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勇者
日時: 2011/09/22 22:39
名前: 涼宮 ユキ (ID: 3eop5mZb)

序章 消された王国
昔、とある王国があった。
その王国は大きな成功を遂げたのに教科書にもどこにも乗っていない。

この王国の存在は“消された”唯一の王国。
その理由をしるのはこの物語を読んでからでも遅くはないですよ……??

***

††挨拶††
始めまして。ユキです。(涼宮はアレです)
脱字・誤字が半端なくあります。
その場合、無視するか、言ってください。
それでは、登場人物を紹介して本編へ〜!!

††登場人物††
@マリア・パーティ
主人公。王国を立ち上げる。

@リラ・エイティン
マリアと王国を立ち上げ、
支えになる。

@ジョン・エイティン
リラとは兄妹。
マリア、リラと王国を立ち上げる。

††目次††
第一章
立ち上がり

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Re: 勇者 ( No.1 )
日時: 2011/09/23 21:41
名前: 涼宮 ユキ (ID: 3eop5mZb)

第一章 #1 立ち上がり
“王女が暗殺された!!”

肌寒くなってきたこの季節。また穏やかな一日が過ぎると誰もが思っていた。だが、その予想、日常は呆気無く覆されることになる……——。

——ただの平民として過ごして来た私、『マリア・パーティ』。
だが、今日で私の暮らしている『デイン王国』の英雄になるとは思いもしなかった。

「聞いた?メイル王女が殺されたって!!」

親友、『リラ・エイティン』が耳元で叫ぶ。

「耳元で騒がないで。その件なら今朝の新聞で見たわ。けど、当たり前といえば当たり前よね」

リラを落ち着かせ、自分の意見を述べた。
メイル王女が殺された……穏やかなこのデイン王国にとっても大きな事件だ。お蔭で、王宮の周りには記者が集まっている。
そして、民衆はざわめき立っていた。道端にはメイル王女の写真が貼られた新聞が散らばっている。落ちている新聞全てに靴跡で汚れていた。

「朝っぱらからうるさいよね」

リラの兄、『ジョン・エイティン』。
兄妹とは思えないほどにジョンは冷静だ。それは、朝からブラックコーヒーを飲んでいるからだろうか?ジョンからブラックコーヒーの匂いがする。

「確かに、王女が死んでショックだろうけど……自業自得な気がするな。僕は」

私はジョンに同感。そう思うからだ。初めからそう思っていた。王女が殺されたのは自業自得。あの高飛車な性格でよくこの国をまとめた物だ。

「一部は王女が死んで喜んでいる人がいるよ。きっと」
「そうね。私も同感よ。私も少し喜んでいる派だもの。だけど、この国は大好きだから、複雑だけれど」

肩をすくめる私。リラは両手の拳を上下にブンブン振りながらこう言った。

「でも、殺すなんて……」
「確かにそうね。しばらくは、この国は不安定でしょうね」
「で、王宮がどう動くか。これが重要だね」

さすがはジョン。よく分かっている。

「さぁ、リラ。家へ帰ろう。そろそろ王宮の兵達が見回りに来る時間だよ」

時計台を見ながらジョンはリラへ視線を向けた。

「え、嘘」

リラもジョンに言われ時計台を見る。確かに、そろそろ兵の見回りが始まる頃だ。

「お兄ちゃん早く帰ろう!!」

焦りながら自分のうちへ掛けてゆく。
ジョンはリラに腕を摑まれながらも私の方へ向くと、

「じゃあ、また後で」
「えぇ。後でね」

私は、右手を左右に振った。
ジョンも振り替えす。
二人の姿が見えなくなると私も家へ入っていった。

#1 END
#2へ続く


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