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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- いつかおわるうた
- 日時: 2011/12/06 14:08
- 名前: からあげ ◆L/fXxGshUc (ID: XrwZbEH8)
前スレがまた消えてしまったので立て直しました
未熟ですが、どうぞ感想やアドバイスお願いします(´・ω・`)
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- Re: いつかおわるうた ( No.1 )
- 日時: 2011/12/06 14:21
- 名前: からあげ ◆L/fXxGshUc (ID: XrwZbEH8)
プロローグ
これは、いつの間にか終わってしまった冒険の物語。
「瞬、きちゃだめ!」
一人の少女を助けようとした少年は、両手に剣を持ち、がむしゃらに戦う——
「貴様の振る剣には、なんの意味もない」
——だが、それはいとも簡単に振り払われ——
少年は、己の無力さをただただ呪った。
鍛えた身体も、剣の腕も、降り注ぐ雨も、少女との思い出も、全て儚げに思えた。
「貴様は無力だ」
低い声が、少年のうつろな頭の中に響いた。
少年は体をゆっくりと起こし、再び剣を握っては切りかかる。
「貴様は弱い」
その度に冷酷な呟きを放たれ、
その度に剣はたやすく振り払われ、
その度に少女の泣き叫ぶ声が響き、
その度に少年は己を呪った。
それが何度繰り返された頃だろうか。
少年は浅い眠りにつく。
そして少女は遠い遠いどこかへ、こころもからだも
連れて行かれてしまう。
それが、冒険のはじまり。
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