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- 日時: 2012/01/13 17:02
- 名前: おおおおおおおお (ID: DNPUSbcq)
〜中庭〜
勇「千華!!一体なんだよ!?」
千「勇輝…隼斗……」
恭・優・麻「「「…………」」」
もう恭輔たちも来ていて、俺の事をじっと見ていた。
隼「な、なんだよ・・・」
優「ッ…これ…」
そう言って優の指差した場所は花壇だった。
この中庭の花壇は、生徒のために造られた花壇だ。
色とりどりの花が植えられている中で、俺の目は花壇の一部に釘づけになった。
隼「!!…誰が、こんな事…」
俺の視界に映る赤いモノ——————アネモネ。
紫乃の一番好きだった花————
いつもここに来ては笑顔で水をあげていた美しい花———
あんなに凛と咲いていた紫乃のアネモネが————————————無残な姿に踏みつぶされていた。
それを見たと同時に、俺の中に激しい『怒り』が湧いてきた。
隼「……」
俺は無言でつぶれたアネモネを手に取り、見つめた。
よく見れば、茎がちぎれているのもある。
麻「……許せない。」
千「そうだよ…許せないよ、こんなことするなんて……」
勇「………紫乃、悲しい…よな。」
隼「ったりめぇだろ…死んでも、こんなことされて…悲しまねぇわけねぇだろっ……」
紫乃……ごめん。
もう何回謝ったかな?
数えきれないよ……
隼「…………復讐してやる…」
優「…私も、復讐する。
親友を殺されて、黙ってられるわけ無いでしょ…」
麻「私も…絶対に許さないっ!」
恭「俺も賛成。黙ってる方が無理な話だよ。」
勇「俺も。ぜってぇ犯人見つけてやる!!」
千「私もよ。実の姉を殺されたんだから、復讐するべきよ。」
皆が、『復讐』に賛成した。
俺は手に在るアネモネをぎゅっと握り締めた。
紫乃…お前は優しいから、復讐なんて望んでないと思う。
だけど、お前の仇をとらせてくれ。
お前の命だけじゃなく、大切な物まで奪った奴を、俺たちは絶対に許さない。
紫乃。お前の仇は、俺たちがとってやるからなっ!!
こうして、俺たち6人の戦いは幕を上げた。
真実を隠そうと闇の中に静かに光を葬る者————————
必死に光を探して闇に在る真実を見つけようとする者————————
運命は闇と光、どちらに染まるのだろうか————
神はどちらに味方するのか————
答えは—神—のみが知る・・・・・・
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