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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- デカ★ホシ
- 日時: 2012/01/03 22:49
- 名前: カズヒサ (ID: Zu8q9/bj)
「単刀直入で言わせて貰う。」
「今日から、お前は」
「ホシとチームを組め。」
え?
刑事になって2日目の朝のこと。
僕の頭は遙か虹の彼方へ吹き飛んでいた。
〈ホシ〉→警察用語で'犯人''容疑者'を表す意。
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- 1:犯人★僕 ( No.1 )
- 日時: 2012/01/03 23:10
- 名前: カズヒサ (ID: Zu8q9/bj)
僕の記憶は二日前まで遡る。
昼ご飯を買いに来た署前のコンビニで、変な男を追尾した。
夏場には暑苦しい服装。明らかに今から何か犯罪をしますよ的なオーラを漂わせた奴だった。
「…」
僕は見た。
確かに見たのだ。
お菓子棚の端2番目右上のポテチを持ってた黒バッグに突っ込んだ瞬間を。
「今の出して下さい」
気づいたら腕を掴んで、そのまま署まで引きずっていた。
本来なら、しなくて良い事なんだけどな。
何だか、つれていった方が良い気がしたんだと思う。
それが、まさか奴だとは。
- 2:犯人★僕2 ( No.2 )
- 日時: 2012/01/03 23:25
- 名前: カズヒサ (ID: Zu8q9/bj)
署に入った時に違和感があったのを覚えている。
周りの先輩方たちが真っ青な顔して、何かをこそこそ話し合っていた。
初めは、ほらドラマとかでよくある虐めの類かと思ったがそうではなさそうで、視線はその犯人に集中しているみたいだったから、
「ねぇ、ひな。皆さ、な…」
「刑事さん。」
返答したのはひなでも周りの先輩でもなく、後ろに手を引いていたあいつ。
「…は?」
「有り難う」
へ?
「逮捕してくれて有り難う。俺、ずっと捕まらなくて辛かったんだ…」
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