ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- サイケデリック。
- 日時: 2012/01/05 22:13
- 名前: あぎ (ID: ktklDelg)
とくに僕は非日常なんてものを望んでいるわけではない。
ましてや魔法とか全身から電撃バリバリ出せちゃう人間がいるとか
そんなのをまったく信じてない。まったくだ。ココ重要。
そんなつまらん自分を嫌でも変えさせられる運命とやらを待ち望んだわけではないし、正直僕的には「主人公」より「男子生徒A」とか「通りすがりの街人」とかそんな役回りの方が性に合ってる。ってーかそっちのがいい。楽だし。
でもまぁ昔から自分は貧乏くじばっか引くような人間だって知ってるし。
こんな僕がゲームのよーな数奇な人生を双六のマスみたいに歩むはずがなかった。
ま、全部嘘だけど。
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- Re: サイケデリック。 ( No.1 )
- 日時: 2012/01/06 23:24
- 名前: あぎ (ID: ktklDelg)
Q,驥服塩車に憧れるのか?
落ちている。
ただひたすら延々と。
深い闇の中に僕の世界は一回、ニ回と回転して・・・・え?
「ぅは。・・・落ちてら。ぃやぁ短い人生だったナァとか
言ってらんねええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっっっ!!!!!?????」
人生最後のセリフがこれかよとか考えてやばばばばば落ちてる落ちてる
死ぬしやばいってうひぁ死にたかねええええええええええええ
「ばるっすっ!!!」
どすっ
って痛てぇなオイ!
「いんやぁ〜だいじょーぶかいっ?名もなき勇者よっ!」
「・・・———、・・・。————だ?」
「・・・・・。」
目の前には華奢な体つきに童顔、黒髪サラサラセミロングのきゃわいい(死語っぽいな)制服を着た少女。が二人。しかもこの子らクローン人間並みにそっくり。Oh。
「わ、ひゃ。はぁっ!?」
何ともまぁ、というような声をあげつつ僕はパッと迅速に飛び退く。
はずが動けないのは何故なのじゃ。
今僕は廃ビルの屋上からヒューストンしたはずが見ず知らずの少女に
物凄い形の良い理想的なオヒメサマダッコの形で助けられた。ということは。
「ぇ、と・・もしかしてもしかしなくともチミたちー・・ここに二人して立ってたら上から僕が落っこちてきて、キミは落ちてきた僕を抱っこして助けてくれた、のカナー?・・・・なーんちて・・」
「いかにも!!」ぐぁ。
「・・・・・・」
僕を抱きかかえてる女の子はけらけら笑いだすし、隣に立ってた片方の
子は心配そうな表情で無言だし、僕はのーみそプチパニックショート中だし。ここは知らない路地裏だし。人いないし。
するとダッコしてた子は笑いつつ僕を地面に下ろし「じゃっ!」と言い残し静かちゃん(喋ってない方の代理。我ながらなんというネーミングセンス。)とこの場を去ろうと踵を返したもんだから僕はあわてて引きとめた。
「ちょ、と待って!あのっ助けてくれてありがとっ!君たちッなまっ
名前は!?」
畜生、カミすぎたぜ。
「んぁ?あー」
だっこちゃん(助けてくれた子代理。我ながら以下略)は機敏な動きで振り返りオンナノコ特有の高いハイトーンボイスで言った。
「駿河の名前は駿河真宵!すーるーがーまーよーいーっ。変な名前だから覚えやすかろうっ!そんでーこっちのボインねぇちゃんはー「真宵ちゃんっ」あやっごみんごみんっ!こっちの子はー」
と何とも変わった自己紹介を簡素に述べ静かちゃんを強引に自分の前へ引きずり出して背中をぶったたく。痛そうな音したぞーおい。
「す、駿河麻妃瑠・・・」「すーるーがーまーひーるーっ!」
なんでいちいち復唱するんだ。
「あ、と。まっ真宵ちゃんっ!ありっありがと、ね・・・」
「おうー!あっそうそう、キミのネームはぁー?」
「えっ?僕っ?あー、僕はねぇ、小鳥遊朝夜。こっちも負けずにヘンな名前だよ・・・」
「おぉー!!かっけぇー!!」
んじゃっ!と駿河姉妹は狭い路地裏を歩いて行った。
- Re: サイケデリック。 ( No.2 )
- 日時: 2012/01/08 22:24
- 名前: あぎ (ID: ktklDelg)
なんとまぁ。
嘆息しつつ僕はあたりを見回してみる。
やっぱ此処は路地裏。空に死ぬほどさわやかな水色が広がっていることから今はお昼あたりか。ふーむ。
何故僕が廃ビルの屋上から落っこちたのかと言うとなんのこっちゃない。自身のなんともお馬鹿な行動によっておちたのだ。
此処は東京都心。今は春で、僕は単に都会に憧れてひょろりと上京してみたしがない青年。ってとこか。大学にもいかずなんとなくでやってきた僕はとりあえずやや古めのアパートの一室、ふつーのワンルームの中に跳梁跋扈している、まぁ簡単に言えば散らかりまくっている段ボールなんかの片づけを後回しにしてぶらぶら街を歩いていたわけだがなんか
良い感じに古い廃ビルを見かけたんでここからオレの伝説が始まるんだ・・・・とわけのわからん青臭い考えに酔い無断で入り込んで屋上に上りひゃほーとか叫んでみるかと脳みそカロリーオフ野郎は考え丁度いい感じに吹いてきた風にあおられるためとうとう屋上のフェンスを越え、ひゃほーのひ、まで言いかけたとこで体制を崩しそのまま落ちた。
なんと。
しかし夢に見た東京一人生活初日からこんなことになるとは。
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