ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 選択。
- 日時: 2011/12/30 15:59
- 名前: 赤信号 (ID: nxCracO9)
初めまして 赤信号といいます
初投稿なのでグダりますし、意味不明で駄文です
それに投稿するのが気まぐれです
打ち間違い等も多いと思います、というか多いです
先に謝ります。すみません(笑)
注意事項
・中傷、荒らしはUターン
・時折グロい言葉もでます、苦手は人はUターン
大体これくらいだと思われます
宜しくお願いします
プロローグ
>>1
「2択」
>>2 >>5 >>6 >>7
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- Re: 選択。 ( No.3 )
- 日時: 2011/12/21 19:39
- 名前: 藍月 ◆e67wD8MYCo (ID: YrQV5zvB)
初めまして!藍月と申します。
読ませて頂きました!とても面白いです。
私も今日から初めてここに投稿させてもらいましたが、赤信号さんも初めてなんですよね。初めてなんて全然分からないほど上手です。
人生って選択だらけですね。改めて考え直しました。
これからもちょこちょこ見にきます。お互い投稿頑張りましょう!
- Re: 選択。 ( No.4 )
- 日時: 2011/12/22 10:37
- 名前: 赤信号 (ID: nxCracO9)
藍月さん
コメント有難うございます!
自分は話もバラバラですし、初めてのくせに全然駄目駄目です(゜д゜;)
藍月さんの小説をみましたが、もう素晴らしいとしか言いようないです本当(笑)
この話は友達に「人生1択だとつまんないよな」って言われてできたものですが、上手といって頂けて光栄です!
これからも宜しくお願いします!!
- Re: 選択。 ( No.5 )
- 日時: 2011/12/24 00:28
- 名前: 赤信号 (ID: nxCracO9)
それから、何分か経った。
生徒は全員席に着く形になり、真琴も真っ直ぐ前だけをみつめていた。
そして、ガラガラッと大きな音を立て扉が開き、そこには、少し太り気味な30代前半くらいの男が立っていた。
こいつが担任なんだな、と頭の中で計算し、そいつの後ろにいる綺麗な女も確認した。
副担任だろうか。髪を後ろに束ね、化粧はしていないが目が大きく肌も綺麗だ。
こんな先生、小学校にも中学校にもいなかったタイプだ。
服装も短めの赤いスカート、上は白のブラウスだ。少し寒そうだが、本人は気にしていない様子。
ざっとこんな感じだ。
男がギシギシと音を立てながら教卓の前まで歩き、一言。
「初めまして。俺はこの1年1組の担任になる『林 実』といいます。
これから1年間、宜しく頼むぞ。」
見た目に似合わず爽やかな名前だ。
「んで、この人はお前達の副担任になる『真藤 雅』先生だ。
ちゃんと憶えとけよ。」
真藤先生が口を開く。
「宜しくお願いします。」
透き通った綺麗な声、見た目と一致の名前、この先生はやばい。
真琴は少し、真藤先生をみつめる。気付いてこちらを向いた彼女は、ニコリと微笑んでみせた。
「・・・じゃあ、今から自己紹介をしてもらうぞ。
名前と、誕生日と、好きなものの3つを言ってくれ。」
林先生が元気よく言う。
「ちなみに、俺は5月6日生まれで、好きなものは釣りだ。」
こんな奴が船に乗ったら水没しそうだが、黙っておく。
一番前の席の奴が立ち上がり、こちらを向いた。
「相田 優斗です。2月11日に生まれて、好きなものはサッカーです。」
少しチャラいが、表情は優しい。容姿も良い。
「今岡 桜です。8月2日生まれで、好きなものは星の観測です。」
少々黒髪が重たい印象にしている。
「今田 一輝です。6月28日生まれで、好きなものは漫画です。」
銀縁の眼鏡をかけてるが、頭は悪そうだ。
それから何人かの自己紹介が終わり、次は真琴の番だ。
こういうときは、あまり緊張しない。
前の席の奴が立ち上がる。
「加藤 誠です。9月9日生まれで、好きなものは手芸とか、何か作ることです。
宜しくお願いしまーす。」
彼は眼鏡をかけているし、真琴との共通点は制服くらいだ。
しかし、同じ名前の奴が前後で座っているとは奇妙なものだ。
「北川 真琴です。4月2日生まれです。好きなものというか、寝ることが好きです。」
林先生は笑う。
「お前ら、名前一緒なのか。宜しくな。」
加藤はニコッと林先生に笑う。真琴は無視した。
それからは頭に入っていない。
真琴の頭の中には「加藤 誠」の名前がぐるぐる回っていた。
大体の人は、同じ名前なら少し親近感を抱く。
しかし、真琴は嬉しくなかった。
何か、何か引っかかるんだよな。
加藤は、真琴の「友達になりたい人物」から除外された。
- Re: 選択。 ( No.6 )
- 日時: 2011/12/28 12:21
- 名前: 赤信号 (ID: nxCracO9)
「起立、気をつけ、礼。」
相田がそう言うと、皆立ち上がり大きな声で、
「さようなら。」
真琴は鞄を持ってさっさと教室を出る。
階段を下りている途中、
「ちょっと待ってよ。」
と、後ろから誰かに呼ばれた。
この明るくて馬鹿丸出しの声は・・・。
「何だ、加藤君か。」
「『まこと』で良いよ。俺も『まこと』って呼ばせてもらうし。」
加藤は、真琴に向かって笑顔を向ける。
こういう人間が苦手なので友達になる気も下の名前で呼び合う気もない。
それに、こいつは「友達になりたい人物」じゃない。
頭も悪そうだし、駒としても使えなさそうだ。
「じゃあ誠、もう俺に話しかけて来ないでください。」
真琴はそそくさと逃げるように階段を下りるが、加藤が行く手を阻んだ。
「そんなこと言うなよ。」
真琴が歩く隣に、加藤がついてくる。
これは、小中学校で味わっていたが、これを高校でも味わうとは。
しかし、加藤だと嬉しくない。
校門を出た時に、1人の女性がこちらへやってきた。
大学生くらいだろうか。薄ピンクのワンピースにブーツを履いている。
「あ、あの。1年生ですよね?」
「あ、はい。そうですけど・・・。」
こういうのに慣れない真琴は少し戸惑う。
すると、隣にいた加藤が「あっ」と声を上げた。
「姉ちゃん、何で此処にいんの?」
加藤が驚きながら近寄る。
真琴の方が驚いた。言われてみれば顔は似ているが、加藤の姉はかなり綺麗だ。
元々、加藤も顔は良いのだが。
「いや、実は今から大学の友達と遊びに行くんだけど、鍵持ってないでしょ?
