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- 巡る世界のレクイエム〜第一章 1〜
- 日時: 2011/12/17 14:41
- 名前: +noise+ (ID: 4VTwAiyE)
始めまして noiseです
この物語を知っている人もいると思います
巡る世界のレクイエム〜第一章〜です
+登場人物+
リリア:鏡音リン
レオン:鏡音レン
ミエル:初音ミク
メイディア:咲音MEIKO
カイル:始音KAITO
ガルフィ:神威がくぽ
ルーナ:巡音ルカ
+プロローグ+
魔法を使うことが普通になっていた世界の中
平和な一時を過ごす女が居た
まさかそれがすぐに滅びゆくことなど知りもせす……
「よしよし……泣かないでリリア」
一人の女性が双子の赤子——リリアとレオン——をなだめていた
だけどリリアは泣き止まない
するとレオンはリリアの手を握った
—————まだ生まれたばかりの赤子だというのに……
「自分たちが双子の姉弟だと解っているのかしら……」
母は感心したようにため息をついた
——其の時だった
突然ドアが開く音がした
「……誰!?」
母は急いで階段を駆け下りた
そこには数人の兵士が立っていた
————国王の親衛隊!?何故こんな所に……
一人の兵士が口を開いた
「お前はレイナ・シンシアか?」
兵士の問いに母はおずおずと答えた
「そ……そうですが…」
「では来てもらおう。国王陛下はお前の能力をお望みだ」
「そんな…!わ、私はもう魔法など使いませんわ!」
————どうして私が……
そんな言葉が頭を過ぎったが答えは解っていた
母はリリアとレオンが生まれるまで、第一線で戦ってきた
「魔導戦士」だったのだ
そう思ったとき母は両腕をがっちりと掴まれてしまった
「やめて!やめてください!」
「五月蝿い!国王陛下の命令だぞ!」
母の想いは届かない
「子供が居るの!」
必死に願ったがそれがあだとなった
「……そうか…では貴様が来ないのならその子供を殺す」
「!!…そ、そんな………」
沈黙した重い空気
「それでも…行かぬというのか?」
母は涙をこぼした
「……行きます…だから…だからどうかあの子達を……」
「其れで良いのだ。……連れてゆけ」
満足げに頷いた兵士のそばで母は泣き崩れた
だがその後兵士は双子の片割れ——リリアを連れ去ってしまったのだ
残された片割れは泣いた
連れ去られた片割れも泣いた
物語は、つづく
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- Re: 巡る世界のレクイエム〜第一章 1〜 ( No.4 )
- 日時: 2011/12/19 15:59
- 名前: +noise+ (ID: bR6mg6od)
魔導王国王宮内にて、赤き鎧を身に纏い
ひとり佇む女がいた
彼女の名はメルディア・アイビス
恐らくこの王宮を、一番恨み憎んでいる人物であろう
何故なら彼女は、姉、テルト・アイビスを殺されたのだ
魔導王国国王のせいで、姉は死んだ
「———許さない……」
彼女はひとつの決意をしていた
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第一章 1〜 ( No.5 )
- 日時: 2011/12/19 16:18
- 名前: +noise+ (ID: bR6mg6od)
一つの決意をしていたのは、メイディアだけではなかった
王宮魔導士ガルフィも、過去の想いに浸り、決意を胸にしていた
そんな彼の目の前に、同じく王宮に仕える魔導士ルーナがいた
「あら、ガルフィ長らく王宮に仕えているけど、貴方と話話すのは
いつ以来かしら?」
「さぁ……どうだろうな」
ガルフィは彼女と関わりを持ちたくなかった
彼女——ルーナはガルフィの妹、サラを殺したのだ
直接殺したのを見た訳じゃない
彼女が妹を連れ去り、王に差し出すのを見たのだ
そして妹は竜討伐隊に入れられた
「まぁ私は仕事があるから……またゆっくり話しましょ」
そういってルーナは去っていった
「…………………くそっ……」
ガルフィは拳を握り締め怒りを抑えるのが精一杯だった
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第一章 1〜 ( No.6 )
- 日時: 2011/12/20 14:19
- 名前: +noise+ (ID: bR6mg6od)
「リリア…君は何処にいるんだ………」
そんな言葉が口をついて出てきた
意味などなかったが、いってしまったのだ
少年は進む
欠けてしまったココロを捜して
あてなどない
だが、君を捜し彷徨う
「其処の魔導士さん」
急に声をかけられ振り返ると青い髪の青年がいかにも大富豪そうな服を
纏い、立っていた
「どうです?占いでも、やっていきませんか?」
————彼は占い師か。それにしては豪華な服すぎやしないか?
「有難うございます。でも急がねばなりませんので…」
そんなことをしている暇はない
「そうですか?申し訳ない事をしたね」
「いいえ、俺の方こそ」
「でも急ぐことはないと思うよ、魔導士さん。満ちれば、辿り着く」
————満ちれば……?
「どうも」
ペコリと頭を下げる仕草をしレオンは歩きだした
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第一章 1〜 ( No.7 )
- 日時: 2011/12/20 14:31
- 名前: +noise+ (ID: bR6mg6od)
ふとレオンの瞳にリリアの姿が浮かんだ
もう14年間も、会っていないのに
彼女の今の姿が目に浮かぶのだ
「……不思議だな」
この、乾いた魂さえも潤す彼女の歌声
「———……進もう」
————早く見つけなければ。休んではいられない
あの、俺の脳裏に焼き付いて離れない
君の笑顔を、見つける日まで……
少年は進む
あてもなく、東に伸びる道を進んでいく
彼女の歌声だけを頼りに
———コツン
「……なんだ…?」
突如空から、ひとつのネックレスが落ちてきた
「これは……」
そう、レオンの中のあの少女——リリアが身に付けていたものだ
————すぐ行くよ、リリア
リリアは待っている
レオンが来るのを……——
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第一章 1〜 ( No.8 )
- 日時: 2011/12/20 14:41
- 名前: +noise+ (ID: bR6mg6od)
御朗読、有難うございますm(__)m
どうだったでしょうか?
初めての作品だったのでヘタクソなところが大量にあると思いますが…
あの…初めてなので……御了承ください><
それと、次回作のお知らせです↓
同じく「巡る世界のレクイエム」ですが
次はやっぱり第二章!「光と影の楽園」です
小説が凄くヘタな自分ですが、何卒よろしくお願いいたします
また読んで頂けたら嬉しいです
では、また次回作で
巡る世界のレクイエム〜第一章〜——————完
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