鬼ごっこ—onigokko | ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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鬼ごっこ—onigokko: 日時： 2011/09/23 16:58; 名前：川瀬　ホタル（ID: pzcqBRyu）; プロローグ

その部屋は、何台ものコンピューターが置かれている。
部屋に男が入った。60歳ぐらいで、歳を感じさせない「威厳」がある。
男は沼崎ぬまざきといった。沼崎は椅子を引き、座る。
すると息を荒げて走ってきたのは沼崎の秘書、津島つじま。

「社長！」
「津島、遅いぞ。…で、例の計画は、進んでいるのか？」
沼崎がひっそりと言う。
いくら二人しかいないとはいえ、この部屋の壁はうすく、外まで話が聞こえてしまう。津島が答える。
「はい。それと、これ。」
津島が鞄から紙を何枚か取り出す。
「なんだ？」
「ゲームの参加者です」
沼崎が紙に書かれている名前を見る。参加者は全部で５人。
「よし。」沼崎はそう言って、部屋を後にした。