ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 新世界・未来。
- 日時: 2011/09/29 19:26
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
新世界・未来。
今から約1000年後の世界。
たくさんの国が消えた。
そして、たくさんの国で伝染病が起き、
一つの国だけが残った。
だが、その国の名前を覚えてる人は、もう誰もいなかった。
そして、二人の有力者がこの国を"瑠璃国"そしてもう一人が"木葉㠀"と呼んだ。伝染病の国は沈み、国はあっても戦争が絶えずひとっこひとりなくなった国。寂しい世界だったが、そのたったひとつの国だけが、未来を気付いた。そのころはもう、手術成功率はほぼ100%。色んな手術が出来るようになってきた。
そのたったひとつの国に、
住んでいたある少女。
主人公・金森葵。 かなもりあおい。(14)
ヒロイン・鬼灯林檎 ほおずきりんご。(14)
ヒロイン・乃音雪 のおとゆき。 (14)
他、
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- 第一話・脳移植 ( No.1 )
- 日時: 2011/09/29 19:28
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
そのころ、発達しきった医学は、"脳死"に対する手術の研究をはじめていた。だが、それはほぼ不可能とされる。"脳死"に対するには、意見では"脳移植"があがっているが、その"脳"には記憶もつまっており、体とあわず、脳を移植するなど難易度が高すぎるといわれている。
「…………残念ですが、お宅のお子さんは—」
そんな話があがる国、
とある病院、とある医者、とある母親と不幸な少女。
「脳死です」
その言葉を聞いた母親は、絶望に暮れた。
「方法はっ、治す方法はないんですかっ?最近は脳移植の話しも持ち上がってるじゃありませんかっ!!!?」
「…………すみません」
医者が俯く、母親の目に涙があふれる。
「そん、な—。」
—その日の夜、
「本当ですかっ!?」
母親が叫ぶ、
「—悪魔で可能性です、どっちにしろ放っておいてもお宅のお子さんはなくなります。失敗しても医学の発達に協力してもらったことになります。少しの可能性にかけませんか?」
「はいっ、うちのこが少しでも助かる見込みがあるなら—っ!」
母親の顔は喜びに満ちていた。
よかった、完全に死ぬんじゃないんだ。
それが、彼女にとってはどんな負担になるかもしらずに。
- 第二話・乃音雪 ( No.2 )
- 日時: 2011/09/29 20:21
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
「やめてっ……!!ぃやぁっ…虐めないで…っ!!」
涙をいっぱいながし、頬はびしょびしょ。目にはまた涙があふれる。髪はぼさぼさ、制服はぼろぼろ。顔を真っ赤にし、虐められている彼女の名前は"乃音雪"。とっても弱気な少女だ。
「ばあかっ、もう学校くんじゃねぇーよっ!」
「いっちゃったよ〜っ。」
「消えろ!」
「しねっ!」
「やめてっ、……!!」
耳をふさぐ彼女。
今度は暴力を振るわれる。
何度も何度も蹴られる。
背中、お腹、手足、ついには頭。
叩かれ、蹴られ、殴られる。
ついにはものまで投げられる。
中1の彼女は「ノート」などあだ名をつけられ、みんなと仲良くやっていた。彼女は一体何故いじめられたのだろうか?理由は本人も、きっとまありの人間もわかっていないだろう。
「……ぅうっ、もうやめてよぉ……っ」
水色の綺麗な瞳を潤ませながら、彼女はずっと虐めをやめて、と叫ぶ。
何度もなんども、何度でも—。
「うわあっ、直で触っちゃったあ。はい、ノートエキス」
「うぇっ、きたなあ、やめてよ〜」
「ぅあぁあっ、うわあああああああっ—!!」
彼女は叫んだ。
誰も助けてくれない、寂しさと痛みで彼女の体と心は崩壊しかかっていた。
「………。」
家に帰れば、まじめすぎる父親。
何度も仮病をして学校を休む、そして、学校に行きたくないと訴える。だが、父親は聞いてくれない。無理にでも学校へと連れていかれる。小学五年の時、母と父が離婚した。
「ぃやあ……っ、お父さん、お願い!学校行きたくないのっ…。」
「駄目だ。中学もいかないなんて、父さんは認めないぞ」
そしてまた虐められる、
彼女は自殺まで考えた。
「こわいよう…」
だが、彼女には出来なかった。
「死に、たい……」
「死にたい、?なら、どうせ死ぬなら、—人のために死にませんか?社会のために、死にませんか?」
その日は、彼女が家出した日。
廃院の屋上にのぼって、飛び降りようとしたときのことだった。
「私が、人のために、社会のために、死ぬ—?」
その言葉は、彼女を暗示した。
—脳内移植、決定—
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