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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 殺人鬼と心優しき少女〜悲しき連鎖〜
- 日時: 2011/11/05 12:04
- 名前: 亜李 ◆GmgU93SCyE (ID: ueXHoJNS)
お初にお目にかかります。
亜李(あい)です。
プロローグ
———ゆ、許してぇ
———殺さないでぇ……
そんな人々の声が聞こえる。
黒い人影が、光る何かを突き立てる。
すると、赤黒い何かが流れ落ち、人々が1人、また1人と動かなくなった。黒い人影は高笑いをする。
そんな夢を見た。
私は、この人なら、私を殺してくれるのではないかと思った。
夢なのに……
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- Re: 殺人鬼と心優しき少女〜悲しき連鎖〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/11/14 12:59
- 名前: 亜李 ◆GmgU93SCyE (ID: ueXHoJNS)
第一話
コンコン……
月明かりに照らされた広い屋敷に、小さな音が響いた。
その音を聞きつけたのか、少女が立ち上がり、扉の前へ歩み寄る。
「誰?」
そう呼びかけるが反応がない。
だが、ノックの音だけは続く。
扉を開けると……
美しい少女が立っていた。
「誰?」
もう一度、その少女が問いかけるが、一向に話そうとしない。
何かを探すかのようにきょろきょろとあたりを見回した。
「此処に誰かほかにいるか?」
少女にしては低く、鋭い声だった。
「いえ……いないわ」
そう答えると、少女は安心したように声を和らげた。
「私を、かくまってくれない?」
少女の間に沈黙が流れた。
「……今、なんて?」
「だから、かくまってくれないかと言ったんだ」
少女が声を荒げる。
その様子から尋常じゃないことが伺えた。
少女は、ただ、頷いた。
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