ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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The GAME:Survival
日時: 2011/12/31 14:49
名前: PLUS (ID: HhjtY6GF)


勝って生きるか、負けて死ぬか─────。

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Re: The GAME:Survival ( No.2 )
日時: 2012/01/03 09:28
名前: PLUS (ID: HhjtY6GF)

ベンチに座った男性は、隣の人物に尋ねた。


「あのイカれたゲームが開催されていた時、どこにいた?」と。


そして、あなたは答える。





「参加してたよ。その、イカれたゲームに。」





             ──────生き残ったのは、俺だけ。











ゲームに勝って叶えたい願いは、たった一つ。















『罪のない死んだ人間を、全員、生き返らせること。』

Re: The GAME:Survival ( No.3 )
日時: 2012/01/03 13:02
名前: 風猫(元:風  ◆Z1iQc90X/A (ID: drD68yPL)

PLUS 様初めまして。風猫と申します。
何だかバトルロワイヤルそっくりですな。
まぁ、まだ最初の最初なので味付けはこれからですね^^
頑張ってオリジナリティを造っていってください!

Re: The GAME:Survival ( No.4 )
日時: 2012/01/03 23:15
名前: PLUS (ID: HhjtY6GF)

>>3 風猫殿

いやはや、comment感謝です。
この小説の題材は「重なった“未来”と“現実”」という自分の意味不明なものがあるので、オリジナリティは安心を。
これからも頑張っていきますので、commentお願いします。

Re: The GAME:Survival ( No.5 )
日時: 2012/01/04 17:09
名前: 清村 (ID: vgnz77PS)



こんにちは!タイトルが気になってクリックしました!
この物語の世界観は自分は好きですねw
自分もここで小説書いているので、どうぞよろしくお願いします♪

Re: The GAME:Survival ( No.6 )
日時: 2012/01/04 23:57
名前: PLUS (ID: HhjtY6GF)



あの日、21人が偶然、同じ時刻に同じ場所に集合した。


今思えば、あれは本当に偶然だったのか。必然的な運命なのだったかもしれない。
全ての起点は、世間がクリスマスを楽しんでいる12月24日に遡る。



 ─ 2012年 12月24日 始まり ─


クリスマスのイルミネーションで色鮮やかに光り輝く日本の都市“東京”。
公園やイルミネーションスポット、街はクリスマスを楽しむ人々で埋め尽くされていた。
また、クリスマスにも関わらず、受験に向けて勉強する学生や働いているサラリーマンもいる。
俺も最初は、その中の1人に過ぎなかった。
それ以上でもそれ以下でもない、ただの一般市民に過ぎなかった。

「お待たせ。待った?」

「今着いたところだよ。」

見慣れた公園にある、イルミネーションもない殺風景の樹の下で、彼らは待ち合わせをしていた。
マンガでよくあるような会話をしたことに、2人は顔を合わせて笑う。
「レストランを予約したけど、まだ早い。どこか買い物にでも行く?」
「友達から聞いた話だけど、渋谷でクリスマスイベントがあるんだって。そこに行ってみようよ!!」
大学1年生の黒飼優太は、付き合って4年の彼女である結城天奈の笑顔を見て、つられて笑顔になる。
天奈は優太の幼馴染で、19年間同じ地域で暮らしている。
そのため、家族以上に多く接し、仲も良い。
付き合い始めたのは、優太が中学校を卒業するときに体育館裏で告白してからだ。
天奈は無邪気な笑顔を浮かべながら、優太の隣に駆け寄り腕を組む。
「じゃあ、行くか。」
「うん。」
2人はそうして、クリスマスイベントの行われる渋谷へと向かった。
後ろ姿はとても仲の良いカップルに見え、微笑ましい光景である。
しかし、2人の運命は、数時間後に変化しようとしていた───────。



         渋谷109前 



この日のスクランブル交差点は、クリスマスイベント開催のため一時的に封鎖されていた。
四方八方には赤いコーンと警備員が立っており、次々に来る車の運転手に対応している。
渋谷109の前に建設された特設ステージの前には、何千人もの観客が立った状態でイベントの開始を待ち構えていた。
イベント開始1分前に着いた優太と天奈は、観客の多さに驚いていた。
「うわっ…凄い人だね……」
「まぁ、‘あの’月城光も来るなら、これぐらいは……」
来る途中に配っていたイベントのチラシを、優太と天奈は揃って見た。
このクリスマスイベントには、有名なタレントや歌手が出演する所謂‘コンサート’のようなものだった。
若者に人気のアイドルグループ、ドラマで見かける有名人など、主演ゲストは様々だ。
その中でも特に人気のあるゲストは、月城光というギター歌手だ。
赤ん坊の頃から芸能界で活躍し、現在18歳で年収1億を稼いでいるという噂の高校生だ。無論、容姿も完璧だ。
CM、ドラマ、映画、更には歌手という一面も持ち、今年で一番輝いた芸能人№1の人物だ。
そんな超有名な人物をクリスマスイベントで見れるとなると、全員が血眼になって会場にやってくる。
現に、特設ステージの前以外、辺りの建物や向こう側の通りから見物している人もいる。
「あっ♪そろそろ始まるんじゃない!!」
天奈の嬉しそうな声と共に、ステージ上にサンタ姿の司会者が現れた。

『皆さまようこそ、今宵は素晴らしい夜をお過ごすことになるでしょう。』

観客席が盛り上がり、ボルテージは一気に上がる。
『それでは、物語のプロローグを飾るのは……誰もが知る芸能界の天使、月城光さんだぁぁぁぁあ!!!!!』
ステージに白い煙が噴出され、ステージ後方から綺麗な花火が打ち上がる。
と同時に、制服姿にギターを持った月城光が出てきた。
更に、観客席が盛り上がってボルテージは上がる。
後ろの方にいた優太と天奈は、盛り上がる観客のせいで月城光が見えない状況になっていた。
「もー見えないよぉ……もう少し前行けないかな?」
「どこか高い所に行く?ここじゃあ、ちょっと……」
2人は諦め、違う場所から見ることにした。
そしてまさに、その場から移動しようとしたその時だった。


足場が大きく揺れ始め、その揺れは時間が経つ度に大きくなっていく。


ステージに鳴り響いていたBGMは止まり、周囲から悲鳴や叫び声、泣き声が響き渡る。
観客たちはバランスを崩して波の様に倒れて行き、やがて、建物を彩る電飾や電機も消える。
「きゃ、きゃぁぁ!!」
「天奈!!」
バランスを崩して倒れそうになる天奈を間一髪のところで助け、そのまま地面に四つん這いになる。
揺れは一向に収まる気配を見せない。
やがて辺りからガラスの割れる音や、ステージのライトが落ちる音が耳に入ってくる。
「こ、怖いよ、優太……」
「大丈夫だよ。すぐに止まるって。」
優太は怯える天奈を落ち着かせながら、ふと、夜空を見上げた。
高層ビル群の隙間から見えた東京タワーの上空が、何度も雷の落ちる直前の様に光っていた。
優太は一瞬、「この世の終わり」が来るのではないかと感じ、目を閉じる。


















それから、彼は気絶してしまった_______


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