ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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少女
日時: 2011/09/17 14:55
名前: ゆい♪ (ID: CNF3NCLC)

彼女は空を飛んでみたいと言っていた。

だから飛ばせてあげた。

マンションの屋上から。



神様は、夢を叶えてくれない。

だから・・・・・・

私が、夢を叶える『神様』になる。

あなたの夢もほら・・・・・・・・・



—————————もうすぐ叶うよ






かけ持ちすみません・・・・・・。
ホラー系です。
応援お願いします!!

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Re: 少女 ( No.1 )
日時: 2011/09/17 22:52
名前: ゆい♪ (ID: CNF3NCLC)

第一章 少女

「可哀そうに。まだ、14歳なのにねぇ」

お母さんが、受話器に向かって声をあげる。

どの新聞を見ても、見出しは

「九月十八日 またも『少女』の犯行か!?」

・・・・・・バカな記者どもが。

記者たちの間で、私は勝手に『少女』と名づけられた。

14歳の少女ばかり狙う、凶悪殺人犯。

それが私だ。

「お葬式、今から始まるんだって」

お母さんが、私から新聞を取り上げて、テレビを消す。

「お母さん、今から行って来るから、真希は留守番しててね」

そんな事言われなくても、最初から行く気なんてない。

自分が殺した奴の死に顔なんて、誰が見たがるだろうか。

殺された綾部薫も可哀そうだ。

きっと、どうして自分が殺されたか、わからないだろう。

そりゃそうだ。

私が綾部薫を殺した理由は、「綾部の夢を叶えたかったから。」

綾部の夢は、「空を飛んでみたい」だった。

だから、昨日、綾部の家のマンションの屋上に呼び出して、突き落とした。

そして、次の犠牲者も決まっている。



「坂田美咲」

私と同じ年、14歳の少女だ。

Re: 少女 ( No.2 )
日時: 2011/09/17 23:31
名前: ゆい♪ (ID: CNF3NCLC)

第二章 坂田美咲

「マジ有り得ないんだけどー」

私は下校中、電話で友達と話していた。

「死んだのって、ウチのクラスの奴でしょー?」

部活で遅くなり、あたりは暗くなっていた。

家の前に着いた、その時、玄関のドアが開いて、男が出てきた。

知らない男。

お父さんでも、弟でもない。

その男の後から、お母さんが出てきた。

男の背中に手を回し、甘えるように抱きつく母。

嘘だ。

嘘だ。

嘘だ。

お母さんが・・・・・・・

不倫なんてするわけない。

そう思っていても、不安が私の心を駆け巡る。

気がつくと、私は駆け出していた。

どこに行くかわからない。

行く当てもない。

私は、学校に戻って来ていた。

学校の閉められた門を、静かに撫でる。

その時、言いようのない不安が私を襲った。

・・・・・・誰かが後ろにいる。

恐る恐る、私は振り返った。




「ギャーーーーーーーーー!!!」



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