ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ひねくれ者と狂った人たち。
- 日時: 2011/12/29 12:43
- 名前: 餅。 ◆gTNUW90nlo (ID: S1XpBh/Z)
どうも。ぐっすり寝るのが趣味の餅です。
これは、自分が体験した物を元に書いていく小説です。
まったりした目で見て頂けると幸いです^^
登場人物
宇佐医 玲視 ひねくれ者。彼女の死によってクラスが狂ってしまった事を不気味に思っている。茶髪で眠たそうな目をしている。
(うさい れいし)
貝上 令 頭が良く、運動神経抜群。おまけにとても綺麗でおまけに性格が良い人気者。何処にいっても居場所があった。ある日、死ぬ。
(かいじょう れい)
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- Re: ひねくれ者と狂った人たち。 ( No.1 )
- 日時: 2011/12/29 12:50
- 名前: 餅。 ◆gTNUW90nlo (ID: S1XpBh/Z)
プロローグ
ある日、彼女が死んだ。死因は不明。詳しくは知らない。……おっと失礼。僕の名前は宇佐医玲視。ウッサーとでも呼びなさい。彼女が死んでから、いよいよ僕はひねくれていった。簡単に言うと、「悲しむことが出来なくなる」のだ。彼女が死んだのを聞かされた時、三時間は泣き続けた。いや、もっとだろう。……それからだ。僕は死んだ人を悲しむことが出来なくなった。まるで心のパーツがすっぽり抜け落ちたように。
いや、もっと異様な事が起きている。それは……
『おはようレイ! 今日は寒いね』
『レイ、今日遊べる? ……え? 無理? 分かった』
『レイ、新しい曲聞いてみた?』
「……何寝言言ってんだ。目が開きすぎ。閉じろ」
そう、クラス全員。教師でさえも、「貝上 玲」の存在を「認めている」のだ。
- Re: ひねくれ者と狂った人たち。 ( No.2 )
- 日時: 2012/01/01 16:25
- 名前: 餅。 ◆gTNUW90nlo (ID: S1XpBh/Z)
第一話 狂った人たち
「ふぅ……」
狂った人達を見下しつつ、とにかく僕は椅子に座る。疲れた。……こいつらは「彼女が存在している」と思いこんでいる。ただそれだけだ。それ以外は何の異常もない。では、何故そうなったのか考えよう。
※
彼女……貝上令が死んだ。それだけで、このクラスがパニックになった。いや、まぁ人が死んだのでパニックに陥るのは分かる。僕はすでに彼女の両親から聞いて知ってたけど。彼女は性格が良かった事もあって、先生にも好かれていた。この中学では小学校と同じように先生一人がクラスを受け持つことになっている。先生も相当なショックを受けていた。そんな時だった。令を好きだったが僕と付合ってしまった事で僕を敵視している「竹島 悠平」がある事を言った。
『令は死んでない! ほら、あの席に今でもいるじゃないか!』
令が好きだったタンポポが入った花瓶を指さし、竹島は続ける。
『なぁ、令も言ってやれよ! 俺の彼女として!!』
……。そう。奴は「生き続けている」だけではなく「自分の彼女」と言う都合の良すぎる設定で皆に叫んだのだ。当然、クラスは何を言ってるんだこいつ、と……
ならなかった。
『そうだ! 生きてるよ!』
『先生何言ってるの!』
『……あぁ、本当だ!!』
そう。まるで竹島から特殊な催眠電波が放たれたように、クラスの皆が生きている、と叫びだしたのだ。先生でさえも。どうやら、「クラスの人気者」という存在の消失に、耐えきれることが出来なかったらしい。結果、「貝上 令」は「竹島 悠平」の「彼女」として「生き続けている」という事になったのだ。集団催眠って奴ですか。
※
……そして、現在に至る。
- Re: ひねくれ者と狂った人たち。 ( No.3 )
- 日時: 2012/01/02 12:07
- 名前: 風猫(元:風 ◆Z1iQc90X/A (ID: Me0ud1Kf)
明けましておめでとうございます。
初めまして餅様。風猫と申します。
ふむ、耐えられないから幻想を抱きそれを周りを捲き込み現実と変える。
人間の弱さと利己的な感情が渦巻いていますな。
そんななか正気を保っている主人公がどう行動していくのか……
どう言うイレギュラーになるのか。
楽しみです。
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