ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ─ The end ─
- 日時: 2011/11/25 20:58
- 名前: 万祭 (ID: HhjtY6GF)
【writer comment】※飛ばしてOK
こんにちは、こんばんわ、おはようございます。この度はクリックしていただき、誠に有難う御座います。
初めてですが、初心者なりに更新していきますので、何卒宜しくお願いします。更新は亀並です、ご了承を。
話の内容は……大雑把に説明すれば「生き残り」を軸とした長編物語。長く複雑で、ハッキリ言って面倒な小説です。
それでも良い方は、どうぞお進みください。左上のボタンから戻ってもらっても構いません。2つに1つです。
ではでは、どうか駄作にご付き合いください。
【Story index】
<casting>
<mysterious words>
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- Re: ─ The end ─ ( No.2 )
- 日時: 2011/11/26 22:59
- 名前: 万祭 (ID: HhjtY6GF)
─ Prologue ─
2013年12月1日12時00分 約60億の人々が謎の現象に巻き込まれて飛ばされた。
現実の世界と並行して存在する“もうひとつの世界”に。
元の世界に帰れる方法は1つだけ。
─ もうひとつの世界にある“装置”を破壊し、“もうひとつの世界”と運命を共にすること ─
敵は得体の知れぬテクノロジーを手にした者たち。
逃げられない運命の壁が、60億人に立ちふさがる。
Prologue end...
- Re: ─ The end ─ ( No.3 )
- 日時: 2011/11/26 22:48
- 名前: 万祭 (ID: HhjtY6GF)
「1」 〜岡本葵 vision〜
気がつけば、家の中は雑然としていた。
1人暮しのお祝いに奮発して買った液晶テレビは、机の角に画面がぶつかって大破。
お気に入りの新品パソコンは、タンスの下敷きとなり無残な姿に……。
「痛って……地震か?」
仕事に行こうとした矢先だった。
謎の爆音が聞こえたと思えば、突然家が揺れ始め、バランスを崩して倒れこみ、床に頭を強打して気絶。
その間の記憶は勿論、何も覚えていない。
「大体、震度どれぐらいだ?」
テレビもパソコンも壊れた今、情報源は携帯のみ。
「…………ない。」
スーツの胸に入れた筈のMy携帯電話が、忽然と姿を消していた。
「え!?どうして!?まさか、倒れた拍子にどこかへ……。」
辺りに目を配って数秒後、携帯電話が見つかった。
廊下のど真ん中で、風呂場から溢れだす水に浸かって泳いでいる。
「おいおいおいおい!!!!冗談だろ!?」
靴下が濡れることなど考えずに、濡れた廊下を駆けて携帯を拾い上げる。
しかし、ボタンを押しても反応しない。
完全に壊れていた。
「マジかよ……てか、なんで風呂場から…………え?」
風呂場を見て、言葉を失った。
体に当たる12月の冷たい風─────。
壊れた壁から突き出すパイプ。そのパイプから、冷たい水が廊下に流れていた。
だが、そんなことはどうだっていい。
今の問題は……
「なんで……風呂場が…………ない…んだ……。」
マンション7階の風呂場の壁にポッカリと空いた穴。
そして、その穴の先には、黒煙や炎を巻き上げる悲惨な東京の光景が広がっていた。
1人暮しを始めて4ヶ月。
避けることのない運命を、俺たちは迎えてしまった。
- Re: ─ The end ─ ( No.4 )
- 日時: 2011/11/26 23:05
- 名前: 万祭 (ID: HhjtY6GF)
─ 登場人物 ─
『 岡本 葵 - オカモト マモル 』
7月に東京に上京してきた大学1年生。名前が女っぽいことを気にしている。19歳。
仕事へ出かけようとした矢先に“もうひとつの世界”に飛ばされた。
『 志村 亜里抄 - シムラ アリサ 』