だから持ってきたのよ。」
「あー、有難う。楽しんできてね。」
加藤は姉にニコッと微笑む。これは通常なのだろうか。
そして、加藤の姉はこちらを向いた。
「貴方は、誠の友達かな?もう友達できたの?」
「えっと、彼は」
真琴は加藤の声を遮る。
「初めまして。先程、誠君に声をかけて頂いて。
こんなに礼儀の正しい弟だなんて、お姉様とご両親のしつけが良いんですね。」
「まぁ、誠の友達なのにこんなにお世辞が言えちゃって。
よかったね誠。賢いお友達ができてね。」
加藤はキョトン顔で真琴をみつめる。滑稽だ。
「じゃあ、私行くから。ばいばい。」
加藤の姉は真琴の帰る方とは逆の方へ歩いて行った。
真琴も歩き出す。しかし、隣には加藤がついてきていた。
「何で、あんなこと言ってくれたの?
さっき、話しかけるなって・・・。」
「超優しくて可愛くて綺麗なお姉様じゃん。
お前と友達になれば、お姉様との交流もできる。
それに、お前面白そうだしな。」
最後の一言は少々嘘混じりだが、彼は少し面白そうだ。
加藤はふふっと苦笑した。
彼は、真琴が家に着くまでついてきていた。
途中、何度か加藤はそわそわしていた。
少し経ってから、その意味に気付いたのだが。
真琴は気付いていた。
きっと彼は真琴と逆方向の方に住んでいる。
それでも着いてきてくれたということは、真琴と本当に友達になりたいということだろうか。
自分の部屋に入り、真琴は少し微笑んだ。
- Re: 選択。 ( No.7 )
- 日時: 2011/12/30 15:58
- 名前: 赤信号 (ID: nxCracO9)
次の日、真琴が学校に着き、教室に入る。
すると、昨日は静かだった教室が賑わっていた。
皆、グループが少しだけできていて、女子はもうほとんど決まってきている。
真琴は自分の席に着いて、鞄を机の上に置く。そして、「友達になりたい人物」の元へ向かった。
名札で名前を確認して、一言。
「あの、大野君。」
「・・・?えっと、『キタガワ』くん・・・?」
「あ、俺『キタカワ』って言うんだ。」
「あっ、ご、ごめんな間違えて。」
大野は大袈裟に謝る。
彼は挨拶の時、クラスの誰よりも大きく、透き通る声だった。
それに、笑顔が可愛らしい。
加藤の笑顔とは、また違う感じだ。
「いや、いいよ。それよりさ、結構皆仲良くなってってるじゃん?
俺、自己紹介の時から大野と仲良くなりたいな、って思ってて。
友達になってくれないかな?」
真琴が申し出をすると、大野の目が輝いた。
「もちろん良いよ!俺も北川みたいに良い奴そうなのと友達になりたいなって思った(笑)」
えへへ、と大野が微笑んだ。
真琴はその顔をみて安心する。良かった。
彼も多分、この高校には1人で受けたのだろう。
2択でも、多分1択しか限られていなかった感じだ。
「ねー、北川君。」
後ろから声をかけられる。
誰だ、と思い振り返ると、相田がいた。
「あ、相田君だよね?」
「憶えててくれた感じ?嬉しいなぁ・・・。
そっちにいるのは大野君だよね?」
「そうだけど、よく憶えてるな。」
「記憶力だけは良いからね。
いきなりで悪いんだけど、友達になってくれない?
俺、友達いないからさー。」
これはラッキーだ。
自分から申し出てくれるなんて。
「俺も全然友達いないし。」
「あ、俺も友達いないから・・・。」
相田はガッツポーズをする。
「よしっ!じゃあ北川と大野は俺の友達!」
見た目と性格がピッタリ合っている相田は、一緒にいるだけで楽しそうだ。
しかし、ここで「彼」が来た。
「おはよう真琴ー。」
加藤は真琴に思い切り抱きつく。
真琴は全身に鳥肌が立った。
「君、加藤君だよね?
もう、2人共友達になってたんだー。」
相田は笑っている。大野も笑っている。
真琴は勿論楽しくない。
「離せっての!」
加藤の手を思い切り跳ねのける。
彼はこういう性格じゃなけりゃいいのに、と溜息をついた。
「何溜息ついてんだよっ」
加藤は真琴の肩に手を置いた。
本当に、彼と友達にならなければよかった、と後悔しても遅かった。
そこでチャイムが鳴り、皆席に着く。
でも、真琴の前の席が加藤なので、約20分間、地獄は延長されたのだった。
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