ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- クラスのあの子は私と一緒。
- 日時: 2011/10/15 12:34
- 名前: 伊子 ◆1Ke9TvfBY2 (ID: mM51WarG)
あのカッコイイ男の子もあの可愛らしい女の子も
みんなみんな私もモノ。
読者モデルをやってたけど彼氏に辞めろって言われて辞めちゃった綺麗なあの子も
入学して暫くは彼女が欲しいって言ってたけど出来ないってわかったら二次元のキャラクターを彼女にしているあの男の子も
みんなみんな。
あの子になんか、渡しません。
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- Re: クラスのあの子は私と一緒。 ( No.1 )
- 日時: 2011/10/15 12:40
- 名前: 伊子 ◆1Ke9TvfBY2 (ID: mM51WarG)
*第一章*「私」
「芽久ちゃんおはよ。」
ニッコリと笑いながらそう言う女の子に私もお早うとだけ返した。
———この子は一昨日彼氏と別れたばかりの新坂真理。
「閑野、お前数学の課題やってきた??」
茶色い髪を掻きわけながら私の元にやってきた安藤優斗に
「やってきたよ。・・・写す??」
と聞くと安藤優斗はニッコリ微笑んだ後、「サンキュ。」と言って私が差し出したノートを持って自分の席に戻って行く。
「閑野〜」
「芽久!!」
「めっちゃんめっちゃん!!」
「ねぇ、芽久!」
「め〜ちゃん!!」
クラスメイトがどんどん私を囲む。軽い雑談をしたい為に来る人もいれば私に相談があるような人もいる。
「閑野 芽久」。
私は、このクラスで一番価値のある人間。
ううん、クラスじゃない。学年?ううん。学校。
この学校で一番の人気者で、一番価値がある。
こんなに沢山の人に頼られて、こんなに沢山の人に必要とされてるのは
私以外いないもの。
- Re: クラスのあの子は私と一緒。 ( No.2 )
- 日時: 2011/10/15 12:48
- 名前: 伊子 ◆1Ke9TvfBY2 (ID: mM51WarG)
第一章「私.2」
「ねぇねぇ、芽久は彼氏とかいらないの?」
彼氏と最近うまくいっていない事を相談に来た坂本亜矢が首を傾げながら私に言ってきた。
「ん〜・・・。好きな人は・・・いるんだけど・・・・ね。」
そう言った私の言葉を聞いて坂本亜矢は身を乗り出して
「嘘〜!?だれだれ〜??」
と聞いて来た。
この子、口は堅い子だったよね。・・・別に教えてやっても良いか。
「誰にも言わないでね、」
私がそう前置きをつけると亜矢は早く言えと言わんばかりにコクコクと頷いた。
「4組の佐藤良哉君なんだけどね。。。」
声を潜めて私が言うと坂本亜矢は
「キャー!!」
と興奮気味に声をあげた。・・・・・わざわざそんなオーバーなリアクションしなくて良いのに。
「誰にも言わないでね?言っちゃダメだよ?絶対ね。秘密!!」
『お決まり』の言葉を言った私をニヤニヤと笑いながら見る坂本亜矢はまたコクコクと頷いた。
———そう。佐藤クン。
彼はサッカー部のエースでキャプテン。
整った顔立ちにスラリと高い身長は女の子からみたら本当に完璧で、
「王子様」
っていう感じの人。
あぁ、カッコイイ!!!
- Re: クラスのあの子は私と一緒。 ( No.3 )
- 日時: 2011/10/15 12:53
- 名前: 伊子 ◆1Ke9TvfBY2 (ID: mM51WarG)
第一章「私.3」
佐藤クン。
でも、その整った容姿に惹かれる女の子はかなり多くて、
佐藤クンの彼氏になるのはかなりの難関。
あぁ!!佐藤クンと付き合いたいっっ!!
———そんな事を思っていると私は背中をポンと叩かれた。
「おはよ!芽久。」
桜野藍菜。綺麗で可愛い女の子の藍菜は私が唯一信用している子。
この子になら、私は愚痴も言えるし秘密の事も言える。
・・・・・藍菜がいて凄く楽しいけど、佐藤クンが彼氏になったら完璧になる。
なにがって??
私の生活。
可愛い、私と釣りあう親友がいて、カッコイイ、私にピッタリの彼氏がいて
クラスメイトからは信頼されていて
教師からの評価も高い。
嗚呼、私はなんて完璧なんだろう。
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