ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Alchemist—アルケミスト—
日時: 2011/12/19 00:52
名前: 地下3階 ◆qA7f3c84E. (ID: T32pSlEP)

はじめまして、地下3階と申します。
一応この名前で投稿するのは初めてだと思います。
タイトルの「Alchemist」とは日本語で「錬金術師」を意味します。


つまり錬金術師のお話となります。ちなみに私はハガレンは読んだことありません。
だからパクリとかにはならないとは思いますが、一部単語などはかぶる可能性があるのでご了承を。


※注意

・荒らしや誹謗・中傷は当然禁止です。該当する書き込みがあれば即刻管理人さんに通報するので悪しからず。(ただ、ご意見・アドバイスがあればぜひ教えていただきたいです)

・私は学生ですので、定期テストなどにより月単位で更新することがあると思います。普段の更新もこまめにはできないと思うので、ご了承ください。





以上のことを踏まえて、もしお時間があるならぜひ見ていって下さい。

他のすばらしい作者様の足元にも及ばないかと思いますが……

それでは。

登場人物紹介 >>3

プロローグ「とある錬金術師の記録」>>1

第1章「錬金術師〜アルケミスト〜」
>>2>>4>>5>>6>>7

Page:1 2



Re: Alchemist—アルケミスト— ( No.1 )
日時: 2011/10/22 22:16
名前: 地下3階 ◆qA7f3c84E. (ID: XL8ucf75)

ついに見つけた。
30年にわたる研究の末、私はついに見つけたのだ。
この世の理(ことわり)をも覆す、まさに禁断の秘術を。


この術さえあれば、私はこの世をすべて知ることができる。
この術さえあれば、私はこの世をすべて制すことができる。



この術さえあれば、私は神と同等の存在になれる。



この記録を書く間も惜しい。早くこの力を使ってみたい。
この世に生を受けて70年、今ほど興奮したことはない。


そうだ、この術をこう名づけよう。






『アフェクション』と。





人類最初の錬金術師クリストファー・ロギヌス書「超越記」より抜粋

Re: Alchemist—アルケミスト— ( No.2 )
日時: 2011/10/22 23:18
名前: 地下3階 ◆qA7f3c84E. (ID: XL8ucf75)

第1章—① 「錬金術師〜アルケミスト〜」


西暦2077年8月9日。
その日、歴史が大きく変わる事件があった。
「最後の審判」と今を生きる人はいう。


地球上にあるすべての大陸と島が、1つに融合したのだ。
時間にして4時間。4時間でそれまでの世界地図は無用の長物と化した。
そして奇怪なことに、その大陸融合の際、ただの1人も死者が出ることはなく、それどころか異変に感づいたものもいなかった。



無論、この現象を科学的に説明することはできず、全人類は巨大な1つの大陸で共同生活を始めることになった。
そうなると、当然始まるのが権力争いである。
「それまでの」各国の首脳や革命家、果ては過激派テロリストまでが己の覇権をかけて戦争を繰り広げた。
この「第3次世界大戦」と呼ばれる戦争によって、世界人口は5年で約10億人減少した。


しかし、その戦争に待ったをかけた者たちがいた。
それが錬金術師の集団「アルケミスト」である。
彼らは「錬金術」と呼ばれる古代の秘術を用いて、各地の紛争を次々と止めた。

ある時は局地的に雨を降らせて火薬を使えなくした。
またある時は不可視の障壁によって核ミサイルを阻んだ。

それまでの科学では考えられないような奇跡の力を前に、何かに憑かれたかのように争いを繰り広げていた人間たちは、たちどころに武器を捨て、アルケミストを畏れた。
以後、新たに大陸は区分され、元のように多様な人種による多様な国家が形成された。


争乱を鎮めたアルケミストは各地に散らばり、再び争いが起きぬよう監視する役名についた。



だが、この出来事より300年先、世を乱さんとする影が近づくことなど誰も、アルケミストですら知る由はなかった—














西暦2392年—



「ちくしょう、待ちやがれ泥棒め!」
無精ひげを生やした中年男の怒声が商店街に響き渡る。
「待てっつわれて待つバカがいるかよ! バーカ!」
宝石の詰まった麻袋を持って、額にバンダナを巻いた若い男が後ろ向きに走りながら中指を突き立てる。
「あんのやろ〜! おい誰か! あいつを捕まえてくれ!!」
中年男の声を聞いた通行人が次々に青年を捕まえようとするが、青年は意に介さずスイスイと横を通り抜ける。




「あらよっと!」
そして青年は急に空中へと飛び上がった。
「あん!?」
中年男は思わず足を止めて空を見上げる。
「オッサン! こいつはもらってくぜ!」
青年は不敵に笑う。
「何言ってやがる! お前はこれから俺に捕まるんだよ!」
中年男は男の真下に移動し、両腕を広げた。
が、青年はいつまでたっても落ちてこない。
「な、何ぃ!?」
中年男が驚愕に目を見開く。




青年は空中で静止していた。





「お、お前は……何者なんだよ…!?」
中年男が呆然とつぶやいた。
青年は左手を高々と突き上げ、大声で言った。







「俺は怪盗ジャンゴ様だ! 足りないオツムによーく叩き込むんだな!」

Re: Alchemist—アルケミスト— ( No.3 )
日時: 2011/10/23 12:32
名前: 地下3階 ◆qA7f3c84E. (ID: XL8ucf75)

登場人物紹介

ジャンゴ=シュヴァルツ(♂)
・古代の秘術「錬金術」を用いる種族アルケミストの子孫。アルケミストたちの中でも錬金術師としての実力はかなり高い。しかし、錬金術を悪用して盗賊家業を働いているため、一族内での評判は悪い。


ナーシャ=ハミルトン(♀)
・アルケミスト養成学校「ギルガンテ」教官。良い意味でも悪い意味でも純粋で、疑うことを知らない。ジャンゴとは幼馴染の仲で、悪事ばかり働くジャンゴを何とか更正させようとする。




≪謎の組織≫

マシュー・ヒジム
・ジャンゴとナーシャの前にたびたび姿を現す謎の男。何か目的があるらしいが、今のところまったく不明である。




※今後も追加する予定です。


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。