? 何を考えている?”
“漆黒の怪物……ネクロ・ブラック”
そこに表示されたのは、俺の使っているキャラクター名とは別。 俺の戦争時に使っていたコードネームが、記されていた。
……。
“今になって、あの戦争を蒸し返すつもりか? 俺は断る”
一文を書き記し、俺はPCの電源をコンセントを引き抜き、OFFにした。
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