ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- あなたの後ろには誰がいるの?
- 日時: 2011/12/20 16:35
- 名前: 霊歌 (ID: 9iyuaseH)
すべてをやり直す…
先ほどまで怖い話しようとか言ってたけどさ、
普通に現実的に痛い奴が書きたい。
・桃花凛
ももかりんと読む。名前だよ?
普通に幸せなのが怖い。
ときどき病んで、戻る。
普通に真面目で、ホントに普通の女の子。
中3。
・真美
まみと読む。桃花凛と仲がいい。
病んでも、桃花凛をちゃんと見守ってる。
でもぶっちゃけ依存してるのは真美の方だったりする。頭良い。
中3。
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- Re: あなたの後ろには誰がいるの? ( No.1 )
- 日時: 2011/12/19 19:21
- 名前: 霊歌 (ID: 9iyuaseH)
「ねえ、私生きてるけど、いい?」
「…は?何言ってんの?ねえ、桃?」
〜プロローグ〜
「死にたい…の?」
恐る恐る真美が聞く。まるで答えを聞きたくないように。
「ううん。死にたくないの」
震えて、遠くを見つめながら言う。
「でも、わたしここにいて良いの?」
「なッ…!何言ってんの、いいんだよ」
驚いて、桃花凛の目を真美が覗く。
「そう?ホントに?ねぇ、私邪魔じゃない?」
目を伏せ、今にも泣きそうな目で桃花凛は真美を見上げる。
「ホントに。桃が居ないと、私がダメになるの」
「そっか…」
少しうつ向き、顔を上げると頬を紅潮させた笑みで真美を見る。
「ありがと…真美」
その途端、はじかれたように目を開く。
「いけない!もう、授業始まっちゃうよ」
先ほどの様子とは違い、きびきびとした、真面目な顔で言った。
「ほら、行こ?真美ッ!」
「…うん」
「…ああ、元気になって良かった」
でも、心の中は違うくせに。
もっと頼ってもらいたいって
もっと病んでて欲しいって
思ってるくせに
「…うるさい」
本当の心だよ
「…いいんだよ」
悲しむだろうねぇ
本当の親友だと思ってた人が
自分をもっと病んで欲しいと思ってるなんてね…
「…悪いと思うよ」
あの子の気持ちも考えなさい…
- Re: あなたの後ろには誰がいるの? ( No.2 )
- 日時: 2011/12/20 17:07
- 名前: 霊歌 (ID: 9iyuaseH)
「1」
「ねぇ…桃、私のうちに泊まりに来ない?」
唐突な真美の誘いに、桃花凛は笑顔で答える。
「えっいいの!?行く行く!」
今日は調子がいいな…なんて、笑顔を見て、真美は微笑んだ。
「今日だけど、こんな急で悪いね」
「全然平気!どーせお父さんもお母さんも帰ってこないし!」
「私も」
二人とも、両親は共働きで、夜まで帰ってこない。
「う〜ん、帰るの楽しみ!」
本当に楽しそうな顔を見て、真美はなぜか少し心が痛んだ。
____________放課後______________
「じゃ、急いで帰って支度してくるねー!!」
「うん、待ってる」
走っていく後姿に、手を振る。
「よしっ…私も行かなきゃ」
今日は頼ってくれなかったねぇ?
「…うるさい」
あなたの声なのにねぇ…
「くそっ…!」
ふらふらとよろめき、目の前が暗くなり、そこにずっと立ちすくんでいた。
「真美ー?真美ー?」
「っ!あ、ごめん桃…」
目の前にいたのは桃花凛だった。
「家の前でなんでつっ立ってたの??」
「ごめんごめん」
軽く誤魔化して家に入ったが、桃花凛の表情は晴れなかった。
きっと真美は相当暗い顔だったのだろう。
「ね…真美…ねぇ…ねぇ…」
桃花凛は、廊下でペタンと座ってしまった。
「あのさ…ごめん…ごめんなさい…!」
「何言ってんの、桃は悪くないでしょ?」
「私のせい…私のせいで真美がぁぁぁ…」
桃花凛は涙をぼろぼろ流し、床に頭を打ち付ける。
「真美がぁぁぁぁぁぁ!!ぁぁぁあぁぁぁああぁ!!!」
そのまま叫び、真美に近づいた。
「真美…!ま…真美…」
「桃!私は大丈夫!桃!桃!」
「ま…」
桃花凛は、力を失い、がくりと倒れた。
「桃?桃?」
どうやら、眠ってるような顔だった。
「ごめん…桃…」
心から、そう言った。
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