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スパイ!
日時: 2011/10/02 14:35
名前: ユーリリイ (ID: pYt/gq1/)

「今回の忍びだが・・千空、お前がやれ」
「え?」
いきなり名前を呼ばれて、あたしは思わず言ってしまった。
「あたしがですか?」
「そうだ」
「何で、あたしが・・。代わりなら、他にいるじゃないですか、惠馬さんとか、すみれちゃんが」
「イヤなのか?」
室長にものすごい顔でにらまれた。
「イヤじゃないですけど・・どうして2人にやらせないんですか?」
あたしは、ソファーに座っている2人の方を、見ながら言った。
「ああ、それなんだが・・」
「ごめーん、あたし明日から、バレエの合宿に2週間行っちゃうのよ」
室長が言うのをさえぎって、惠馬さんが言った。
へえ、惠馬さん、バレエなんてやってたのか、意外。普段の様子からじゃ、全く想像出来ないよ。(毎日、あたしとすみれちゃんをガミガミ言って叱ってるって事)
「何よ、その意外そうな顔は」
惠馬さんがまゆをよせながら、あたしの顔を見ながら言った。
げっ、顔に出てたんだ。
このままじゃ、また叱られちゃうよ〜。
「す、すみれちゃんは、何で出来ないの?」
「私?私は、今日の夜から3日間、お母さんの実家へそろって里帰りなんだ。あ、お母さんの実家はね、愛媛なんだ」
とおっ!東京から愛媛なんて・・飛行機じゃん!
「と、いうわけで、ヒマなのはお前1人ってわけだ」
「ちょっと待ってください、室長はどうするんですか?まさか、あたしに指示するだけですか?」
「その通りだ」
しらっとした顔で室長は言った。
「でもあたし、初めてなんですよ。もし、失敗したりしたら・・」
「まあ、初めてだし、小さい事は大目にみてやろう」
て、事は、大きな事だったら、ただじゃおかないって事!?
よし、こーなったら、最終手段だ!!
「ざ、残念ですけどっ、あたしにも予定が・・」
「ないでしょ」
「ないだろ」
3人にそろって言われた。
どーしよう・・。
もう、何も言い訳が見つからなかったあたしは、だまってうなずくしかなかった。
「じゃ、さっそく説明に入る。耳の穴を開けてよく聞いとけ」
うわーーん!!
これからあたしは、室長のとても長い説明を受ける事となった。
あ、かなり言い忘れてたけど、あたしの名前は奥宮千空。中学に入学したての12歳!で、だまってればイケメンで、口を開けばちょー口うるさいのが、梅沢室長。美少女で黒髪でサラサラのロングヘアで、まさに日本の女子!って感じの人が、倉持惠馬さん。惠馬さんとは逆で、少し茶髪がまじっていて天パのロングヘアで耳には銀色のピアスをつけているのが、輿川すみれちゃん。ちなみに、惠馬さんは中3で、すみれちゃんはあたしとおなじ中1!(呼び方からして、分かるよね)
まあ、こんなあたし達だけど、ヨロシク!!

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Re: スパイ! ( No.1 )
日時: 2011/10/02 16:34
名前: リーナ (ID: q9W3Aa/j)

面白いですねww
なんか、読んでてワクワクしましたww

これからも、頑張ってくださいねw


できれば、私のも読んでみてくださいw

       byリーナ

Re: スパイ! ( No.2 )
日時: 2011/11/06 15:50
名前: ユーリリイ (ID: pYt/gq1/)

「え〜っと、隣町から来た、奥宮千空です。・・よろしくお願いします・・」
あたしはなぜか、隣町の絵空中学校の1年5組の教室に、『転校生』として学校に来ていた。
この学校の吹奏楽部は、都の大会で準優勝するほどの腕前。華道部なんかは、部員の20名中、16名の作品が美術館に出展されるほど。
「・・奥宮さんの席は、窓側の2列の左側の1番後ろね」
担任の川原先生がくら〜い声で言った。う〜ん、この先生、見た目はすごくかわいいのに、ノリが悪い。そのせいで、声のトーンもかなり低くなっちゃてる。
あたしはだまって言われた席へと歩き出そうとしたら、

バキバキバキッッ!!!

床に大きな穴が開いて、そこに足をつこうとしていたあたしは見事に落ちた。
周りのみんなが笑ってる。
なんと、先生まで!!
何なの、このクラス!?
そもそも、こんな学校へ転校しろって命令した、梅沢室長のせいなんだからね!いいや、今日から梅沢って呼び捨てにしてやるんだから!!!


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