東京在住の大学1年生。葵が東京に来て初めて出来た友達。19歳。優れた動体視力を持つ。
大学で講義を受けている途中に“もうひとつの世界”に飛ばされた。
『 ジェスター - Zyesuter 』
“もうひとつの世界”について何かを知っている人物。
道化師を思わせる白仮面と漆黒のロングコートを着用。髪の色が紅蓮色から「赤髪の道化師」と言われている。
- Re: ─ The end ─ ( No.5 )
- 日時: 2011/11/27 12:05
- 名前: 万祭 (ID: HhjtY6GF)
「2」 〜岡本葵 vision〜
「あぁ……なんだよこれ………」
最早、目の前の光景をどう説明すればいいのか分からない。
マンション前の車道には、大きな大地の裂け目が出来上がり、底を覗いても何も見えない。
その裂け目は目の前の高層ビルを真っ二つに割り、見渡す限りだと果てしなく続いている。
家から飛び出して来たのは良いが、一体、どうすればいいのか分からない。
「お、おい!!誰か、助けてくれ!!!」
中年男性の声が、どこからか聞こえた。
見ると、裂け目に落ちる寸前のところに、軽乗用車のフロント上に乗る男性の姿が。
男性は割れたフロントガラスから車内に手を伸ばし、何かを掴もうとしている。
「ちょ、危ないですよ!!」
他人の心配をしている場合ではないが、だからといって放っておくわけにはいかない。
裂け目に落ちかけている軽乗用車に駆け寄り、男性を引き上げようとした。
「待ってくれ!!中に娘がいるんだ!!助けてくれ!!」
「は!?む、無茶言うなよ!!あんまり衝撃与えると落ちるぞ!!」
「頼む!!私は車内に入るから、娘を掴んでくれ!!」
男性はそう言うと、俺の手を振り払い、ガラスで体を傷つけながらも車内に入った。
ギィィィィィィィ……
男性が車内に入った途端、車が不気味な音を上げて傾く。
「急げ!!落ちるぞ!!」
「娘を!!!娘をお願いします!!!!」
男性は後部座席に乗っていた、幼稚園ぐらいの女の子を俺に引き渡す。
女の子は頭を打って気絶しているようだが、命に別条はない。
「おい!!もう駄目だ!!早く手を伸ばせ!!!」
俺は男性に向かって手を伸ばす、しかし、男性は手を伸ばさなかった。
「娘を……ハルカを…………頼みます…。」
男性が、笑顔で言った。
その瞬間、男性を乗せたままの軽乗用車は、底が見えない大地の裂け目へと落ちて行った。
俺は間一髪のところでハルカと呼ばれた女の子を抱きかかえたまま、軽乗用車から離れた。
「おい!!!おい!!!!!!あ、ああぁぁぁぁ!!!!!!!」
急いで底を覗きこむが、すでに車は底の闇の中に消えていた。
落ちた音や爆発音も聞こえない。
ただ、名も分からぬ男性は、自分の娘を守るために、闇の中へと消え去った──────。
- Re: ─ The end ─ ( No.6 )
- 日時: 2011/12/05 19:21
- 名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: KZXdVVzS)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=20413
はじめまして、友桃と申しますm(__)m
実はまだプロローグが書かれる前からこの小説目をつけていましたv
タイトルとか最初のあいさつの内容からしてこの小説おもしろそうだなぁと感じていたので^^
なのでもっと早く来れればなぁとちょっと後悔したりもしているんですが、それはまぁ置いといて……←
すごくおもしろいです。読んだあと「あぁこの小説おもしろい」って真っ先にそう思いました。
文章自体もとてもきれいなんですが、それ以上に間の取り方が読んでるこっちのペースとぴったり合っていてなんか感動しちゃいました^^
私文章のリズム結構気にするほうなんで、ほんと万祭さんの書き方見習いたいです……!!
それでは続きも楽しみにしてます♪
更新頑張ってください^^
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