ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 世界はまるで理不尽に
- 日時: 2011/09/25 12:18
- 名前: 終夜 (ID: T3.YXFX2)
始めまして、終夜と言います
不定期の更新だと思いますが、よろしくお願いします
(登場人物)
:クロウ・クロスロード
クロスロード家(通称死神家)の後継者。
髪は黒に眼も黒だが、死神になると銀の髪、銀の眼になる。
《主人公》。
(増えていきます)
・目次
:プロローグ: >>1
:第一話: >>2
Page:1
- Re: 世界はまるで理不尽に ( No.1 )
- 日時: 2011/09/25 10:20
- 名前: 終夜 (ID: T3.YXFX2)
:プロローグ:
目の前には《死神》と名乗る少年が立っている。
月光に輝く銀の髪と銀の眼は、冷たく鋭く光っていた。
「死神———!」
「・・・」
無関心そうに、銃口を眺めた後少年は空を見上げた。
人差し指が空を指す。
「サヨウナラ」
「————!待て!」
風が吹いたかと思うと、その場所に《死神》は居なかった。
「———」
俺はあたり一面を見渡す。
《死神》がやっとのではない、人間の死体を見渡した。
この死体たちは、エクソシスト達だった。
そのエクソシストたちの死体の真ん中には、いわゆる、《化け物》が死んでいた。
「・・・敵、じゃ、ない」
《死神》は敵ではない。
うすうすわかってはいたが。
「・・・人間、じゃない」
人でもない。
敵でもない。
化け物だ。
とにかく、この場所は気持ちが悪い。
報告をしに、帰らねば。
————世界は理不尽だ。
最後に呟いた、《死神》の悲しげな表情を、思い出しながら足を動かした。
- Re: 世界はまるで理不尽に ( No.2 )
- 日時: 2011/09/25 10:34
- 名前: 終夜 (ID: T3.YXFX2)
:第一話:
———ガラララッ
教室に入ると、相変わらず静かになった。
ヘッドホンの音楽のお陰で、陰口は聞こえない。
口パクで大体予想は出来る。
(・・・良くそんなメンドクサイ事を考えられるな)
逆に感心する。
自分の席に座って、窓の外を見た。
一人の生徒が俺に向かって何かを言っている。
ヘッドホンを外した。
「———聞いてんのかよ」
「今聞いてる」
同じ悪口を言われ、同じ悪態を吐かれ、同じことを繰り返した生徒達。
俺は同じことを言う。
(・・・疲れる)
良くまぁ、同じことを。
チャイムが鳴って、HRが始まった。
「クロスロード!どこに行く!」
「サボります」
「ったく、別にいいが出席日数考えろよ?」
ポンッと、俺の頭に本を置いて、クシャッと頭を撫でた。
「・・・ウザッ」
「うざいとはなん———」
言い終わる前に俺は教室の扉を閉めた。
屋上へ向かう。
「・・・?(あいてる?)」
普段は閉まっているはずの屋上が開いているのを見て、誰かが入っている事に気付く。
(・・・気配は1人か・・・)
俺はその扉をあけた。
そこに座っていたのは、一人の男子生徒。
「・・・誰?」
「サボり魔」
そういって、俺は彼と少し離れた場所に座った。
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