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人間を愛せない殺人鬼の話
日時: 2011/10/01 23:03
名前: Q (ID: /Z8pqfwj)


初めまして!
今回、初めて書かせて頂きます!
読む前にいくつか注意事項があります。

○作者は文構成が苦手です
○残酷な演出があります。

それでもよろしいと言う方のみどうぞ!


〜prologue〜
一人の少年が血まみれで、むごい姿の死体が散らばっている血の海の上に甲高く声を上げ突っ立っていた。狂ったように笑い叫ぶ彼の目から悲しみと恐怖の涙が流れていた。

彼には、愛したい人間がいるのだ。

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Re: 人間を愛せない殺人鬼の話 ( No.1 )
日時: 2011/10/01 23:40
名前: Q (ID: /Z8pqfwj)



また……か……


また、人を殺してしまったのか……


何で……罪のない人を殺さないといけないんだ……!


何で…何で……何で……!!





俺は……人を殺さないといけない……

これも……あいつのためだ………


あいつの………ため………







「おかえり、今日は早かったね!」
玄関を開ければ、あいつがエプロンをたたみながら立っていた。

「……あぁ」

俺はあいつの笑顔に対して微笑んで返した。


あいつは、俺の二つ下の妹で、とても元気で明るくて面倒見がいい性格だった。

俺たち兄妹は小さい頃に両親を失った。この数年間、俺は死に物狂いで働いて兄妹二人で生きていけるようにしてきた。
あいつは家事全般は得意科目だし、いつもニコニコと笑ってやがるから、どんなに苦しい時もあいつといるだけで心が癒やされた。

「今日はお兄ちゃんが大好きなグラタンだよ!大分寒くなってきたから、温かい物がいいでしょ!」
「…あぁ、そうだな。久しぶりだな、グラタンは…」
「最近、お兄ちゃん元気ないから私が元気付けてあげようかなぁって思ってね!」
「…ささやかな心遣い、痛み入るな…」

いつもと変わらない日常、あいつの笑顔、何気ない会話……
何も変わらなくていい、変わってほしくない……


だが……

「そういえば、お兄ちゃん…昨日、あんな夜中にどこにいってるの?物騒だよ?最近は無差別殺人とかなん………」



俺には一つだけ、大きな問題があった。

夜中、俺の中にある獣か何かが暴れて、何でもかんでも殺してしまう。

数年前からずっとそうだ。

一人殺しては、また殺し、二人殺しては、また殺し……
それの繰り返し…


俺は自分のことを殺人鬼と呼んでいる。

これからも止まることなく殺し続けるからだ……

「…ゃ…ん、…おにいちゃん!」
「!……ど、どうした?……」
声を掛けられ俺はビクッとした。
すると、あいつが頬を膨らませて、
「さっきからずっと話してるのに、ちゃんと聞いてよ!もう……」

プンプンと怒った後、すぐさま表情を変えニコニコしてこちらを振り向いた。


可愛い笑顔だな……

俺はこいつを守らなきゃならない。



俺という……存在から……

Re: 人間を愛せない殺人鬼の話 ( No.2 )
日時: 2011/10/02 11:41
名前: 海老味噌 ◆yPjS0Ka2cU (ID: FkTwM/pM)

こういう潜む獣系のものや、殺人系のホラーが好きです/
頑張ってください!!

Re: 人間を愛せない殺人鬼の話 ( No.3 )
日時: 2011/10/02 15:34
名前: クリスタル (ID: RIMOjgnX)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=17004

どうもー!私も殺人鬼ネタ、書いてるんです。

なんか、すごい設定ですね!頑張ってください♪

Re: 人間を愛せない殺人鬼の話 ( No.4 )
日時: 2011/10/06 17:28
名前: Q (ID: /Z8pqfwj)




「………最近、殺人事件が多発しており、被害者は200人を超えつつあります。更に調べによると、犯人は同一犯と思われています。警察はこれを………」


200人か……

そんなに殺したのか……

ほぼ毎日殺せば、それくらいなるか……


………


俺はいつまで人殺しをしなけりゃいけねぇんだ?

いつかプツンと切れるのか、それともこのまま……


「お兄ちゃん!!!」

いきなり耳元で怒鳴られた俺は、思わず手に持っていたコップを落としてしまった。

「お兄ちゃん!早く食べないとまた遅刻しちゃうよ!!クビになったらどうするの!!?」

あいつが怒鳴る。

そういえば、今何時だ?

俺はこぼれたお茶を拭きながら時計を確認した。

「………!!!やっべえ!!」

時計は8時を指していた。

仕事の開始は8時15分からであるが、ここから職場まで歩いて30分かかるのだ。

俺は支度が済んでいるバッグを持ってとだばたしながら玄関に向かった。

「行ってらっしゃーい!」
あいつがいつもの笑顔で見送ってくれた。

「あぁ!」
振り返って手を振るとそのまま走って職場に向かった。



「ハァ……ハァ……何とか間に合った……」

時刻は8時13分。
全力疾走で走ると何とか間に合った。

「おはよう!随分、慌ただしいようだな!あれか?ベッドで妄想でもしてたら遅れちまったってか?!」

ゲラゲラ笑いながら俺を笑うこいつは俺の同僚だ。

何かとウザい。

一番殺したいのはこいつだと心の奥からそう思える。

いや寧ろ俺みたいな暗い奴のほうが逆に少ないだけかもな。

俺の務めている職場は何でも屋なのだ。依頼が来ないと暇だし、バンバン来るとクソ忙しくなる。

だが、大体来ない日が多い。
そんな日は大体の奴は勝手にどっかに行くし、遊び始めるし……


俺が入った頃はまだ輝いていたが、今は錆び付いちまってる。

そんな所だが、何故か遅刻だけは厳しい。


「にしても、今日は少ないな……」

いつもより静かだな、と思って辺りを見渡すと人が殆どいなかった。

「あぁ……お前、知らねぇの?実はな……行方不明なんだよ…みんな…」

はぁ?と首を傾げて発言すると、

「何でも昨日の夜、奴ら遅くまで飲んでいたらしいぜ?そんで全員酒場を後にしてから消えたらしいぜ。」


行方不明か………


しかし、いつもウザいと思ってた連中だ。消えてくれて有難たいもんだ。



待てよ?昨日って……


「ていうか、お前寝不足?くまが出来てんぞ?」

昨日は殺人衝突もなかったからグッスリ眠れると思っていたが……


………もしかして……まさかだよな?……


「どうした?顔色悪いぞ?風邪でも引いたか?てか、馬鹿は風邪引くのk……」

あることを考えた瞬間、体が震えて止まない。

無意識の内にこいつの顔を殴り、そのまま洗面所に駆けていった。


落ち着け……俺は昨日は誰も殺しちゃいねぇ…

記憶がないし、寝てから起きるまで夢すら見てないんだ………



服がなかったな……


ハンガーに掛けていた筈の服が今日の朝起きたらなかった……




嘘だろ?………


嘘だよな?……





俺が……殺したのか?



「お前が殺したよ」


急に声が前方から聞こえた。


前を向くと………



「よぉ………殺人鬼くん」

Re: 人間を愛せない殺人鬼の話 ( No.5 )
日時: 2011/10/06 20:53
名前: クリスタル (ID: RIMOjgnX)

おおぉ!?大変だ!これはかなりたいへんだっ

と、いうか・・・なんか、すごく上手いなぁ・・


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