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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- その肌は酷く白い。
- 日時: 2011/11/17 17:13
- 名前: 真手奈マテナ (ID: nQ72gOzB)
世の中には亡霊と言う霊が住む。
その中で唯一の少年亡霊がいた。
リイ・パッション
リイと言う少年はそうっと人々の身体と精神に潜んで人生を試す霊である。
少年は病気にも罹る、人間の目で見える、亡霊でも死ぬ。
少年は人間に近い仕組みになっている。
少し長めの漆黒の髪、きつく首に巻かれた白いマフラー、そして少年の酷く白い肌。
10歳にもならない幼い命。
今少年は入院中である。
少年の母親がお見舞いに来ている。
「リイ、お帰り。具合はどう?。」
「ううん…もう駄目」
母親は人間である。
「…そう。頑張って。」
母親は言葉を残して帰った。
その直後に
『ピーーーーー』
と言う音が聞こえ、母親が駆け付けた時はもう遅かった。
不幸に招かれた少年は母親の御陰で幸せで一杯だった。
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