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- ぼくのドッペルゲンガー
- 日時: 2011/12/15 19:09
- 名前: なう (ID: kQMNZXMh)
「起立。礼。着席。」
その号令はぼくの斜め前の背筋を伸ばした、ふちなし眼鏡のイケメンからかかった。学級委員の小川秀だ。赤城中に入学してはじめて知り合ってから一か月しかたってないのに記憶力の悪いぼくがどうしてそいつのことを覚えているかというとめちゃめちゃスゲーやつだからだ。
サッカーがうまくて入学して間もないのに二年生を差し置いてレギュラーだという、こないだやった中間テストはなんと学年二位!しかも顔がよく、どっかの雑誌のモデルだという。しかも学級委員ときてるからとうぜん女子にはモテる。でも、だからと言ってぼくたち男子から反感を買うかというとそうでもない。というのも、腰が低く、見かけのように硬くなくてびっくりするほど気さくな性格だからだ。
天は二物を与えずっていうけど、あいつを見てるとそれが嘘だというのがよくわかる。
「…人。鈴木樹里人!」
「うわあっ!」
「いるなら返事しろ!」
ごつごつした顔がこっちをにらんだ。担任の佐藤先生だ。
「うへぇ…」
体育の先生で、鎧みたいな体をしてる。そして…
「うへぇじゃないだろ!返事!」
「はあい。」
ほえるような声。
「はいは短く!」
「はい!」
……ゴリラだ。まさに。
ぼくたちは、佐藤先生のことをひそかにゴリラと呼んでる(この学校の生徒全員だけどね)ゴリラの本名はおりらという。さとうおりら。漢字で書くと佐藤終利羅。でもやっぱり先生の強烈な姿を見てると絶対ゴリラとしか読めない。
ゴリラのことを見るのが飽きたから、ぼくはぼんやりと窓の外を眺めることにした。わたがしみたいな雲がゆっくりと流されてゆく。校庭に目をおとすと、昨日の雨でところどころに水たまりができていた。今は朝の会だから誰もいないんだろうな。
………えっ?
僕の頭の中に衝撃がはしった。目がちかちかするのおさまってからもう一度校庭に目をおとす。……やっぱりいた。
……少年が一人……
……ぼ、ぼく?
……そこにはもう一人のぼくがいた。
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- Re: ぼくのドッペルゲンガー ( No.1 )
- 日時: 2011/12/15 19:15
- 名前: ゆら (ID: QfCNiAGC)
おもしろいです><
更新頑張ってください!!
- Re: ぼくのドッペルゲンガー ( No.2 )
- 日時: 2011/12/15 19:38
- 名前: なう (ID: kQMNZXMh)
わあ〜早速ありがとう!頑張ります!ビシッw
- Re: ぼくのドッペルゲンガー ( No.3 )
- 日時: 2011/12/15 21:50
- 名前: 魔女★ (ID: Ti.DGgQd)
わあ、すごい難しい!!
でも、続きが楽しみだよ♪
ファイト、ファイト、な〜うちゃん!
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