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オワリ ─NO─ ゲーム
日時: 2012/01/09 19:47
名前: サリエル (ID: HhjtY6GF)

神は人間の偶像であり、存在はしない。
だがしかし、人々は自身が窮地に追い込まれたり、絶体絶命の危機に直面すると、神に頼りそして、神に願う。
存在もしないものに願っても、その状況は変化しない。当然である。

「神」という言葉は必要なのだろうか?

地球ができたのは、神のおかげ?  ───違う。
我々人類が誕生したのは、神のおかげ?  ───違う。
今、その場であなたが存在できるのは神のおかげ?  ───違う。
今その瞬間を決めるのは、神でもあなた自身でもない。だからと言って、運でもない。


       < 決断=絶望=死=自己 >


この方程式は、全ての物事において当てはまる。
少なくとも、私はそう信じている。いや、信じたい。この方程式こそ、世界であり宇宙である。
絶望の淵に立つとき、それは究極の決断を迫られた時、更に絶望は死を意味し、その全てが自己で左右される。
さてと、前置きはこれぐらいにして始めようか。まずは数回のテスト。そして、1回の本番。

方程式の証明を、完成させる時はきた_______

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Re: オワリ ─NO─ ゲーム ( No.1 )
日時: 2012/01/09 19:48
名前: サリエル (ID: HhjtY6GF)



カーテンが閉め切られ、沈黙が支配する部屋。
光源は勉強机に置かれたパソコンのみであり、部屋の明かりは豆電球さえ点けていない。

「はははっ……これか……ようやく、見つけた。」

パソコンの前に座る学生服を着た少年は、画面を見ながら微笑み呟いた。
背景が真っ黒な画面には、まるで壁に血で書かれたような文字で“オワリゲーム”と書かれてある。
その下には、入室者ナンバーとサイト利用の注意事項、そして、なぜかサイトの一番下でアルファベットのXが小刻みに揺れていた。
これまでの入室者を見ると、20万以上の人がこのサイトに来ていることが分かる。
少年は嬉しさで震えているのか、それとも恐怖で震えているのか分からない手でマウスを動かし、“オワリゲーム”の文字をクリックした。
画面が切り替わり、新たな画面が出てくる。それこそ、少年が目的にしていたものだった。




  ─ 入室者ナンバー206128 命令「序」─

     あなたが通う学校の先生を1人、階段から突き落とす。
     制限時間は今から44時間以内。時間以内に達成できなかった場合
     あなたが不幸となる何かが起こります。




青い画面に、黄色い文字で書かれた命令。
これだ、これだ、これだ、これだぁぁぁアぁあああぁァァぁ!!!!!!!
少年の震えていた手はいつの間にか元に戻り、1人部屋でガッツポーズを見せた。顔は満面の笑みで満ち溢れている。

「俺から奪うものはもうない。不幸なんて怖かない。」

「けど、やるだけやるか。」

「別に警察にパクられても問題はない。事故と言えばいい。
    所詮、大人は子供に甘いからな。
  何年何百年経っても、それは変わることのない不条理なことだ。」

少年は悲しげな表情で画面を見つめながら言うと、パソコンの電源を落とした。
その瞬間、少年は暗闇の中へと消えた。

Re: オワリ ─NO─ ゲーム ( No.2 )
日時: 2012/01/09 23:18
名前: B判定 (ID: vgnz77PS)



執筆中すみません!!
読み入ってしまいました…B判定です。
好きです!!この、現代社会を一歩後ろから見ている感じ、世の中を独自の目線で見ている感じ、更新が待ち遠しいです!!
口をはさんですいません…あと、ずうずうしいですが…自分の小説を評価してもらえないでしょうか?よろしくお願いします!!


でわ、また!!

Re: オワリ ─NO─ ゲーム ( No.3 )
日時: 2012/01/10 14:42
名前: サリエル (ID: HhjtY6GF)

いやはや、コメントありがたいですが……
この小説は失敗作でロックをかけます……


   が、





新作が出来たので、そちらをご堪能下さい。
本当にありがたいコメント。心から感謝しています。


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