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僕の彼女はメンヘラ女
日時: 2011/10/02 10:30
名前: めぅ ◆aGGtaEQ8QY (ID: mM51WarG)





「僕、もしかしたら大変な子と付き合ってるかもしれない」

そう思った時には既に遅すぎました。共存なんてありません。
あるのは依存のみ。


あぁぁ、僕はどうすれば良いんですか???

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Re: 僕の彼女はメンヘラ女 ( No.1 )
日時: 2011/10/02 12:01
名前: めぅ ◆aGGtaEQ8QY (ID: mM51WarG)

【第一話:出会い】


『・・・あ〜。。彼女欲しいなぁ。』

最近、無意識にそんな事を言うようになってきた俺こそが喪男という奴なんだと思う。

「秋人お前、彼女欲しかったの??」

俺の言葉に身を乗り出して大げさに反応している角刈男は一矢樹ヒトヤイツキ。野球部のエースで最近近くの女子高に通っている綾瀬佳之アヤセカノちゃんという彼女が出来たらしい。
くそぅ、コイツも俺と一緒の非リア喪男だと思ってたのに畜生、裏切り者め。

『世の中に彼女が欲しく無い男がいると思うか??いるとしたらそいつはホモかバイだ。』

何だか無償にイライラして樹に冷たい口調でそう言う。

「いや〜。佳之の友達で今彼氏が欲しいって言いまくってる子が1人いるんだけどさぁ。。」

樹は俺の態度なんて一切気にせずそう言うと自分の携帯を操作して画像を表示すると俺に見せつけた。

宇佐野舞ウサヤマイちゃん。・・・めっちゃ可愛くね??いや、まぁ佳之には劣るけど。」

ノロケ交じりに俺に見せて来た写メを見た瞬間、唖然とした。
栗色の綺麗なストレートで長い髪。
パッチリした二重の大きい目。
その目にくっついてる長い長いまつげ。
スッと通った鼻筋。
真っ白で綺麗な肌。

『美少女』という言葉がピッタリの可愛らしい女の子が画面の中で俺に優しく微笑んでいた。

『なんだこの子!!超可愛いじゃん!!!!』

一気にテンションが上がった俺は樹の肩に手を添えてコクリと頷いた。


『俺にこの子、紹介しろ。』




—————まさか、こんな可愛い子が俺の生活を狂わせるなんて思ってもいなかった。 

Re: 僕の彼女はメンヘラ女 ( No.2 )
日時: 2011/10/02 12:11
名前: めぅ ◆aGGtaEQ8QY (ID: mM51WarG)

【第二話:出会い.2】

「おぉ!だよな。舞ちゃん、可愛いもんな。」

納得するように頷きながら言う樹はまた、携帯をカチカチと操作した。


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To:舞ちゃん
Re:樹です(^o^)/
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舞ちゃんに紹介したい奴がいるんだけど
舞ちゃん暇な日とかあるかな??
あったら教えて下さい。
ちなみにこれの左の奴です。
[添付ファイル1件]
        ---END---
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樹の携帯を横から覗くと樹は簡易なメールを打っていた。

『・・・添付ファイル??』


「添付ファイル1件」という表示を見て思わず俺はそう口に出してしまった。

「あぁ、この前俺と2人でプリクラ撮っただろ?それ、送っても別に良いだろ??」

プリクラ・・・。そうだ確か1ヶ月前

「彼女とデート行くんだけど俺プリクラとか撮った事無くて。。デートって言ったらプリクラ撮るじゃん。それで全然分かんなかったら恥ずかしいから俺と一緒にプリクラ撮りに行こうぜ」

とか樹が言い出して野郎2人でむさ苦しくプリクラを撮りに行ったんだ。

『うん。・・・てかコレで俺舞ちゃんと付き合えたらめっちゃ嬉しいわ。』

俺が言うと樹はニッコリと微笑んで「そうだな」とだけ言った。



・・・・・・・やっぱりコイツの笑顔は気持ち悪いや。

Re: 僕の彼女はメンヘラ女 ( No.3 )
日時: 2011/10/02 12:32
名前: めぅ ◆aGGtaEQ8QY (ID: mM51WarG)

