ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 終わりを告げる死者
- 日時: 2011/10/07 12:48
- 名前: ミスターホワイト (ID: 5kDSbOyc)
ガッツリゾンビ系です、グロはすごく抑えます。(血ぐらい、たぶん…)では下手糞かもしれませんがよろしくお願いします。
——何か声が聞こえる。
彼は手にハンドガンを持ち、ひたすら逃げている。
(何だ……)
彼に得体の知れない恐怖が襲い掛かる。彼はハンドガンの弾の数を指で数えると、そのまま左手で懐中電灯を取り出し、スイッチを付けた。
(何も……いないよな。)
自分に言い聞かせるように心の中で呟き、懐中電灯を声がするほうに向けた。勿論ハンドガンも一緒に向けた。薄暗い、トンネルの中で不気味に懐中電灯の光だけがあたりを照らす。
声が近づいてくる。彼は目を凝らして懐中電灯の先を、凝視した。何かいる、そう思ったときは、声の主はあと50メートル迫っていた。
「何だよ、お前!来るな!」
そう言っても人型をした、物体は近づいてくる。不気味な笑顔で。
「撃つぞ!」
彼が叫んだころにはその物体はあと30メートルと迫っていた。
「来るな!!」
彼の防衛本能がハンドガンの引き金を引いた。
一発、命中した。だが倒れることは無かった。それどころか猛スピードで走り迫ってくる。口から涎を出しながら、まるで彼を喰いたいと喋っても無いのにそういっているみたいだった。
「うわぁー!!」
彼は、異常な恐怖に襲われた。それもそうだ、銃弾が当たっても倒れなかったのだ。それにそのハンドガンを持っている彼に涎を垂らしながら襲い掛かってくるので彼は、驚きのあまり、ハンドガンの弾を全て撃った。
「死んだ?か?」
遠くから懐中電灯の光を照らし、様子を伺う。そしてハンドガンに弾丸を込める。
「よかった……でもあれは……」
そう呟き前を向くとその光景に愕然とした。顔は違うが、表情が同じだ。その物体が10体以上いた。
「うわぁー!!やめてくれ!お願いだから、俺を俺を!!」
彼は自分がどうなるか悟った。(喰われる)…そう思った。そしてハンドガンの引き金を引いた。
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