ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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血塗られた世界
日時: 2011/11/10 15:33
名前: 梦羽 (ID: ySP8nr/s)

Cast★.・+*

~神朶 依吹 Kanda Ibuki~
 このお話の主人公
 ある事故について調べている。

~青井 毬安 Aoi Maria~
 依吹の友達。
 お嬢様で、嫌味なとこがある。

~水城 絛 Mizuki Sanada~
 依吹の友達。
 明るいが、何かを隠している。

~結城 埜音 Yuiki Non~
 依吹の友達。
 明るくいい子だったが、今では、自暴自棄。

~結城 想太 Yuiki Souta~
 埜音の双子の弟。
 一見冷静だが、姉の事を心配している。

~死神~
 いろんな人の前に現れる死の神。
 死神の命令に背くと、殺される。

~神朶 風架 Kanda Fuuka~
 依吹のお姉ちゃん。
 謎の死を遂げる。

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Re: 血塗られた世界 ( No.1 )
日時: 2011/11/10 15:41
名前: 梦羽 (ID: ySP8nr/s)

 プロローグ

 神朶風架が死んだ____

 ショック過ぎる出来事に、皆唖然としていた。

 涙を流す者。

 悔しがる者。

 何かを叫ぶ者。

 結局は、皆思い思いに泣いた。
 
 涙が、枯れる位に泣いた___


 「自殺だったんでしょ?」

 「まさか、風架がぁ〜……」

 姉の死は結局、『自殺』っとみなされた。

 その真意は不明___…

Re: 血塗られた世界 ( No.2 )
日時: 2011/11/10 16:00
名前: 梦羽 (ID: ySP8nr/s)

 第一章
    『神朶風架』

 1|風架の死

 風が吹いている。
 嫌な風だ。生ぬるく、気持ち悪い。

 「風架も、やっと解放されたのね……」
 隣で涙も流さず、さっきから白煙に向かってそう言う千秋を睨む。
 「どういう意味よ!?」
 「あら?アナタは……風架の妹の、依吹ちゃん?」
 私に気付いた千秋は、にっこり微笑む。
 「そうだけど。さっきの、どういう意味!?」
 千秋は、お姉ちゃんのクラスメイト。二人は、仲が悪かったらしい。
 「ふふ。アナタは、何もわかってないのね」
 千秋は、一瞬小さく笑うと、低い声でそう言った。
 「何それ!!どういう意味!?」
 千秋は、私を睨むと静かに
 「風架が死んだのは、アンタのせいなのよ」
 っと言った。
 「何で私が……」
 「千秋ー!!ちょっと来てー!!」
 遠くで、千秋を呼ぶ声がした。
 「わかったわ」
 千秋は、私を見て
 「せいぜい自分を恨む事ね」
 そう言って、走り去って行った。
 


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