【第三話:出会い.3】


「おい!秋人!!返信来てる!!!返信返信!!!」

帰りのHRが終わり、俺が帰ろうとしていると樹が俺に寄って来た。

『・・・・・マジで?見せろ見せろ。』

樹が握っている携帯を半ば強制的に奪い取ると受信ボックスを見る。

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From:舞ちゃん
Re2:ありがとうっ(*・ω・*)
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樹君ありがとう(。・ω・。)
舞の為にこんなにして貰って良いのかな・・・??
佳之がヤキモチ焼いちゃうかもね(笑)
てか添付してくれた男の子と会いたいなっ♪

・・・でも舞なんかで大丈夫かな(´・ω・`)?
OKな子なら是非会わせてっ♪
        ---END---
——————————————————————

『おおぉぉぉ!!!』

テンションが上がって思わず大声を出してしまった。
・・・周りからの視線が痛い。ホラ、学校なら良くあるよね。こういう空気。


「良かったな!!とりあえず返信返信・・・。」

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To:舞ちゃん
Re3:無題
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佳之と俺は愛し合ってるから大丈夫w
全っ然OKだと思うよ
・・・とりあえず俺挟んでだとアレだし
akito-0121@domo...
にメールしてもらっても大丈夫??
        ---END---
——————————————————————


メールを完成させて「送るぞ?」と確認する樹に適等に相槌を打っている間も俺の脳内はウハウハだった。
———・・・もしも俺が舞ちゃんと付き合えたら??

「・・・秋人君♪」
『なに??』
「好〜きっ」
『・・・俺もだよ』

みたいな会話も出来ちゃうのかな?あぁぁぁああぁあ!!!!!だったらヤバい。マジでヤバい。俺、舞ちゃん大好きだっ!!!!


そんな妄想をしていると俺の携帯から『Jeanne-dully』というアーティストの『明日も明後日も君はマリモ』という曲が流れた。
これは俺が受信時になるように設定している曲だった。

『・・・??』

受信ボックスを見てみると登録していないアドレスからメールが来ていた。

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From:syou_love.micomico@au...
Re:はじめまして(*´ω`pq)
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*†*:;;;:*†*:;;;:*†*:;;;:*†*:;;;:*†*:;;;

はじめまして〜(人・ω・)
樹kunからアドレス教えてもらいましたっ
聖良女子高2年の宇佐野舞です♪(ま・ω・い)

・・・樹kunから舞の写メ見せて貰ったカナ・・・??
もし見せて貰って無かったら舞だけ見た事
あるの嫌だから送ります♪(○´・ェ・)

From.(ま・ω・い)
[添付ファイル1件]
        ---END---
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Re: 僕の彼女はメンヘラ女 ( No.4 )
日時: 2011/10/02 20:43
名前: めぅ ◆aGGtaEQ8QY (ID: mM51WarG)

【第三話:出会い.4】


『ふおおおぉぉっっっ!!いつき!!メール!!メール来た!!舞ちゃん舞ちゃん!!!』


突然の舞ちゃんからのメールにテンションがあがってまた大声を出してしまった。今回は別に特別視線を集める事は無かった。
・・・でもその変わりにクラスメイトの秋葉縷々アキバレルルが俺の方を指さして

「ちょっと。さっきから山本ウルサイんですけど〜」

と相変わらずのギャル口調でケラケラと笑っていた。・・・恥ずかしい。

「マジか!舞ちゃん相変わらずメール打つの早いな。登録して返信返信!!」

俺の携帯の画面を覗き込みながらそう言う樹にコクリと頷くと「アドレス登録」と書かれているのをクリックして舞ちゃんのアドレスを登録した。

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To:舞ちゃん
Re2:山本秋人です。
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メールありがとう。
樹から紹介して貰った秋人です。
いきなりこんな事言ったらひかれるかな・・・?
舞ちゃん可愛過ぎ(笑)
        ---END---
——————————————————————

メールを打って送信ボタンを押すと

「じゃあ、俺もう部活行かなきゃだから。」

と言って樹が教室から出て行った。
・・・糞!もし何かあったら樹にアドバイスを貰おうと思ってたのに。

悔しがっているとまた「明日も明後日もマリモ」が携帯から流れだした。


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