ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ミスターアンラッキー「彼は運が悪い」
- 日時: 2011/10/17 13:53
- 名前: ぼた餅 ◆ubJEWChSRE (ID: S1XpBh/Z)
どうも。テスト一日前だというのにパソコンやってるぼた餅です。
テーマは性格が少し歪み気味の主人公の学校生活です。はい。
登場人物
つちまくら ねむる
槌枕 眠 ……主人公。中肉中背という普通の身体にぼさぼさの
癖毛の髪の毛、常に眠そうな目をしている。とても運が悪い。とても
面倒くさがり屋。クラスでは「何考えてるか分からない」奴。
顔は一応カッコイイが、性格に問題あり。
たるおけ ゆかり
鱒桶 縁 ……小柄で茶髪の髪の毛。きりっと整った顔をしている。
明るく、みんなに愛されてそうな存在。
つちまくら おきる
槌枕 起 ……眠の父。現在行方不明。サングラスをかけている。
背が高く、三年ほど前に姿をくらました。
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- Re: ミスターアンラッキー「彼は運が悪い」 ( No.1 )
- 日時: 2011/10/17 14:01
- 名前: ぼた餅 ◆ubJEWChSRE (ID: S1XpBh/Z)
プロローグ
「ふあぁ……」
ぐっどもーにんぐ。僕の名前は槌枕 眠です。こんな受け狙いとしか思えない名前は僕の父親がつけました。その父親の名前も起って名前です。将来娘が出来たら二度寝って名前にしよう。二度音でもいいな。
さて、この世界はなかなか腐ってるよね。
これは、そんな世界の中で規則正しく生きる少年(笑)の話だ……
- Re: ミスターアンラッキー「彼は運が悪い」 ( No.2 )
- 日時: 2011/10/17 14:30
- 名前: ぼた餅 ◆ubJEWChSRE (ID: S1XpBh/Z)
第一章「家で眠るのと学校で寝るのはまた違う問題」
「……朝か。ぐっどもーにんぐ」
カーテンを開けっ放しにした窓から光が容赦なく僕の目に負担をかける。小鳥のさえずりが僕の目覚まし時計だ。勿論小鳥の声が小さかったら遅刻してしまう。とりあえず青色の布団から出てリビングへ行き、冷蔵庫を開ける。ピーチティーとクロワッサンが二つあったので取り出した。ピーチティーをコップに注ぎ、クロワッサンを一口。うまい。……あ、歯を磨くのを忘れた。後でいいか。僕はもしゃもしゃクロワッサンを食べながら制服を探す。学ランみっけ。ズボンみっけ。カッターシャツみっけ。大収穫だ。僕はリビングへ戻り、ピーチティーを一気に飲み干すと、クロワッサンをもう一つ食べた。リモコンでテレビを付ける。
「……で、殺人事件が起き、犯人不明。被害者は樽桶 聡美ちゃん(11)警察は行方を……」
へー、殺人があったんだ。物騒な世の中だね。僕は二個目のクロワッサンを食べ終わり、服を脱いでシャツを着る。ささっと着替え終わり、バッグを取る。電気を消し、外に出る。やっぱ十月になると寒いね。——ガン! 思いっきりドアに頭をぶつける。しまった。僕としたことが。やっぱ今日も「運が良い」なぁ。鍵を閉め、マンションの階段を下りる。とは言っても二階なのですぐに下り終わる。
「眠……」
途中で一年生に会う。ぺこりと頭を下げられたので下げ返す。三年の先輩にあったがスルー。スルーって大事だよね! とか言ってる間に学校にとーうちゃーく。ざわざわ騒いでるクラスが一瞬ぴたっとやみ、また騒ぎ出した。僕の顔そんなにおかしいかな? 机に座り、教科書を黄色いタオルでくるんで枕にして眠る。おやすみなさい。
……と言った五分後、マイ幼なじみの樽桶 縁が来た。そういや、今日は見かけなかったな。いつも勝手に後からくっついてくるのに。まるで金魚のフンのように。彼女が入ってきた瞬間クラスはビタっと静まりかえった。いつもそんくらい静かだと良いのに。
「……」
彼女は無言でイスに座っている。友達らしい女子(名前忘れた)がどうしたの? と声をかける。名前……田中さんでいいや。
「妹が……ころされちゃった」
「え……?」
あー。そーいやいってましたね。ご愁傷様です。
「そーいや、今日ニュースでやってたぜ!」
「オレも見た見た!」
そんなのが次々と現れ、彼女は泣いてしまった。うえぇーん。
「何言ってんの男子! 謝りなさいよ!」
田中さん(おそらく)が怒鳴る。事の発端は貴方でしょ(笑)クラスでぎゃんぎゃん犬のような罵声や反論が飛び散る。最初おまえが言ったから悪いんだろ! と言うもっともな反論。……耳障りだ。
「ゆかりに謝りなさいよ!!」
『……うるさいな』
僕の一言でクラスが静まりかえる。ばんざーい。
そのまま、時間は流れて担任が来た。
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